移動型自立都市

汚染された世界で人類が唯一生存できる場所。汚染獣の存在を探知して回避しつつ、その名の通り自らの思考によって荒れ果てた大地を無作為に移動する都市で、テーブル状の胴体の上に無数の建物が、中央が高く外側にいくに従って低くなるように立ち並んでいる。また胴体の下には太い金属製の足がひしめくように並んでいる。また都市外から食糧やセルニウム以外の物資を獲得するのが実質的に不可能であり、湧水樹による浄水をはじめとした完全な循環システムが存在することから、一つの都市は一つの閉じられた世界であると言うことができる。
都市には単純に人が生活するための全ての機能を備えた標準型から、それぞれ個別の機能に重点を置いたものなど様々な形態がある。どの都市も数十万の人々が自給自足で生活できるほど広い面積を有する。また都市を動かしているのは電子精霊と呼ばれる意識体で通常各都市に一体おり、電子精霊の名前が都市名となっている。ハーレイいわく、都市が動き回るのは汚染獣を避けるためだけでなく、この世界をもっと知りたいという好奇心を止めることができないからでもあるという。
都市のエネルギーはほぼ全てセルニウムから生み出されており、セルニウムを埋蔵した鉱山の保有をかけて2年に1度、同種の都市同士で戦争が行われる。
隔絶された都市間にも都市間放浪バスを利用した交流が存在する。放浪バスは、全ての都市の場所を唯一把握しているといわれるヨルテムを基点に運行されているが、都市同士がかなり離れていることやその都市自身が動き回っていることから、定期的で安定した交流は望めない。
都市を生み出したのは世界が汚染される前に存在した錬金術師であるといわれていて、錬金術師とその技術が失われた今もシュナイバルでは電子精霊が生まれ続け、成長したそれらは自分の体となるべき都市を探すためにシュナイバルを離れるという。彼らがどこに辿り付き、どうやって自らの都市を、そして住人となる人々を得るのかは未だわかっていない。

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最終更新:2009年01月17日 12:34
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