さくっと短編。
何気ない日常の何気ない一コマのイメージ。
あずにゃんねえ。
唯がこいつの猫耳姿見て命名したんだっけ。
まあ、確かにどこか猫っぽいところはあるよな。
猫耳姿も正直似合ってたし。
となるとこいつを動物に例えると猫か、しかも黒猫。
こんな立派な黒髪があるんだし。
あ、でも黒猫は不幸をもたらすって言うな。
よく聞く都市伝説のひとつだけど、これは誰が言い出したんだろう?
黒色がどこか不幸を連想させるからか?
そんな不幸の運び屋に例えるのは何か気が引けるなあ。
だけど、そもそも黒色って悪いイメージばっかじゃないよな。
悪とか汚れとかいったイメージも確かにあるけど、同じ黒でも『烏の髪』ってのは褒め言葉だし。
ん? ということは、こいつは猫というより烏って言ったほうがいいのかな。
贔屓目に見なくてもこいつの髪は『烏の髪』だしな。
でも烏は小賢しいって印象もあるなあ。
先輩に対しても遠慮なく物を言うけど、礼儀はしっかりしてるから生意気ってわけじゃないし。
ってなると烏ってのもまた違うか。
じゃあ何に例えるのが一番だろ?
……とまあいろいろ考えたものの、人のベッドで丸まってまどろむ姿はどう考えてもやっぱ猫だよな。
「……ん」
お、仔猫のお目覚めだ。
「……おはようございます、律先輩」
うん、寝惚け眼をこする姿もやっぱ猫みたいだ。
「先に起きてたんですね。起こしてくれてもよかったんですよ」
「ん、起こすのも悪いかなと思ったしさ。まあ梓が寝てる間私もいろいろと考えてたし」
「何をですか?」
「私が好きなのは黒猫か烏かって。ちなみに黒猫って結論に達したぞ」
「……すみません、どういうことですか?」
終わり
どうして梓が律のベッドで寝ていたかは想像にお任せってことで。
最終更新:2011年07月23日 18:54