特徴 △ 現場は霞ヶ浦駅すぐ南側の踏切(警報機、遮断機あり)。電車の通過を待っていた自転車の男性3人に歯科医師男性(46)のワゴン車(日産ステージア 25t RS FOUR S 1998年8月~2000年6月 マニュアル車)が追突。日本人歯科研修医(40)と中国人工場実習生(23)の2人が自転車ごと線路内に押し出され、当該にはねられて死亡。もう1人の中国人工場実習生(22)も腰などに軽傷。死傷者は全員四日市市に住む男性。車は電車と接触して線路内で横転、運転していた男性もけがをし、四日市市内の病院に搬送された。乗用車は踏切の手前で一時停止せず、その前も「急にスピードを出したり、ゆっくり走ったりするなど、おかしな運転をしていた」との目撃証言がある。三重県警四日市北署は自動車運転過失致死傷の疑いがあるとみて、男性から事情を聞いている。飲酒検知を行ったが、反応なし。警報機、遮断機とも動作しており、非常ボタンは押されていなかった。桑名~近鉄四日市間は16時05分まで2時間半にわたって運転を見合わせ、約3万6000人に影響。「追記」四日市北署は31日、歯科医師の男を自動車運転過失致死傷及び過失往来危険の疑いで逮捕した。当初、「自宅から自分の歯科医院(当日は休診日)に掃除に向かっていた」と説明していたが、事故現場は同医院を通り過ぎた位置にある。また、「事故直前の記憶がない」とも。「再追記」歯科医師の男には、てんかんの持病があり、薬を処方されていたことが判明。12月初めから1日2回から3回に増量。病院側は車を運転しないよう求め、本人も了承していたという。2002年まで道交法に「てんかん患者には運転免許を交付しない」規定があったが、男はそれ以前に免許を取得。医療関係者によると、てんかんの症状は薬を欠かさず飲んでいても、過労や睡眠不足などで発作が起きることがあるという。2011年11月30日、津地裁四日市支部葉歯科医師に禁錮2年10月(求刑禁錮5年6月)を言い渡した。