汚染された世界を生きる唯一の大型生物。しかしレイフォンは汚染獣が人類の作り出した機械が汚染物質により異形化したものと推測した。成体になってからは汚染物質を糧に生きることができる。にもかかわらず人間を襲うのには何らかの理由があると思われる。フェルマウスによれば、世界で風が吹き荒れているのは汚染獣が汚染物質を吸引しているからだという。一個の個体により繁殖することができるが、雌雄同体なのか、それとも無機的なコピー製造なのかは不明。生まれてからしばらくは巨大な昆虫のような外見をしており、脱皮することにより成長していくが、逆に足は退化していく。脱皮の回数を基準に1期、2期というふうに数えていくと、
・母体から生まれた幼生体は1期で雄性体になり
・雄性体は3期から5期で繁殖期を迎えるか、繁殖を放棄し
・繁殖期を迎えた雄性体は次の脱皮で雌性体となり
・繁殖を放棄した雄性体は脱皮を続け
・退化を続けた足が脱皮によって完全に失われた汚染獣を老生体と呼び、その状態を老性1期と呼ぶ
一般的に、足が完全に失われた老生体は飛ぶことに特化し、また見た目が爬虫類めいてくる。ただし老生体のなかにはその脱皮のなかで逆に羽を捨て去り強靭な脚を持つようになるものもおり、その外見は一様ではない。レイフォン曰く老性体が真に恐ろしいのは老生2期からであるという。その理由として、単純に脱皮を繰り返して成長したことによる暴力的な恐ろしさに加え、個体による暴力の質の変容を挙げている。暴力の質の変容とはつまり、暴力のパターンが単なる昆虫・爬虫類のような牙、角、爪、体当たりといった単純な攻撃にとどまらないということである。
槍殻都市グレンダンでは、
・強力な老生体であり
・一度の戦闘で倒すことが出来なかった
老生体に個別の名前をつけることがあり、
ベヒモトもその内の一体である。
最終更新:2011年09月14日 19:05