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まんまんレイプ小説

作者 一条三位


牙をむく中学生。なすすべなく衣服を引き裂かれ、倒れこむまんまん。まんまんの肉体を前に中学生たちのバットはすでに(省略されました。

「うっうっー!」叫び声は空しく響いた。このバッティングセンターには彼ら以外誰もいない。店員たちが彼らから手渡された福沢諭吉を手に夜の色街へと消えたのはちょうど5分前のことである。まんまんの肢体にむさぼりつく二人を、リーダー格の男は何もせずただただ不気味に笑いながら眺めていた。






野球部が廃部を申し渡された。数十点差をつけられる記録的な大敗。最も尊敬していた創立者の先生は試合を最後まで見ることなく立ち去っていた。廃部が宣告されたのはその翌日である。肩を震わせて泣くマネージャーの雅美を石川は静かに眺めていた。泣きじゃくるまんまんの姿がその顔と重なって見えた。

レギュラーとして出場したのは最後の試合のただ一回だけである。一年生の時に一度だけ会ったあの先生。その背中だけを追ってきた。築いて来たものは全て一瞬に打ち砕かれた。部屋にこもりユニフォームを破り捨てた。涙に滲んで見える「創価」の二文字。「池田先生…」石川は声を上げて泣いた。

次の日からも何かを追い求めるようにバッティングセンターに通った。かつて共にレギュラーを争った後ろは何も言わずに隣でバットを振り続けている。彼の表情からは何も読み取れない。倉地は学校をやめ脱会したらしい。2枚目のカードを使いきった時、ドアが開いた。入ってきたのは珍しく女性だった。

高校生くらいだろうか、自分よりはやや大人びているが少女らしさは抜けきっていないという感のある女性だ。ドアが開いた瞬間に長い黒髪がたなびく。刹那、石川の胸に熱いものが迸った。次の日から石川は毎日その時間にバッティングセンターに通うようになった。

自動販売機の取り出し口から缶コーヒーを取り出し、小走りで広場に屯する仲間たちのもとに駆け寄った。蓋をあけ、エンジンを空吹かせながら中心に座る早坂に手渡す。学校をやめてこのチームに入ってから数日、倉地は自分の居場所というものについて考えていた。

池田の気まぐれによって野球部が解散した日から、彼の手には握られるようになったのはバットではない。早坂さんはかつて高校の先輩を鉄パイプで殴って学校をやめてきたという武勇伝がある。倉地は彼に兄弟に対して感じるような親近感を持っていた。野球のことなど考えなくても、彼についていけばいい。

帰路についた倉地は一人バイクを駆る。通る道はいつもとは違う道。あえてその道を選んだ。そうだ。野球のことは忘れたのだ。そのためにここにいるんだ。じっと手を見る。豆の潰れた跡。なぜ石川の顔が思い浮かぶのだろう。気がつくとバッティングセンターの前にいた。今日もあいつらはいる。

バッティングセンターには石川と後ろ。そしてもう一人知らない女。こんな時間に誰だろうか。身長に比べると短いバットを持ち、バッターボックスのやや外側よりに立っている。バットを振るごとに靡く黒い髪が美しい。三回続け空振りした彼女はふとこちらを見た。顔が見える。倉地は思わず身を隠した。

あの日から言いようのない苛立ちを感じる。脳裏に浮かぶのはあの女の顔だ。石川のことが気になる。あの女とは知り合いなのだろうか。後ろ…あいつのことはよくわからない。下を向いて歩いていると男と肩がぶつかった。道に尻もちをついたその男は情けない声を出した。全くもって男らしくない。

顔を見るだけで怒りが湧いてくる。立ち上がり何か言おうとしたその男の顔を力任せに殴りつける。鈍い音がして男の顔がおかしな方向に曲がる。眼鏡が割れ、破片が飛び散った。隣の女の悲鳴が癇に障る。鉄パイプを取り出し倒れた男を何度も殴りつけた。気がつくと女はいなくなっていた。

死んではいないようだ。財布だけで許してやるとしよう。紙幣と諸々のカードを取り出す。○O大学という文字の刻まれたカードを二つに折って道の端に投げ捨てた。エリートだのリア充という奴は癪に障る。このようなやつは生かしておいてもためにならないと思っている。今日もあの場所に行くか。

今日もあの女はバッティングセンターにいた。再びバットを握るようになって1週間くらいだろうか。まだ石川とは口をきいていない。店員はやる気もないのか背もたれに寄りかかりながら暇そうに低俗な週刊誌を読んでいる。彼女はは今日もひたすらバットを振っている。汗の滴るうなじ。つばを飲み込む。

見とれているとふと肩を叩かれた。後ろだ。「あの女の名前知りたくないか?」こいつがしゃべるのは初めて見た。あまりの驚きにバットを取り落とす。後ろの口の端が曲がった。笑っているのだ。そして、次の一言は想像もしないものだった。倉地は…

石川がバッティングセンターに通うのは野球への未練からではない。まんまんとは今では会えば挨拶を交わす程度の仲にはなった。彼女にだんだんと惹かれていく自分の存在を強く感じる。野球を失った自分の新たな心の支えだ。倉地が受付に来た。いつものバイト店員と何か話しこんでいるようだ。

ガッシ!ボカッ!まんまんは死んだ。スイーツ(笑) -完-
最終更新:2009年06月08日 21:05