少年院に送られてしまうシーンからはじまって、
仲間に裏切られるところと、ヒロインとの絆が描かれている。
冷たい周囲の目や、不利な立場ながらも芯を貫き通しているリュウの印象が強かった。
弁護士さんの秘密についても、今後の展開に絡めてきそうな予感をさせた。

そしてリュウの母親にも、明かされていない過去や理由がありそうだった。
「産まなきゃよかった」とは言いつつも"息子"とか"あの子"呼びするという、
突き放す言い方の中にも、どこか家族の繋がりを大切に思っているところが
リュウと似ているように感じた。
彼も「母親なんていない」と言い張りながらも、内心は誰よりも一番、
母親にそばにいてほしかったんじゃないかということが、
一部、弁護士さんのセリフからも読み取れた。

本編ラストの展開は、リュウが同室の人と看守のトラブルに巻き込まれ連行されるシーン。
その理不尽な理由や処遇に、もどかしさとやりきれなさを感じるが、
最後までひたすら主張を続けるリュウの一生懸命な一面は、純粋な少年だと思った。





















最終更新:2009年11月04日 21:25