リンテンス・サーヴォレイド・ハーデン

天剣授受者の男性。現在の天剣授受者の中では最強と目されている。指先を意匠の凝らされた白金で覆った革製の手袋のように見える天剣を有し、その指先から放たれた目に見えない幾万幾億本もの鋼糸を自在に操る。平和な都市に生まれ、その平和な生活の中で自らがただ朽ちていくことに危機感を感じて都市を出た。いくつもの都市を放浪し、やがて自ら汚染獣に挑みかかるかのように危険地帯を放浪し、年中戦い続けているという狂った都市の噂を聞いて槍殻都市グレンダンに辿り着いた。そこで未だ少女の外見をしたアルシェイラに鼻っ柱を折られ、その後、彼女の言葉を借りれば「自分なんていなきゃよかったと思うくらいの戦場」を見るために天剣授受者となった。レイフォンの鋼糸の師匠。常に不機嫌な雰囲気を周囲に振りまき他人を容易に近寄らせないが、例外的にレイフォンにだけはその技を教えたり戦闘に関して気遣ったりしていた。女王いわく数字マニアで、例えに極端に大きな数字を使う。