A-Trainの一つであるCloudSat衛星データの読み込みと図化について示す。
Cloudsatは、TRMMと異なりswathデータではなく直下だけを観測している。
ccplot(CloudSat and CALIPSO plotting tool)は、CloudSat、CALIPSO、Aqua MODISデータを図化するコマンドラインツールである。
図化するだけならば、ccplotを活用することで簡単に実現できる。ただし、インストールがちょっと難しかった。
描画される図はとてもきれい。
Ubuntu12.04では、最新のバージョン1.5-rc5についてccplotウェブページにあるやり方に加えて、build-essential, gcc, gcc-develをインストールすることでコンパイルできた。
hdpコマンドでデータを出力し、GMTコマンドによる内挿を活用します。ちなみにccplotでも内挿をして等間隔グリッドにしています。
緯度(Latitude)と経度(Longitude)の情報は、Vdataにあるので hdp dumpvd を使う。
hdp dumpvd -n Latitude -d 2009037050924_14779_CS_2B-GEOPROF_GRANULE_P_R04_E02.hdf > lat.txt hdp dumpvd -n Longitude -d 2009037050924_14779_CS_2B-GEOPROF_GRANULE_P_R04_E02.hdf > lon.txt
高度(Height)は、SDSdataにあるので hdp dumpsds を使う。
hdp dumpsds -n Height -d 2009037050924_14779_CS_2B-GEOPROF_GRANULE_P_R04_E02.hdf > height.txt
反射強度(Radar_Reflectivity)は、SDSdataにあるので hdp dumpsds を使う。
hdp dumpsds -n Radar_Reflectivity -d 2009037050924_14779_CS_2B-GEOPROF_GRANULE_P_R04_E02.hdf > Zfactor.txt
データの内挿には、手抜きであるがGMTのコマンドを使う。内挿には、高度と経度(もしくは緯度)を用いて行えばよい。
残念ながらGrADSやGMTで、ccplotで示されるような縦軸に高度、横軸に緯度・経度・時間を表示(3つ一緒に)する方法はわからないので軸ラベルは一つずつでいいとする。
ccplotでは描画するにあたって、データは等間隔の高度、緯度、経度、時間情報に直されている。ということは、描画直前のデータを出力すればいいということになる。
そこで、相当に安直な方法であるがpythonで書かれているccplotの描画スクリプトである"ccplot"に一部書き加えてデータを出力するようにする。