【World Linker】【Dreams】九野 月流子:
0.簡易チェッカー


【参加注意】:
禁止機体とか追加されてくのでルーリングには目を通しましょう。
それ以外でルーリングに変更があればここでお知らせします。

【本文注意】:
とりあえず完成版?
追記の可能性はきっとある。

【お知らせ】:
茶会イベントとしては前回がラストでした。今回から個人経営になります。
混沌トナは一旦お休みですが、混沌断片は回収してます。02下で投げた方もそうでない方もコメント欄でお投げくださいませ。
また、ここで回収された混沌断片は混沌トナ03まで使われません。ご了承ください。



◆目次
0.簡易チェッカー
1.大会概要
2.ルーリング【必読事項あり】
3.以下本文
4.あとがき



1.大会概要
かなり遅れた、入隊お祝いトナメ。のようなもの。
SSつき。


2.ルーリング

『禁止機体について』:優勝機体は禁止になっていきますよー:【必読!!】
シン・アスカ専用デスティニーガンダム
ザクII(連邦鹵獲機)
キラ・ヤマト専用ストライクフリーダムガンダム
スザク



『参加制限について』【必読!!】、【変更点あり】
ダブルシールド(シールドを持つ武器と、シールドを持つ装備を同時に装備すること)を禁止。
優勝者のオリ機は個別に禁止されるようです。[オリ機が一機禁止になったからと言って他のオリ機が禁止になるわけではない]

耐久600・コスト110基準のプラスマイナス換算に変更。
優勝者機体が上回れば制限がきつくなり、下回れば緩くなるようです。
説明してもわかりにくいと思うので、実例を見てくだされば。


『団体戦になってる件』
開催時はバトロイになります。


『参加のときにしてくれると嬉しいこと』
コメントにお好きなコメントを残していってください。
すると、次に設置される文章のどこかにそのコメントを髣髴とされる内容になります。
キーワードのみならず、『○○が~する』みたいなのでも構いません。しかし、具体的にしすぎると他の人とかち合う可能性があるので注意です。

それは、チラッと出てくる描写の片隅にちょこんと置いてあるだけだったりします。
或いは、話の本筋を大きく揺るがすものとなっている可能性もあります。
どのようなものでもかまいません。明らかに本筋と関係のなさそうなものでもかまいません。て言うかMSTと関係ないものでもかまいません。


『禁止ワード』
過度にえちかったりするの禁止。
過度にグロかったりするの禁止。
ランカーさんの名前を出すときは本人許可。
勢力名も同じく。




3.以下本文(随時更新?)


微妙に世界観を共有してるかもしれないバックナンバー。



【以下、本文です】

              ◆            ◆


 『唐突で悪いが千里。
 暫くこっちの活動の方を開けることになった。すまない。


 私より強いやつに会いに行く……!』





 どう言う手紙だ。


 ここは自分の部屋。四日前送られてきた手紙――電子メールではなく速達郵便、シャアザク切手の封筒入りな手紙である――を見返しながら、溜息をつく。
 矯めつ眇めつ縦読み横読みエニグマを始めとする暗号解析、ダヴィンチ・コード的解釈まで加えて何かの暗号なのではないかという希望に縋ったが、どうやらこの手紙の内容はマジの大マジでそのままの意味らしい。
 文面内の“千里”も送り主たる彼女はチサトと言う読みのつもりで書いたのだろうと思うと悲しくなってくる。


 文面にある“こっちの活動”とは“Reckless Tide!!”なる彼女の結成した集まり、その活動のことを指す。
 この活動内容と言うのがこれまた曖昧で時には人型兵器を駆って傭兵じみたことをやったりだとか、その一方で町内で子犬探しなぞをやったりと無駄に活動範囲の幅が広い。と言うか、広すぎる。
 こちらの方は随分平和だが、内乱の耐えない地域もあるし、宇宙で独立した幾つかの国家とも交戦する可能性があるし。正直なところ、世界レベルでかなり危ういと言わざるを得ない。何せ、こんな極東にまで仕事が回ってくる時代だ。交通費はあちら持ちだと言うのによくやる。
 ちなみにこちらは随分平和、と言ったものの最低限自衛は必要とされている。しかし過剰な兵力は目をつけられる可能性もあり国内でも意見が対立している為、巻き込まれれば不安の残る状況だったりする。そう言う意味でこの国の国籍を持つ傭兵業を営む集団は政府側としては貴重と言えばそうなのだろうが、巻き込まれていない以上現状用はない、と言う具合で。本当に虫のいい奴らだとつくづく思う。
 まあ、この国で傭兵業なんて言うと少数だから今のうちから飼っておいてもさほど実際の戦局では影響に大差なしと踏んだのだろう。母艦を持つ傭兵団(マーセナリー・ギルド)も数えるほどしかないし。
 ――本当に国の考えることと言うのは、甘い。


 ……閑話休題。
 ともかく、“Reckless”での活動はそれはもう地球の裏側から近所までとても広く、活動に要する時間もまちまち。
 活動への基本的に自由意志で、単純な人助けであっても傭兵業の遠征であっても強制は存在しない。――その筈なのだが、大抵強制させられるしあんまり断れない。
 傭兵の仕事口は国内では見つかり難い。自分にはツテが無いのである。加えて、自分は定職を持っていない。つーか、私の為に持つなとか言われた。
 そして、彼女の見つけてくる仕事は大抵“かなりいい話”であることが多い。ぶっちゃけ自分の生活は彼女の持ちかけてくる仕事話によって成り立っている。
 “かなりいい話”でないこともほんの時々あるが、聞けば必ずと言っていいほど彼女が私的に引き取ってくる仕事だったりする。つまり、彼女が望んで引き受ける話だ。これを断ろうとすると“かなりいい話”の紹介をやめる、みたいなことをちらつかせてくるわけだ。……情けない話だが、これが断れない理由の全容である。
 何処から彼女がそんな話を仕入れてくるのかは不明だが、彼女が軍の開発に関わる何処ぞの研究所で超VIPアドバイザーであることに起因しているのかもしれない。
 まあ、とにかく――そんな如何わしい集まりが自分の属する集まりだ。


 集まり――ここまで言うと誤解を招くかもしれないから注釈しておく必要があるだろう。
 決して集まり、とは間違いではない。決して組織のレベルではない。


 ましてや結社でもなくギルドでもなく。
 部活動ですら失格で、同好会さえままならない、集まり。いや、集まりですら怪しいか?





 構成員はたったの二人なのだから。


 もうこれでは本当に集まり以下だ。一対一で帰結していればシステムなどで管理しなくてもいいのだから。実際、本当に個人間レベルだし。
 これを勢力と称して売り込み仕事を得ているとしたら彼女は相当の詐欺師手腕っぷりだとつくづく思う。いや、実際はコネ満載でやってるんだろうけど。


 ――さて、自分はとてつもない窮地に立たされている。
 四日前からそれっきり連絡も接触もなく、活動もない。
 前述の通り、不定期な活動時間ながらも生活に不自由しない程度に潤っているほどここでの仕事は『かなりいい話』で、定職で稼げるってレベルじゃないほどの収入を得ていた。貯金の甲斐もあり見積もり仕事しないで約五ヶ月は持つだろうと思われた。
 が、しかし予想外の事態があった。


 仕事道具たる人型兵器の貸し格納庫の値段が馬鹿すぎる。それもかなり。
 この費用、本来は集まりにおける長――つまり先に言っていた彼女が週単位で支払っていたのだが、この彼女が不在の四日間の間に今週分の格納庫貸出納入確認があったらしく、返答無しだったと言うことでサブの講座として承諾した自分の口座から引きおろされている。
 何故週単位でいちいち確認を入れたりせねばならないのかと言えば、不定期に仕事が入りその貸し格納庫を無駄に借りる資金を無くす為。
 サブの口座が設定されているのは、何らかの手違いで入金が無くとも格納庫内の機体を廃棄(正しく言えば、利用規約によって貸し格納庫のオーナーに所有権が移るらしい)されない為。
 何れもこちらが不利益を被らない為の措置である。


 ……だと言うのに。だと言うのに、これはどうしたことだろう。
 確かに機体を廃棄されるよりはマシだが、それで口座の中身がスッカラカンになると言うなら話は別だ。
 機体は仕事道具であり、仕事が無ければ維持費用が嵩むだけの鉄屑なのだから。
 かと言って今週中に機体を売り出してしまうのも、それはそれでいけない。いつ仕事が戻ってくるかも解らないからだ。


 しかしこのまま莫大な格納庫維持費用に毎週口座から引き出されていくとすれば――
 貯金はあと、■週間で支払不能になる。
 ■には現実を見つけたくない意味が込められているわけで。


 ■ヶ月とはならないわけで。


 無理やり表記するなら、0.■ヶ月となるわけで――!


 そんな具合で悶々としていた時、玄関に何かの郵便物が入れられる音がした。
 ……もうそんな時間か。
 最初の頃はこの音に期待を膨らませながら待っていたのだが、そろそろ何回目だろうと言う感じで希望が枯れていた為、淡白な気持ちしか湧いてこない。
 とりあえず玄関まで出て手紙を確認してみることにする。


 一通目、怪しげな宗教の手紙。
 二通目、女性用のサプリメントの案内。
 三通目、何だかよく解らない国外からの手紙。
 四通目、これまたしつこい宗教勧誘の手紙。


 やはりまともなものがない。
 期待がないだけに落ち込まないで済むのはいいことだが、それをいいこととして思うのは何か虚しい気がする。


 ……ん?


 ちょっと待て三通目。
 改めて見てみると、それは。
 やはり賽からの手紙――今度の切手はシャアゲルルグか。
 逸る気持ちを抑えつつ封を破く。





 『連絡が遅れてすまない。重大な発表がある。





 とりあえず○月×日の十八時半に何時もの洋菓子店へ来てくれ』





 ああ。


 解ってるさ。


 予想してたよ。こう言うオチ。


              ◆            ◆


 Moonflow。
 小規模な洋菓子専門店。
 カフェテラスが存在するが、スペースはとても小さい。
 個人経営。経営者は店長こと九野月流子(くの・つるこ)。
 店は彼女の住居でもあり、奥には生活空間が存在。
 営業時間は12:00~18:00と狭い。これは売り切りである為で、人気のものは昼半ばで完売。
 かなり不安定な形での営業なのだが、売れ残りはまず無いと言う。
こんな営業で生活費用が賄えているのには疑問が残る。
 従業員は男女問わずだが、公募は殆どない。
 これは超がつくほどの小規模経営なので、店長周りの人脈だけで人手が足りている為。
 貸与される制服が存在。デザインはきわどくも何ともない。
 洋菓子職人は店長の月流子、水蔵火綯(みなくら・かなえ)の二人のみ。
 また、その他特筆すべき従業員として会計の蒼津(あおつ)、そして――





 そんな事柄ばかりを小奇麗な字でびっちりと書かれたメモ帳を持った人影は、不審。
 賑わっている洒落た外見の洋菓子店の向かいの塀の影。そこに、“それ”は居た。
 深く被ったニット帽。サングラス。マスク。黒のオーバージャケットに、口元まで隠れるような巻き方のマフラー。
 肌を一片たりとも露出させない何者かが――居た。
 奇妙なまでの厚着である、なんて言う表現で語ることは出来ないほどに、
 何処をどう見ても不審。ベタで典型的なまでに不審。矯めつ眇めつ眺めて不審。


 だが、その動きは熟練。
 懐から取り出す双眼鏡その一挙動、塀の影から一足を踏み出すと同時に構えるその一挙動。
 不審さが更に際立つ。合わせて二挙動、共に完璧でありすぎる故に。
 その手に持つ双眼鏡が先には。


 カフェテリアごしに見えるガラスケースのカウンターに居る一人に向けられている。
 この店の制服が映える、黒いセミロング。
 ショーケースから幾つかの洋菓子を取り出しトレイに乗せ、愛情篭もった動作で一人の客――何故かフリル全開のドレスにロングスカートの奇妙な女性――に手渡す。
 手渡す際に一言二言、言い添えている。表情は、成人を迎えるであろうその見た目にそぐわないほど無垢に楽しさを浮かべて。おそらく、その洋菓子に関する話をしているのだろう。
 彼女はパティシエにしてこの洋菓子店の店長を勤める、九野月流子その人である。


 導き出される事実は明瞭にして簡潔。
 この怪しげな人影の目的は彼女のストーキング。それもかなり手馴れた――常習犯だ。


 しかし、気づかない。
 己に向けられた視線には。己に向けられた脅威には。
 双眼鏡を覗くのに夢中なその背後。物音も気配も殺し切って背後。


 それは青がかった長髪と碧眼を持つ女性。
 その青色に相応しいと感嘆するほどの冷淡さに映える氷の美貌。
 それはごくありふれた洋菓子店の制服に驚くほど似合わない。
 凍てつく瞳が静かに、それでいて強烈に人影を貫く。


 ――乾いた音がした。場違いなほど唐突に。
 彼女の目の前の人の形をしていたものは、人としての形を失う。


 頭部が、頭部でなくなった。


 頭部が、弾け飛んだ。


 彼女の右手に握られているのは硬い鉄。
 彼女の右手に握られているのは人殺しの鉄。
 抜いた瞬間は定められなかったが間違いなく、そうだ。
 紛れもなくその握られているものは――


 拳銃、だった。


 真正面に構えた銃を、下ろす。


 「……弾、勿体無かったかしら」


 その口調とは裏腹に、冷淡な表情にはうっすらと忌々しさを露にした不快さが浮かんでいる。
 木っ端微塵に――そう、“盛大な破砕音を上げて”弾け飛んだ頭部とそれの身に着けていたアクセサリーの残骸を見て。


 首の断面は、木製。
 これは当然人ではなく。今は人形ですらなくなった。ただの人の形を失った形。


 本当なら彼女は別に銃を抜かなくても良かった。本当は近づいた時から気づいていた。
 発砲したのはほんの憂さ晴らしだ。
 こんなくだらないやり口に引っかかったその怒り。そのくだらないやり口の仕掛けに対する憂さ晴らしは終わった。
 次は早いところ、


 「これを仕掛けた本人も、同じようにしてやらないと――」


 物騒なことを呟きながら、彼女は洋菓子店へと踵を返す。
 きっと張本人も、そこに居る。



              ◆            ◆


 丁度その頃――千里は困惑していた。


 「どうも。千里(チサト)さんですね、話は伺ってます」


 洋菓子店へさあ行こう、と駅を出るなりとっ捕まったこの如何わしいメイド服の女性の所為である。
 アンタは一体何なんだァーッ! といっそ叫べたら楽なのだが。て言うかチサトって言うな。
 しかし見ればニコニコ笑顔を浮かべる顔に、カチューシャのホワイトフリルと黒い髪のポニーテール。


 「とりあえず、僕の名前は千里(センリ)なんですが」
 「あれ? じゃあ人違いですか? きゃっ、恥ずかしい」


 きゃっ、じゃねーですよ。何か顔が全然恥じてないし。
 このまま他人のフリをすれば都合がいいのだが――


 「いや、“母を訪ねて三千里”の千里って字なんで読み間違いかと」
 「あ、そーなんですか。一度ならず二度までも失態を犯すなんてちょっとメイドとしては失格ですね」


 ついつい突っ込まずにはいられない自分が恨めしい……!


 「あ、自己紹介がまだでしたね。私のことはメイドとお呼びしてくださればよろしいですよ、さん付け君付けは任意です」
 「はあ」


 自己紹介になってねー。
 聞きもしないのに満面のスマイルを投売りしながら口を開くこのメイド、誰かどうにかして欲しい。


 「道に迷わないようにと店長の命令で馳せ参じました、よろしくお願いしますね。それじゃあ行きましょうか」


 あ、あの店長なんてことを……! そう言えば、あの店に何か一人だけメイド服を着た従業員がいたようないなかったような。
 とりあえず道なら解るから他人のフリをさせて欲しい、などとは言えず。
 流されるままメイドと共に店へと向かうのであった。


              ◆            ◆


 僅かに時間を遡り――Moonflow店内。


 この時間帯ともなると皆お目当ての菓子は殆ど売れきってしまい、客足もそれ相応に減る。ぽつりぽつり来る客もわざわざここで食べていく気は無いらしく、持ち帰りで頼む人しか居ない。
 “そんな条件下であったとしても”と前置きしても珍しいことに、店内には客は誰一人として居なかった。
 そんなわけで、店長こと九野月流子は暇を持て余していた。昼の大盛況はどこへやら、この時間の店番は殆ど店番とは言えない。
 無感動に気だるげを重ねた表情。黒いセミロングの髪が揺れる。
 どれくらいだるいのかと言えば、本来一緒に店番していた会計の役職を持つ同僚――彼女と会計を受け持つそれの関係を同僚とするには少し語弊がある気もするが、とにかく同僚――に“缶蹴りやらない? 二人で”を提案しようとしようとするくらいにだるかった。
 そんな同僚もちょっと前に何故か外に出て行ってしまった。これでは本気ですることがない。


 店長たるものがショーケースの中の洋菓子に手が伸ばしかけるその時。
 店内に勢いよく一人の少女が入ってきた。
 洋風に時代錯誤気味なレース満載のドレスとロングスカート、腕に赤ずきんのような人形を抱えている。
 道端ですれ違ったら子供には指を指され、その母親からは指指してはいけませんコールが出るほどに怪しい。


 「ツルコ、遊びに来たわ! 今日も貴方は素敵ね……」


 勢い良く第一声、うっとりしきった響き――
 人によってはぞぞぞっ、という寒気を覚える。そんな声色。
 それを軽く微笑み返して、やだなあ、とだけ答える九野。慣れっこなのか、能天気なだけなのか。


 「あら、ツルコの他には誰も居ないの?」
 「うん、そんなわけで暇してたんだ。蒼津居たんだけど突然居なくなっちゃって」


 軽く腕を組みながら、はぁ、と悩ましく溜息をつく九野。


 ぶっ。
 何かの噴出す音がした。


 「アリス、大丈夫?」
 「ええ、ありがとうツルコ……無様なところを見せてしまったかしら」


 渡されたティッシュで己の鼻を拭うアリスと呼ばれた少女は少し顔を赤らめながら恥ずかしそうな表情を浮かべる。


 「何かの病気? 結構いつも出てるよね、鼻血」
 「え? そ、そんなことないわよツルコ、確かにこれは持病だけど全然大丈夫だから!」


 自分で言った言葉の中で明らかな矛盾が起こってる程に支離滅裂な言葉で慌てて返すアリス。
 何故そこで顔を赤らめる。


 「そう言えばタカマガハラは? 何時もいる筈なのに」
 「あー、うん? えーと、それもまた大事な用事があって外に出てた……と思う」
 「ふーん、そうなの。あ、これとこれ頂けるかしら」


 ガラスケースごしに指差された幾つかの洋菓子を取り出し手馴れた手つきでトレイに乗せる九野。


 「はい、どうぞ。そのモンブランはね、私が――」


 この店のメニューは、ほぼ全て店長たる九野が何かしらの特別な工夫や味付けを加えている。
 彼女はそのことをとても嬉しそうに話す。
 幸せを幸せと知る、気持ちのいい日常風景がここにはあった。


 ――と思われたその時、なにやら物騒な物音が外から響く。
 乾いた、大きな音。


 「……ん」


 話を一旦切り、どことなく外へ無関心の瞳を向ける九野。興味はあるけどどうでもいい、そんな矛盾した表情で。
 一方、何処となく苦い顔をしているアリスは小さく舌打ちする。


 そんな空気も覚めやらぬ中、間髪居れずに店のドアが開かれた。


              ◆            ◆


4.前大会結果

優勝者は綾瀬さんのスザク、瞬紅でした。
人気投票でも大人気、その実力もやはり本物……!


今回から茶会イベトから離れて個人経営になります。
団体名は今後の結果に反映されたりされなかったりします。


本文について。
何かいつものこととなりつつですが、開催遅延でごめんなさい。
断片投げてくれる皆様に感謝っ、です。


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機体指定の登録しにくいトナメと侮るなかれ。水面下でものすごくコアでロックな計画が始動するとかしないとか。
計画始動の暁には勢力長を無理やり完全監修と銘打って巻き込む心算――!?





その実、このスペースで誇張宣伝しアリスさんを困らせる算段なのでした。


『仲間を感じろ! コイツは戦争だ!』

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最終更新:2006年12月10日 22:53