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ザー

梓「……」

律「あーずさ」

梓「……りつ先輩……どうして」

律「やっぱここにいたのか。雨の日までここにいるとか。屋上好きなのな~、お前」

梓「うっさいです」プイッ

律「こんなとこにいたら濡れるぞ~?つーか、濡れてるぞー。ブラ透けてるぞー」

梓「……」

律「あらら……じゃあ」スタスタ

ストン

梓「え……」

律「ぴゃー!座ったら一瞬でパンツにシミテクト!」

梓「な、なんで隣に座るんですか!?てか、先輩まで濡れちゃいますよ!?」

律「あはは。もう濡れてるから手遅れ~。てか、雨好きだから、濡れても別にいいし~」

梓「せ、先輩に風邪ひかれたら困りますっ!」

律「私だって梓に風邪ひかれたら困るよ?」

梓「……でも」

律「じゃあ、私の傘に一緒にはいろーぜ!」ニカッ

梓「…傘」

梓「いまさら?」

律「まぁ、もうすでにお互いずぶ濡れだけどさ、ないよりはマシだろ?」

梓「そうですかね……?」

律「そういうもんなの!いーからいーから!りっちゃんをしんじてぇ~」

梓「……ふふっ、なんですか、それ」

律「へへっ!じゃあ、相合かさだな!」

梓「はい…、りつ先輩」

―――
ザー


梓「……」

律「……」

律「……なんかしゃべってよ、梓」ヒマ

梓「えぇ……そんなこと急に言われても。そう言う律先輩こそ、なにか話してくださいよ」

律「ん~いきなり言われてもなぁ」

梓「律先輩が言い出したんですよ?」

律「んーなんかあるかな?」

律「……あ」

梓「なんかありました?」

律「あ、いや、思い出した気がしたけど、またすぐ忘れた」アハハハハ

梓「あぁ、そういうのありますよね。喉元まで来てるけどはっきりは思い出せないっていうか」

律「はは…、そ、そうだよな、あるよな!」アハハハハ

梓「……はい、ありますねーそういうの」

律(……まぁ、訊きたいことはあるっちゃ山ほど話題はあるけどさ)

律(でも、どうして梓が今泣いてるかなんてさ、言ってくれなきゃ、聞けないじゃないか)

梓「律先輩」

律「ん?どうした、梓」

梓「雨ですね」

律「そうだな、雨だな。最近の天気予報はハズレ知らずだ」

ザー

クルクルクル…

梓「……傘、回すの好きですか」

律「ん?あ、無意識に回してた。もしかしてかかった?」

梓「かかったの気にするような身なりではないので」

律「だな。梓、結構ずぶ濡れだもんな。風邪ひくなよ?」

梓「……いまさらな気もしますけどね」

律「だな。どうでもいいけど、座りながら傘さすってなんだか変な感じだな」

梓「あ、それ、今私も思ってました」

律「そか」

梓「そです」

梓「……」

律(泣いてたことは気づかないフリしとくべき……かな)

律「……」チラッ

梓「……」

梓「ん?何ですか?」

律「あ、いや……その」

梓「?」

律「……あ、明日は晴れ……たらいいな」

梓「はは……なんですか、それ」ハハハ


律「……」

律(そんな辛そうな顔して、笑ってくれなくてもいいのに)

律(隠さないで私の前で泣いたらいいのに)

梓「律先輩」

律「ん?なんだ?」

梓「明日は晴れたらいいですね、こんな雨じゃなくて」

律「……そうだな」

律(神様なんて信じないけどさ、心から願うわ)

梓「あ、でも明日晴れちゃったら先輩と雨宿りできませんね?」

律「何言ってんだよ」

梓「照れ隠しですか?」

律「……あほ」

梓「ふふっ、素直じゃないですね~」

律「梓には言われたくないがな!」

律「まぁ、でも」

梓「?」

律(こんな風に雨に紛れて梓が泣かなくてすむように)

律「明日は、晴れたらいいな」

梓「先輩、明日、風邪ひかないでくださいよ?」

律「ケイオンブノブチョウ、ショウジキ、ウソツカナイ」

梓「何ですか、それ」フフッ

律「さぁな」ハハッ




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最終更新:2011年12月11日 23:04