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紬「頑張ってね、りっちゃん」
ガチャ
澪「そうだな、ムギ。何時までも逃げてばかりじゃ、
  大切なものは得られないよな」
紬「み、澪ちゃん!?」
澪「背中を押された気分だよ。気付いた時には、手遅れか。
  今やもう手遅れ寸前だ。
  大切な者は、別の人に告白しようとしている」
紬「……」
澪「でもまだ、ギリギリだけれど間に合う。
  今から追いかければ」
紬「多分、梓ちゃんもりっちゃんの事が好きだと思う。
  そしてりっちゃんも。
  二人の事、大切な友達だと思っているから、私は応援したい」
澪「唯は違うのか?唯は友達じゃないのか?
  唯だって梓の事が好きだ。そっちは応援せず、寧ろ逆を張るんだな」
紬「そっ、そういう心算じゃ……」
澪「そして、私の事も友達とは思ってくれないのかな?
  律と梓が結ばれる事は、私と唯の犠牲の上にしか成り立たない。
  ムギは、私と唯に踏み台になれと?」
紬「違うっ、そんな事は決して……」
澪「なら、私の邪魔はしないでもらう。
  ……気付かせてくれた事には感謝してるよ、友達として。
  ただ、お前の願い通りには動けない」
紬「……澪ちゃん」
澪「さっきも言ったように、時間が惜しい。
  私は律を手に入れる。梓に告白されるより先に、
  律を手に入れれば私の勝ちだ。そして唯も幸福だ。
  じゃあ、な」
ガチャ
紬「……。私、澪ちゃんに反論できなかった。
  でも本当に、唯ちゃんや澪ちゃんにだって不幸になって欲しくない。
  確かにりっちゃんと梓ちゃんには結ばれて欲しいけど。
  ……恋愛って結局、幸福と不幸のゼロサムゲームなのかしら。
  そうは思いたくないのに」





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最終更新:2011年09月06日 14:21