狂喜


その紅い吐息を杯に注ぎ
飲み干した先は屍のように
変わり続ける鉄(くろがね)の輝きは
下がらぬ熱のようで胸騒ぐ
逃げるのも背くこともしない
この危機感の中明日だけが
我を狂うように歓喜させる
孤独こそが天の幸と言うのなら
紅蓮の炎に包まれて朽ち果てろ
それが嫌だというのなら
我が前で奏でて見せろ
研ぎ澄まされた瀬戸際の魂の叫びを
そして消えて見せろ
時の狭間の中にある露と共に

  

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最終更新:2008年08月20日 16:11