603 :軽音部員♪:2012/06/14(木) 04:34:05 ID:5LsMoYiY0
律梓「ロンドン再び」
梓
一先ず学業が一段落しようとしていた頃、律先輩にまたロンドンへ行かないかと声をかけられた。
今度は部活じゃなくて恋人として。
なんだか他の先輩方に悪い気がしたけれどとても誘惑に打ち勝てる程強い私でも無いのであっさり承諾してしまった。
「今度はもうちょっと落ち着いて行きたいな・・・」
かつてのロンドンではまとめ役としての責任感からか最後はすっかり疲れて先輩方に迷惑をかけてしまった。
それを思うと今回はもう少し気を緩めたい。
律
梓もえーっと・・・小学校から数えると4度目のぐらじゅえいとだっけな
英語分かるりっちゃんカッコイイー
なんて冗談は置いておいて
折角卒業してもこの日本の社会では基本的に暇になるわけではなく寧ろ忙しくなるはずである。
「どっか行くか」
それも二人だけで行こうと決心した
国内も捨てがたいけどかつてのロンドンにもまだ心が惹かれている
うん、ロンドン 決めた
早速梓に連絡を取るとあっさり快諾
いつまで経ってもよく分からん猫だ
まあそんなことはどうでもいい
準備にかかろう
梓「律先輩、おはようございます」
律「ん・・・あぁ」
梓「なんですかその連れない返事」
律「んーもう先輩ってのやめないか?」
梓「んー・・・慣れてるのでいいです」
律「そっか」
律「眠い」
梓「どうしてですか?」
律「興奮して寝られなかった」
梓「遠足前の小学生ですか?」
律「うるさい」
梓「まったく・・・ふぁ・・・」
律「お前だって欠伸してるじゃん」
梓「うるっさいです!ちゃんと寝ました!」
律「はいはい。えっとまず荷物あずけにいかなきゃな」
2人ということもあってやや心細かったものの空港の表示はわかりやすく特に迷うこともなく荷物をあずけることができた
律「ちょっと時間あるし喫茶店でも行くか」
梓「はい」
喫茶店でとりあえずカフェオレを頼む
紅茶はあっちで飲めばいいや
律「あ、お金払わなくていいからな」
梓「そんな訳には・・・」
律「いいからいいから」
梓「それじゃあ・・・お言葉に甘えて」
604 :軽音部員♪:2012/06/14(木) 04:37:14 ID:5LsMoYiY0 ~~~~~~~~~~
手荷物検査、出国審査、搭乗手続きはあっという間に済んでしまった
まあ国を出るより入る方が時間がかかるのだけれど
律「あーまたこのクソシートかよー」
梓「先輩下品なこと言わないでください」
律「だって見ろよよ、このインチキリクライニング」
所謂簡易リクライニングという奴である
梓「まあこの睡眠薬でも飲んで寝ましょうよ」
律「昨日徹夜すればよかったかな」
梓「それは駄目です!」
律「どして?」
梓「だって・・・体に悪いですよ・・・」
律「心配してくれてるのか?ありがと」ナデナデ
梓「いっ一般常識を言っただけですっ///」
律「そんなに照れなくたって」
梓「照れてないです!」
こんなやりとりをしていたらいつのまにか離陸してしまっていた
~~~~~~~~~~
律「ふいーまた来たぜロンドン!」
梓「まだ駅ですけどね」
律「うるせー」
梓「あと2分で電車が来ますからね」
律「はいはい」
今回もタクシー・・・を使いたかったけどこれも節約のため
前は5人居たから割り勘で一人£5くらいで済んだけど今回は2人だから・・・
一人£13近くかかってしまう
梓「このオイスターカード綺麗ですね」
律「ん、そうだな」
今回はバスと地下鉄が移動手段になりそうなのでオイスターカードという選択をとった
前は現金しかなかったから煩わしそうで買えなかったけれど今回はデビットカードという文明の利器を手に入れよりこの選択をとることになったのである
梓「ただちょっと料金形態が複雑ですね・・・」
律「ん?そうか?」
梓「先輩分かるんですか?」
律「残高表示されるらしいからなくなったら入れればいいじゃん?」
梓「わかってないじゃないですか・・・もう・・・」
梓「オイスターカードに一旦チャージすると現金に戻すのは面倒なんですからね」
律「ふーん」
梓「むぅ・・・あ、電車きましたよ」
轟音を立てて蒲鉾形のロンドン地下鉄がやってくる
というかなんでレール4本もあるんだ?
乗り込むと梓が早口で喋りかけてくる
梓「えっとここはピカデリーラインのヒースロー空港のターミナル駅なのでここからまずアールズコート駅まで行ってそこからディストリクトラインのウィンブルドン支線ですからね?分かりました」
律「ですとりくと?」
梓「ディストリクトで・・・」
605 :軽音部員♪:2012/06/14(木) 04:39:01 ID:5LsMoYiY0 電車が走り出すとうるさくてなにも聞こえなくなる
なんでこんなにうるさいんだ?
その後梓が駅毎に喋りかけてきてなんとか理解することができた
30分弱乗ってるとアールズコート駅に着いたのだと言って梓が引っ張ってくる
律「ん~ここか?」
梓「ここの地上線がディストリクトラインです」
地上に上がると梓は迷うことなく西側行きホームまで導いてくれる
便りになる猫だ
梓「えーっと・・・まだ暫く来ないみたいです・・・」
律「え、電車着てるじゃん?」
梓「先輩、このアールズコート駅からはディストリクトラインの支線がいっぱい出てるので間違ったのに乗ると全然違う所へ行ってしまうんです」
律「ふぅむ」
しばらくして
梓「あっ」
律「どした?」
梓「もうすぐ来ますよ!」
梓が指さした先には文字と矢印が書かれた表示板があり矢印はパーソンズグリーンを指していた
梓「パーソンズグリーン駅までの間にウェストブロンプトン駅があるのでこれで行きましょう!」
律「お、おう」
電車がやってきて人がぞろぞろと降りてくる
律「なんか全然地下鉄のこと覚えてないなー」
梓「まぁ・・・そこまで乗ってなかったからですね」
律「というか電車うるさいよな?」
梓「うーん・・・車高が低いからでしょうか・・・?」
律「そうだな・・・」
ドアが閉まり電車が加速を始める
うるさいだけじゃなくよく揺れる
ウェストブロンプトンに着く
梓「やっと着きましたね」
律「疲れたなー」
この駅の改札までは階段しか無い」
梓「うんしょっと・・・」
律「ん、持ってあげるよ」
梓「えっ・・・あっ」
梓のスーツケースをもって上に上がる
これ思ってたより辛いぞ・・・
律「ふいー・・・ほい」
梓「なんだかごめんなさい」
律「いいっていいって」
スーツケースを持った私たちは広い目の改札を通り外へ出る
律「なんかあの時のまんまだな」
梓「そうですね」
そう、宿泊先も前回と同じ
駅を出ると左には墓地、右は信号があって細々とした商店が立ち並ぶ
律「とりあえず」
律「チェックインしないとな」
小物に仕立てるつもりが結構長くなってしまった(しかもまだ続く)
新婚旅行みたいなのを書いてみたかったので
一応ロンドン行ったときの記憶をソースに書いてあるのでまあまあ合ってるとは思います
タイトルはクラシック好きな人ならピンとくるかなぁ・・・日本ではそんなに有名じゃないけれど・・・
最終更新:2012年06月15日 23:44