「SS/短編-けいおん!メンバー/オールキャラ/実況!パワフル軽音部」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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&bold(){267 名前:実況!パワフル軽音部 1[sage] 投稿日:2009/06/26(金) 18:37:41 ID:I8WgV2d4}
律「なあ、今度バッティングセンター行かない?」
私の突然の提案に澪が聞き返してきた。
澪「なんでまた急に?」
律「昨日CDショップ行ったらWBCのDVD流しててさ、イチローのあのヒットの場面見て興奮しちゃったんだよね。
あんな風にカキーンって打ってみたいなあ、って思ってさ」
唯「私バッティングセンターなんて行ったことないよ」
紬「私もです」
梓「私は何度か」
律「よし、何事も経験だ!今度の日曜駅前集合、部長命令だからな」
澪「はいはい、わかったよ」
そして日曜、意気揚々と歩く私を先頭にバッティングセンターへ乗り込んだ。
律「よっし、来たぜー!まずは唯行け!」
澪「律からやれよ、言いだしっぺなんだから」
律「チッチッチッ、私は大トリだよ大トリ。最後に豪快な当たりを連発してやるんだ。よーし唯行けー!」
唯「ラジャー!りっちゃん隊員!」
やる気満々で右打席に立った唯だが、ゆるーいスイングで全く当たる気配が無い。
律「頑張れー」
唯「むう……とりゃ!」
そういうと唯はバットを寝かせた。
律「バントかよ!」
ついツッコミを入れてしまったが、唯はなかなか絶妙にボールを転がしてみせた。
律「お、うまいな」
その後唯は一発でうまく転がせたのがよほど嬉しかったのか、残りを全てバント、しかもすべて絶妙に転がすという技を見せた。
律「唯にあんな才能があったなんてな」
唯「これからは『カワイさん』と呼んでくれい!」
律「よし、じゃあ次は梓、やってみ」
梓「わかりました」
右打席に立ち、バットのグリップをかなり余らせ、小さい体をさらに小さくかがめて構える梓。
律「やけに本格的だな」
梓「見ててくださいよ」
そういうと梓は痛烈なライナーを連発した。おいおい、いったいその体のどこにそんな力があるんだ?
律「なんでそんなにうまいんだ?」
梓「意外性ってやつです」
律「ああ……そうか」
説明になってない説明だったが、そのときは何故か納得してしまった。
&bold(){269 名前:実況!パワフル軽音部 2[sage] 投稿日:2009/06/26(金) 18:40:36 ID:I8WgV2d4}
&nowiki(){>>267}
律「それじゃ次はムギ、やってみ」
紬「すいません、ボールが怖いので、あれにしていいですか?」
指さす方向にはストラックアウトがあった。
律「ああ、別にいいよ」
ボールが怖いなんてお嬢様らしいなあ、なんて思っているとムギはすでにプレイを始めていた。
紬「ん~~、えいっ」――ストライーク
紬「やった、当たったわ」
律「おー、やるなあ」
紬「もう一回。ん~~、えいっ」――ストライーク
唯「ムギちゃん凄ーい。連続だよ」
紬「そんな、偶然ですよ。ん~~、えいっ」――ストライーク
紬「ん~~、えいっ」――ストライーク
おいおいマジか……
そんな調子で結局ムギは全ての的に当ててしまった、しかもノーミスで。
紬「こんなの貰っちゃいましたー」
パーフェクト賞のドでかいぬいぐるみを手に喜ぶムギを私たちは茫然と見ることしかできなかった。
律「なあ、ムギって一体何者なんだ?」
唯「わかりません、りっちゃん隊員」
律「さてと、すごいもん見たあとだけど、じゃあ次は澪、ほら」
澪「やらなきゃダメか……?」
律「せっかく来たんだからさ」
澪「うー……わかったよ」
しぶしぶ右打席に立つ澪。ん!?右打席!?
澪「当たらない……」
律「澪ー。左で打ってみたら?」
澪「ひ、左?」
ホームベースから離れる澪。誰が左に寄れと言った。
律「違う違う、左打席だよ。澪左利きだろ」
澪「あ、ああ、そうか。えい!あ、当たった!」
その後コツを掴んだのか、何球かに一球はいい当たりを見せるようになった。
&bold(){270 名前:実況!パワフル軽音部 3[sage] 投稿日:2009/06/26(金) 18:43:49 ID:I8WgV2d4}
&nowiki(){>>269}
澪「ふう、結構気持ちいいな」
律「だろー、じゃあ大トリのお出ましと行きますか」
外国人ばりのクラウチングスタイルで構え、ボールを待つ。――来た!
律「どりゃああああ!」
ブン!……ありゃ?
律「こ、今度こそ、おりゃああああ!」
ブン!……おい、しっかりしろ私!
律「いやいや、これは準備運動だ、とりゃああああ!」
ガキッ!完全などん詰まりだ、手がしびれて仕方ない。結局会心の当たりなんか一度もなかった。
律「うぅ……、こんなはずじゃ……」
唯「りっちゃん、下手くそ―」
律「せめてもう少しオブラートに包んでくれ」
梓「駄目ですよ、律先輩。もう少しボールをしっかり見てですね、」
律「わかってるよ、わかってるんだけど……、才能ないのかなあ」
澪「普段から三振かホームランって感じの生活してるもんな、律は」
律「それって褒めてないよな。ああ、もういい。このモヤモヤは明日の部活で晴らしてやる!みんな覚悟しろよ!」
梓「やっと律先輩が本気出してくれるみたいですね、こうなるのなら毎日連れてきましょうか?ね、澪先輩?」
澪「そうだな、それでこんなにやる気出してくれるならな」
律「だー、うるさいうるさい!今日はもう解散!じゃあまた明日な!」
唯「じゃあねー、扇風機さーん」
律「うるさーい!」
おしまい
唯、川相昌弘・英智(意外性の持ち主)
澪、草野大輔(きっかけを掴めば打ち始める)
律、助っ人外国人(三振かホームラン)
紬、星野伸之(のらりくらり)
梓、赤星憲広(俊足巧打)
勝手にこんなイメージをもって書いた。
>出典
>【けいおん!】田井中律は乙女可愛い29【ドラム】
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&bold(){267 名前:実況!パワフル軽音部 1[sage] 投稿日:2009/06/26(金) 18:37:41 ID:I8WgV2d4}
律「なあ、今度バッティングセンター行かない?」
私の突然の提案に澪が聞き返してきた。
澪「なんでまた急に?」
律「昨日CDショップ行ったらWBCのDVD流しててさ、イチローのあのヒットの場面見て興奮しちゃったんだよね。
あんな風にカキーンって打ってみたいなあ、って思ってさ」
唯「私バッティングセンターなんて行ったことないよ」
紬「私もです」
梓「私は何度か」
律「よし、何事も経験だ!今度の日曜駅前集合、部長命令だからな」
澪「はいはい、わかったよ」
そして日曜、意気揚々と歩く私を先頭にバッティングセンターへ乗り込んだ。
律「よっし、来たぜー!まずは唯行け!」
澪「律からやれよ、言いだしっぺなんだから」
律「チッチッチッ、私は大トリだよ大トリ。最後に豪快な当たりを連発してやるんだ。よーし唯行けー!」
唯「ラジャー!りっちゃん隊員!」
やる気満々で右打席に立った唯だが、ゆるーいスイングで全く当たる気配が無い。
律「頑張れー」
唯「むう……とりゃ!」
そういうと唯はバットを寝かせた。
律「バントかよ!」
ついツッコミを入れてしまったが、唯はなかなか絶妙にボールを転がしてみせた。
律「お、うまいな」
その後唯は一発でうまく転がせたのがよほど嬉しかったのか、残りを全てバント、しかもすべて絶妙に転がすという技を見せた。
律「唯にあんな才能があったなんてな」
唯「これからは『カワイさん』と呼んでくれい!」
律「よし、じゃあ次は梓、やってみ」
梓「わかりました」
右打席に立ち、バットのグリップをかなり余らせ、小さい体をさらに小さくかがめて構える梓。
律「やけに本格的だな」
梓「見ててくださいよ」
そういうと梓は痛烈なライナーを連発した。おいおい、いったいその体のどこにそんな力があるんだ?
律「なんでそんなにうまいんだ?」
梓「意外性ってやつです」
律「ああ……そうか」
説明になってない説明だったが、そのときは何故か納得してしまった。
&bold(){269 名前:実況!パワフル軽音部 2[sage] 投稿日:2009/06/26(金) 18:40:36 ID:I8WgV2d4}
&nowiki(){>>267}
律「それじゃ次はムギ、やってみ」
紬「すいません、ボールが怖いので、あれにしていいですか?」
指さす方向にはストラックアウトがあった。
律「ああ、別にいいよ」
ボールが怖いなんてお嬢様らしいなあ、なんて思っているとムギはすでにプレイを始めていた。
紬「ん~~、えいっ」――ストライーク
紬「やった、当たったわ」
律「おー、やるなあ」
紬「もう一回。ん~~、えいっ」――ストライーク
唯「ムギちゃん凄ーい。連続だよ」
紬「そんな、偶然ですよ。ん~~、えいっ」――ストライーク
紬「ん~~、えいっ」――ストライーク
おいおいマジか……
そんな調子で結局ムギは全ての的に当ててしまった、しかもノーミスで。
紬「こんなの貰っちゃいましたー」
パーフェクト賞のドでかいぬいぐるみを手に喜ぶムギを私たちは茫然と見ることしかできなかった。
律「なあ、ムギって一体何者なんだ?」
唯「わかりません、りっちゃん隊員」
律「さてと、すごいもん見たあとだけど、じゃあ次は澪、ほら」
澪「やらなきゃダメか……?」
律「せっかく来たんだからさ」
澪「うー……わかったよ」
しぶしぶ右打席に立つ澪。ん!?右打席!?
澪「当たらない……」
律「澪ー。左で打ってみたら?」
澪「ひ、左?」
ホームベースから離れる澪。誰が左に寄れと言った。
律「違う違う、左打席だよ。澪左利きだろ」
澪「あ、ああ、そうか。えい!あ、当たった!」
その後コツを掴んだのか、何球かに一球はいい当たりを見せるようになった。
&bold(){270 名前:実況!パワフル軽音部 3[sage] 投稿日:2009/06/26(金) 18:43:49 ID:I8WgV2d4}
&nowiki(){>>269}
澪「ふう、結構気持ちいいな」
律「だろー、じゃあ大トリのお出ましと行きますか」
外国人ばりのクラウチングスタイルで構え、ボールを待つ。――来た!
律「どりゃああああ!」
ブン!……ありゃ?
律「こ、今度こそ、おりゃああああ!」
ブン!……おい、しっかりしろ私!
律「いやいや、これは準備運動だ、とりゃああああ!」
ガキッ!完全などん詰まりだ、手がしびれて仕方ない。結局会心の当たりなんか一度もなかった。
律「うぅ……、こんなはずじゃ……」
唯「りっちゃん、下手くそ―」
律「せめてもう少しオブラートに包んでくれ」
梓「駄目ですよ、律先輩。もう少しボールをしっかり見てですね、」
律「わかってるよ、わかってるんだけど……、才能ないのかなあ」
澪「普段から三振かホームランって感じの生活してるもんな、律は」
律「それって褒めてないよな。ああ、もういい。このモヤモヤは明日の部活で晴らしてやる!みんな覚悟しろよ!」
梓「やっと律先輩が本気出してくれるみたいですね、こうなるのなら毎日連れてきましょうか?ね、澪先輩?」
澪「そうだな、それでこんなにやる気出してくれるならな」
律「だー、うるさいうるさい!今日はもう解散!じゃあまた明日な!」
唯「じゃあねー、扇風機さーん」
律「うるさーい!」
おしまい
唯、川相昌弘・英智(意外性の持ち主)
澪、草野大輔(きっかけを掴めば打ち始める)
律、助っ人外国人(三振かホームラン)
紬、星野伸之(のらりくらり)
梓、赤星憲広(俊足巧打)
勝手にこんなイメージをもって書いた。
>出典
>【けいおん!】田井中律は乙女可愛い29【ドラム】
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