ディプロマシーとは、ボードゲームの1つであり、ボードゲームの4大聖典に数えられるほどの有名なゲームである。
また、そのゲームの特性から友情破壊ゲー、サークル解散ゲーとしても名高く、時に4時間以上を超えるプレイ時間(対面でのプレイの場合)も相まって、日本ではあまり行われていないのが実情である。
ゲームはゲームである。裏切られても割り切ることが大事。
基本的なゲームの内容
本作は20世紀初頭の欧州を舞台に、欧州の覇権を賭けて争う事が大まかなゲームの主題である。
欧州は陸海合わせて75の地域に分割(スイスは中立国の為どの国も進入禁止となっている)されており、その内、パリ、コンスタンティノープル、ベルリン等の34の主要地域はでっぱりがつけられており、
補給都市と呼ばれる。この34の補給都市の内、18以上の補給都市をプレイヤーが単独で確保する事がプレイヤーの勝利条件である。
が、詳しくは後述するが、このゲームの特性上、必ず他のプレイヤーの領土に攻め込まなければならない。しかし、このゲームは守備側が圧倒的に有利な為、究極的には全員が敵でも、必ず他のプレイヤーの
協力を得なければならない。しかし、協力し続けても自分の勝利は見込めない。よって、どのタイミングで裏切って同盟相手に攻め込むかが重要になってくる。また、このゲームにはサイコロ等の運の要素は一切排除されている為、
各プレイヤーの交渉の結果が如実に盤面に現れてくる。
繰り返し言うが、ゲームはゲームである。裏切られたと言っても本気で喧嘩をしないように。
ディプロマシーはターン制であり、1901年の春から始まり、1901年の秋、1902年の春、という順に、1年に春秋の2期がある。
軍の動かし方
軍には陸軍と海軍があり、毎ターン各プレイヤーが命令書を書き上げ、命令書を一斉に開示して行軍の処理を行う。
陸軍の動かし方
陸軍に対して出せる命令は以下の通りである
1.移動
2.維持
3.支援
移動に関して
陸軍の移動は、隣接地域へ1つずつしか移動できない。
この移動によって他プレイヤーの領土への侵攻や国土の防衛を行う。
信玄の野望ではコンピュータによる処理なので特に決まった書式で命令を書く必要もないが、内密などにおいては各都市の略称を用いて表す事が多いので、覚えておいて損はない。
例)モスクワの陸軍をウクライナに移動させる場合 A)Mos-Ukr
維持に関して
陸軍を移動させずにその地域に留めたままにしておきたい場合、維持をすることも可能である。
特にこれ以上書くこともないため、内密などでの書き方を記す。
例)セルビアに駐留する陸軍をそのままにしておきたい場合 A)Ser H
支援に関して
恐らくディプロマシーにおいて最も重要な役割を果たすのが支援である。
以下の画像を見て頂きたい(画像は本家サイトより)。
このゲームは1:1だと守備側が勝ってしまう。
そのため、移動元と移動先の両方のエリアに隣接する都市に居る陸軍は支援をし、相手の支援の数よりも多いとその地域に移動することが可能なのだ。
無論、守備側も支援はできるので、その都市にいる軍により多くの支援を出せば防衛が可能だ。
特筆すべきは、他国の軍も支援が可能というところだろう。
この支援を利用して相手から譲歩を引き出したり、交渉の材料にするとよい。
例)セルビアの陸軍でブルガリアの陸軍がギリシャに移動するのを支援するとき A)Ser S Bul-Gre
海軍の移動に関して
海軍も基本は同じである。
が、陸軍との違いは輸送コマンドがあることだろう。
海軍の移動に関する項目は、輸送コマンドを取り上げることとする。
輸送
海域を挟んだ陸地に陸軍を1ターンで送りたい場合に輸送を行う。この時、該当する海域に海軍がいる事が条件となる。
例えばトスカーナからスペインに陸軍を送りたい場合、リヨン湾に海軍がいればトスカーナの陸軍をスペインに移動させる命令を出し、リヨン湾の海軍にトスカーナの陸軍をスペインへ輸送する命令を出す。
この時、どちらか一方でも命令をし忘れた場合、移動は行われないので注意すること。
また、海域に海軍さえいて、かつ、命令を適切に出した場合2海域以上挟んでも輸送が可能である。
例えば、キールからエディンバラに陸軍を送りたい場合、ボスニア湾と北海に海軍がいれば同様に輸送命令を出すことで移動することが可能となる。
特筆すべきは、他国の陸軍でも輸送できる、という点である。
協力して強大な敵国を倒さなければならない場合などに重宝するので、覚えるべきコマンドである。
最終更新:2011年08月31日 00:04