ゼミ:やさしい戦争:3時間目

実際に出来ること

さて、復習です。ここまでの授業でみなさんは、戦争が何のためにあって、その戦争をするためには手続きが大事だということがわかったと思います。そう、暴力に物を言わせないために戦争はあって、その戦争に、誰と一緒に行って、何を使ったか、記録を残しておかないと、国民のみなさんが納得しません。

今回は、その記録のつけ方のお話です。

頭の中で、「出撃費用」と「そうでないもの」があるってことは、整理出来ましたか?

では、「そうでないもの」についてのお話をしましょう。

グループ行動のためのルール

出来ない人が足を引っ張る一方で、出来る人が出来ない人を引っ張ってあげる、よくある光景ですね。おっと、出来ないことを恥じる必要も、出来ることをいたずらに褒め称える必要もありませんよ。最初に話しましたね、人間は、汎用性の生き物だ、と。何でも出来るかわりに、何か出来るようになるまでは、必ず勉強しなければいけないんです。生まれついてなんて、何一つ、ないんですよ。

ある事実があります。オオカミに育てられた少女のお話。聞いたことありませんか? 言葉を覚えるようになるまで、とてもとても長い時間がかかり、オオカミのように四本足で歩いたと言います。

人間は、二本の足で歩く、なんていうのは、生まれついて決められたものじゃないんです。目の前で歩いている親から、見ることで教わり、手伝ってもらうことで、初めて覚えることなんです。

さて、これを現実的に解釈したルールが、75%ルールというものになります。

つまり、出来ない人が足を引っ張ってしまうこともあるかわり、出来る人が出来ない人を引っ張ってあげられる、という、ことですね。

出来る人が75%以上いれば、出来る。出来ない人が25%以上いれば、出来ない。

グループの中での話のことです。軍隊っていうのは、つまりグループですからね。何にも変わらないんですよ。同じ人間。

乗り物は、中に乗り込むタイプのものは、1機1人としてグループの中で扱います。バイクや魔法の箒や雷電のように、またがって乗るタイプのものは、乗っている人数がそのままカウントされます。

あ、ちなみに1機1人というのは、この75%ルール、「出来る子出来ない子ルール」と言い換えてもいいですが、それをわかりやすくした簡易バージョンですよ。本当は、アメショーなら5人機として扱う、とあるように、それぞれの機種によって、何人分に数えるかは違うんです。

マシーンも、人間も、このように平等に「出来る」「出来ない」を判断して、その上で、75%以上が「出来る」となったら、みんなで協力してそれをすることが出来るというのが、このルールのすべてです。

え? どう扱ったらいいのかわからない能力がある?

安心してください。聞けばいいんです、そういう時は。

アイドレスは、データを見ることで大抵のことが理解出来、対話をすることでその理解を完全なものに補える世界ですからね。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥と言いますが、この場合も、人生とまったくおんなじなんですよ。

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最終更新:2008年04月26日 00:44