NCLスクリプトの基本事項

nclは、インタラクティブにもスクリプトから実行することもできる。GrADSもどちらもできるのと似ている?
GrADSに比べて、機能は非常に多くスクリプトの文法もオブジェクト指向を意識したものになっている。

1. nclスクリプトの実行

ncl hoge.ncl

2.nclスクリプトの開始と終了コード

nclでは、beginで始まりendで終わる。なお、loadコマンドはbeginより前に来る。

3.コメント行

;(セミコロン)で以降をコメントとして扱うことができる。GrADSと異なり行の途中でも使うことができる。 つまり、コマンドの後に説明を付けることができる。

4.追加の関数を使えるようにする。

load: FortranやCのincludeに相当 基本的に全てのスクリプトの最初でgsn_code.nclとgsn_csm.nclへのパスを指定すればよい。

load "$NCARG_ROOT/share/ncarg/nclscripts/csm/gsn_code.ncl"
load "$NCARG_ROOT/share/ncarg/nclscripts/csm/gsn_csm.ncl"

5.workstationを定義する(gsn_open_wks関数)。

Workstation=出力先の指定をする。慣例上、出力先に対するオブジェクトはwksとする。

wks = gsn_open_wks(“<出力形式>”,”<出力の名前>”)

出力形式: X11=画面上、ps=postscriptに出力 出力の名前: psなら出力ファイル名 (例) wks = gsn_open_wks(“ps”,”hoge”)だとhoge.psが出力される

6.要素の区切り方について

nclでは、要素区切りにコンマ(,)を使う。つまり関数の描き方は
オブジェクト名 = 要素   1つの場合
オブジェクト名 = (/要素,要素, .. 要素/) 複数の場合
なお、1つだけ指定することは全てに同じ要素を代入と同じ意味になる。

最終更新:2012年05月02日 15:52