用語辞典

デスメアード
無念を抱えたまま死を迎えることとなった、物や生物の生まれ変わり。いずれも化け物じみた姿をしており、固有の技や特殊能力を備えている。生前持っていた最も大きな衝動に則って行動するため、人間に害を与える者もいれば、ひっそりと第2の人生を楽しんでいる者もいる。
夜6時から朝6時までの12時間しか活動することができず、日中は意思を持たない塵と化して町の空を舞っている。時間が来れば塵に変わるという性質上、基本的に死ぬことはない。
またあまりにダメージを受けたり、技を使いすぎたりしてこの12時間よりも早く塵に戻ってしまうと、次の日復活した際、まともに動けなくなる時がある。これを「二日酔い」という。
なお天・雷・水・土・火の五つの属性によって大きく区分されている。
余談にはなるが、デスメアードという言葉は「desperado(ならず者)」と「Nightmare(悪夢)」を組み合わせた造語で、響きはゲゲゲの鬼太郎で有名な妖怪「バックベアード」をイメージしている。


「メアドリン」
単なる夢の搾りかすでしかない「夢の塵」に意思と肉体を与えている特殊な薬品。陽の光に弱く、空気に触れると効力を失ってしまうため「ザルク」と呼ばれる砂時計状の容器に入った状態で保管される。デスメアードの体内にもザルクに入れられた状態で埋め込まれている。
時間の経過とともに次第に劣化していき、12時間経つと塵に自我を与える効力は失われ、再度使用するためにはさらに12時間の暗所保存が必要。デスメアードが激しく動いたり、ダメージを受けたり、特殊能力や技を多用したりするとさらに効果の作用する時間は縮まる。
またわざと劣化を速めることで、強力なエネルギーを発生させることもできる。
色は赤・白・青・緑・黄の五種類があり、デスメアードの属性によって異なる。


「夢の塵(ゆめのちり)」
物や生物は死を迎えると「夢の塵」となって町の空を舞う。デスメアードにとっては魂であり肉体でもある。通常は無色透明だが、メアドリンに触れると光輝く粒子のように見える。
またデスメアードが生み出される際、夢の塵とメアドリンはワンセットで登録されるため、対応するメアドリンを失ってしまった夢の塵は二度とデスメアードにはなれない。


「メアード空間」
デスメアードが生み出す特殊な空間。一度呑みこまれてしまうと空間を生み出したデスメアード本人が自分の意志で解除するか、または倒されない限り脱出することはできない。ただし例外はある。場所単位で生み出されるため、範囲内にいた生物は問答無用で空間に捕らわれてしまう。指定できる範囲は半径200メートルほど。
空間の内部は生み出した本人の心象風景を映し出しており、本人にとっては有利なフィールドを強制的に作り出すことができる。ただ全てのデスメアードが使用できるわけではなく、一部に限られている。


「メアード結界」
メアード空間の劣化版。景色は変化しないが透明の膜を張り、特定の場所のみ周囲の世界から切り離す。解除される条件はメアード空間と同様。なおメアード結界は、メアード空間によって打ち消される。


「基本スペック・特殊能力・技」
デスメアードのパラメーターにある三つの表記。「基本スペック」はデスメアードに生来備わっている力のこと(メアード空間を作れる、空が飛べる等)、「特殊能力」はデスメアードが持つ固有の能力。「技」はデスメアード自身が特訓などで生み出す能力のことである。「基本スペック」は3つ、「特殊能力」は1つから増減することはないが、「技」については本人の努力次第でいくらでも増える可能性がある。


「指場町(さしばちょう)」
このお話の舞台。駅の前には瓶の形をした噴水がある。朝6時から夕方6時までの間、2時間おきに様々な音楽が町中に流れる。田んぼや畑が目立つ、それなりの田舎町だが国道沿いは多くの店が立ち並び、栄えている。
これも余談だが、指場町の名前の由来は「VS(バーサス)」の逆読み。

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最終更新:2013年06月29日 16:37