律「寒いぞ、梓~」
梓「手が真っ赤じゃないですか! 手袋とかないんですか?」
律「いやぁ、なくしちゃって……」
梓「仕方ない人ですね。片っぽ貸してあげます」
律「おう、いいのか?」
梓「その代わり……」ギュッ
律「あっ……」
梓「本当に、すっごく冷え冷え」
律「梓は暖かいぞ~」ギュッ
梓「律先輩が冷え性なんです」
律「いやいや、手が冷たい人は心が暖かいって……」
梓「ふんふん」
律「……唯が言ってた」
梓「知ってます」
律「たはっ、そうだったな」
梓「あ、もう家着いちゃいます」
律「あっという間だなぁ」
梓「すいません、いつも送っていただいて」
律「気にするな。彼女を安全に送り届けるのは当然の義務だ」キリッ
梓「何言ってるんですか」クスッ
律「へへっ、それじゃあまた明日な」
梓「はい、もう暗いので気をつけてくださいね」
律「あいよ」
梓と一緒に帰る。
梓を家まで送る。
ずっとずっと夢見た光景。
夢であってほしくない。
夢ならば覚めてほしくない。
どうか、この時間がずっと続きますように。
律「……あっ」
――明日も、きっと。
最終更新:2011年02月12日 20:01