NPC

【皇帝】

[不暁皇帝]アベルカイン

種族:ラルヴァ
性別:男
容姿:黒髪のロンゲ
性格:毅然で野心的、冷静に見えるが、闘志に滾っている。

『差別なき弱肉強食、その理を天下に敷く。』

レンドリフト帝国の建国者であり、初代皇帝です。
蛮族社会のはみ出し者を纏め上げ、旧レンドリフト王国軍を打ち倒しました。
剣士軍とよばれていた現在の帝国の前身をつくりあげる以前の経歴は不明です。
愛剣の〈銀炎十字〉の力によって種族の限界を超えた戦闘力をもち
その圧倒的な実力とカリスマでまずは蛮族、次に人族の国家を次々と掌握し
両者の共存を実現させるという離れ業を成し遂げました。
帝国の成立以後は人前に姿を見せる機会は減り、国の運営も神将による会議に任せるようになりました。
帝国の象徴として皇帝の存在は極大極まりなく、蛮族間でのカリスマは未だ絶大であります。
しかしユーレリア侵攻の二度の失敗と
"天雷"の剣士率いる部隊に帝都への侵入を許した事でそのカリスマに翳りが見えますが
アベルカインが手ずから"天雷"を打ち倒したことで、戦争は終結しました。
再び、人前から姿を消しますが、皇帝はその"天雷"との死闘で大怪我を負い
その後遺症に悩んでいるとの噂もあります。

【戦神軍】

[銀竜一刀]シャルヴィ・アルジェント


種族:ドレイク
性別:女
容姿:銀髪のポニーテール、巨乳
性格:天然クールな無口な武人

『戦神軍抜刀、これより逆賊を討つ。』
『農村を保護する理由?……白米が食べたいからだ。』

武力においての最高位である"戦神将"の座につく銀髪の女ドレイクの剣士です。
銀竜一家と呼ばれる名門の出でもあり、先代戦神将もまた銀竜一家の長が努めていました。
100年前に国内で起きたザールギアスの神徒討伐で名を馳せ先代にその位を譲られることとなります。
軍を率いユーレリア地方へと攻め入り、多くの将を討ち取りましたが
戦の折にユーレリア連合軍の"天雷"と渾名される剣士に敗れ
生存したものの進退が危ぶまれました。
"戦神将"の位は、彼女の父であり先代の"戦神将"の"銀竜夫人"エクレールこそがふさわしいとの声が大きいですが
エクレールの消息は不明であり、以降もレンドリフトで彼女に比肩するほどの猛者はでていないため
"戦神将"の位についています。

シャルヴィはクールでありながら、とらえどころのない天然さを併せ持つ武人肌の女性です。
公言はしてはいませんが、慈雨神フェトルの信者であり
面倒見がいいことから、皇子の武術の指南役を務めています。
人族に対しての地位向上に尽力をしたり、私財をもちいて慈神軍を設立し、農村の保護や警護に当てるなど
どこか人族びいきなところが目立つために、それらの事情を知る蛮族たちからは良く思われていません。
理由としては密偵時代にユーレリア地方で食べた白米の味が忘れられないからであるのと
それにともなって昔を思い出すためです。
ザールギアスの神徒から得た魔剣は、あらゆる命を絶つ邪刀であり
その卓越した技巧による剣戟は、戦神将に相応しいものであります。

[蛮姫来々]イングリッド


種族:ラミア
性別:女
容姿:褐色金髪、エルフ耳、大きめ
性格:真面目で実直、子供好き
レンドリフト地方南東のラミアの集落で生まれ、レンドリフト王国を打ち倒した剣士軍に憧れて
後のレンドリフト帝国軍へはいった麗しいラミアの将です。
上半身は褐色のエルフで、亜麻色の髪をまとめ、腰ほどまで伸ばしています。
ラミアには珍しいファイターで優れた魔法剣士で、妖精魔法の達人でもあります。
帝国軍にはいってからの活躍はめざましく、地方制圧に大きく尽力したことで
戦神軍を束ねる副神将となっていました。
<蛮姫来々>と恐れられ、その名を聞いたら泣く子も黙るといわれるほどの武芸の達人であり
レンドリフト地方ではその勇名が轟いています。
副神将として神将シャルヴィをサポートをする立場にありますが
ぽっと出で戦神将となったシャルヴィよりも彼女を神将へと推す声も少なくはありません。

本人はその異名を好んでおらず、イメージを払拭しようとつねに変化状態でいるようにしています。
普段から鎧を着込んでいますが、いつ変化が解けてもいいように下半身がスカート状になっています。
元来の不器用で生真面目な性格であり、よかれとおもったことが裏目に出ることがおおく
輝かしい武勲で得た自身の異名を嫌っているのは、イングリッドが無類の子供が好きだからであり
村を訪れた時に子供がイングリッドの名をきいて怯えるというのは彼女の本意ではないからです。
神将シャルヴィとは公私共に仲がよく、2人が主催のお茶会を開くことがあります。

[銀竜夫人]エクレール・アルジェント

種族:ドレイク
性別:男
容姿:オレンジが混じった派手な赤髪、
性格:お姉系

『最強の私、最高の美、至高の筋肉、あぁ今日も美しすぎて、自分が怖い。』
『五月雨は 露か涙 我が名をあげよ 雲の上まで』

最強の夫人。
赤とオレンジが混じったウェーブがかった超派手な長髪をたなびかせ
筋肉隆々の巨体で、自らをこの世で最も美しく強いものであると憚らない
オネエ口調の男のドレイク。
ザールギアスのコールゴッドを直に受け、死の神徒に一太刀を浴びてもなお生還した伝説や
雷を斬ったなど、逸話をあげれば数え切れないほど多く
長らくレンドリフト帝国最強の座"戦神将"についていた剣士です。
エクレールは、名も無き剣士軍を率いていた頃のアベルカインの男ぶりに惚れ
その剣として仕えることとなりました。
銀竜一家と呼ばれるドレイク集団を率い、ドレイクたちには自身を「母」とよばせています。
ユーレリア侵攻の際に、運が悪くザールギアスの神徒の降臨に直撃し
一太刀浴びさせられたことで、生死をさまようこととなります。
その神徒をとある冒険者たちが打ち倒したことにより、呪いがとけます。
自身の呪いを解くために尽力した、娘のシャルヴィを認め、次期"戦神将"へアベルカインへ推薦しました。
その後の消息は不明であり、隠居中との噂です。

【賢神軍】

[無限図書の主]バルタザール


種族:エルダーマンティコア
性別:男
容姿:さまざま
性格:糞野郎

『あ、それ!チュー!チュー!あー!くそ、ヘタレかよー!男やめちまえー!』
『儂も多少はネコ科でね、満たされねば死ぬのだよ。わかるだろう?』

バルタザールの無限図書館に住まう賢神将です。
正体は幻獣のエルダーマンティコアですが、実力があるもの以外は通さずに
常に影武者を使い、影武者に"自身はバルタザール"であるという記憶を植え付けて
適当に来訪者の相手させています。
影武者は様々な形をとりますが、バルタザールの性格の模倣であるために
来訪者を小馬鹿にしたり、トラウマを植え付ける試練を与えます。
『過去で最も辛かった出来事をフラッシュバックさせる部屋に閉じ込める』や
『男女を密室にしてキスをしないと出られない部屋に閉じこめる』や
『恥ずかしいことをカミングアウトするまで出られない部屋に閉じ込める』など
意地の悪い幻獣であることには違いありません。
"賢神将"についているのは無限図書館で無限に本を読んでいられるためであり
来訪者の応対は、時間の無駄としています。
実力者がその影武者のだす試練を突破してきた際に初めて、その知恵を授けると言われています。
試練に挑戦をした冒険者の多くは、試練を越えた先で知恵を授かった後
「あのライオンはいつか絶対に殺す」という率が80%を越えています。
実際に手をかけた冒険者もいないわけではないですが、しれっと翌日には復活しているため
エルダーマンティコアが正体であるかどうかさえも疑わしいとされています。

[賢神将の使い]ゼバス

種族:ルーンフォーク
性別:男
容姿:三枚目な特徴のない紳士風
性格:感情が乏しく必要最低限のことしか話さない。

『バルタザールの使いのゼバスです。以後お見知りおきを、早速ですが依頼の内容を読み上げます。』

メシェーラはバルタザールの世話焼きの男性型ルーンフォークの一人です。
特殊なジェネレーターによって生まれたルーンフォークで
そのジェネレーターで生まれた者は、全て同じ姿をして生まれてきます。
特徴は薄く大柄で、清潔感のある短髪で婦人受けのしやすい三枚目の顔つきで
全てが使用人のような格好をしています。
どれも感情が乏しく、淡々に作業をし、事務的に話します。
魔動機文明期でルーンフォークの人権が認められていなかった頃に作られたジェネレーターで
そういう仕掛けが施されているからだといわれています。
そこのルーンフォークは感情が乏しい代わりに、記憶を共有しています。
遠くはなれていても、別個体の様子が感じ取れる力を持ち
レンドリフト帝国の各地に存在し、知識の蒐集をさせています。
差異がまったくないわけではなく中でも知恵が回るゼバスは
バルタザールの気分を害さないため、重用されており
冒険者などへの依頼もゼバスがもってくることが多いです。

【慈神軍】

[雷を放つ]イデアル

種族:ダークエルフ
性別:男
容姿:褐色、短髪
性格:無口な仕事人、合理的

『……射るときに躊躇いをもつな』

森のダークエルフの集落で育ち、レンドリフト帝国に併呑される際に集落を売ったといわれる青年。
集落の者の中でレンドリフト帝国の侵略に徹底抗戦を提案する若者を一人残らずに射殺し
帝国に降伏したことで村のダークエルフたちを帝国の蹂躙から救いました。
ダークエルフたちからは裏切り者と罵られてはいますが、本人は気にする様子はなく
小の犠牲で、多くを救うことに躊躇いはなく己が正義にそって、制裁を与えます。
大弓を引き、雷が大地を穿つような破壊力をもつ矢を放つ弓矢の達人で
冒険者となった後に、その腕を見込まれ神軍にはいりますが
どの軍も肌があわずに、転々とした結果、戦神将シャルヴィの目に止まり
慈神軍の神将としてレンドリフト地方に点在する小さな村の自警を任されています。
決して無感情というわけではなく、殺めたダークエルフの墓を立てるなどをし
毎日フェトルの神殿で祈りを捧げている姿がみられます。

【影神軍】

[帝都の影]イヴ・クリアネス

種族:サキュバス
性別:女
容姿:露出が高い格好、爆乳
性格:お嬢様、えろい、姿のすごく純真

『帝都に東の狗が忍びこんでいますわ。……狩り?いえ、泳がせなさい。冒険者の仕事をとることはありませんわ』
『お腹が空きましたわ……、牛乳でも飲もうかしら。わんわん!牛乳をもってきなさい!』

影神軍の影神将のサキュバスです。
長い金髪と赤い瞳をもつお嬢様然としたスタイル抜群の美女です。
露出が高い格好をしていますがスカディア信者であるため、貞操観念はしっかりしており
戦闘と食事以外での吸精は控えています。
帝都の影と呼ばれ、レンドリフトの裏事情全てに通じています。

イヴは元々旧レンドリフト王国時代に、継承権をもつ王族の息女として生まれました。
幼いころよりスカディア神殿に預けられ、厳格な貞操観念をしつけられましたが
サキュバスとしての吸精の性に目覚め、自身がサキュバスであり人と違うことを知ります。
そのことを両親に打ち明けると、長らく地下へと幽閉されることとなりました。
本人はそのことで当初は納得してはいたものの、飢えに苦しみぬいた果てに
アベルカインの剣士軍によって、解放されました。
「あるがままに生き、価値を示せ。強き者が束縛などされるいわれはない」との
皇帝の言葉に忠誠を誓い、サキュバスとして価値を証明しますこととなります。
スカディアの信仰による隠密能力の高さと、王国時代に養われた品格を活かし
変装し他国に潜入して情報収集に奔走するなど
レンドリフトの密偵を指揮する、影神将として君臨しています。

理性によって吸精は最小限に留めることができますが、その代わりに常に空腹状態です。
戦闘はなるべく避けて活動をしますが、有事の際は
その膨大な食欲を解放させ、周囲の者の精を吸い尽くします。
空腹を少しでも満たそうと好物である牛乳を常に飲んでいます。

[白狼]ディアス

種族:ライカンスロープ(ワーウルフ)
性別:男
容姿:中年、白髪、黒いフードと、外套で姿を隠している
性格:気さくで渋めな兄貴分

『…オッサン呼びは流石に堪えるな、オッサンは戦闘苦手なんだよ。』
『ティダン勢力の反逆者たちのアジトが見つかったらしいな、東の狗といい…って今笑ったろ』

帝都の影たる、影神軍の中で最も戦闘力をもたないワーウルフのオッサン。
出世街道を歩む暗殺戦闘に特化したワーウルフ一族の中で、
直接戦闘を嫌い、布を巧みにつかい、相手の視線を誘導し戦闘中でも攻撃があたらないようにと
飄々と立ち回っていたため神将イヴの目にとまった。
以降、雑務を押し付けられ、影神軍系列の冒険者の店に依頼をもっていったり
草の者として、帝都中の情報を集めるために奔走している。
イヴには「わんわん」と可愛がられており、都合良くこき使われている。
同僚にはロックというドレイクブロークンがおり
情報を持っていく代わりに、戦闘が不慣れな自身の代わりに戦ってもらうなど
持ちつ持たれつの関係で、飄々と出世を目指している。

【???】

[天雷]


種族:人間
性別:男
容姿:一見浮浪者、冴えない初老の男
性格:義理人情に厚く、諦めが悪い

『あいにくワシは負け戦しかしたことがないのだ。』

レンドリフトにおける伝説。
戦神将シャルヴィをくだし、アベルカインに討たれたユーレリア連合軍の敵将です。
旧レンドリフト王国の将軍であり、レンドリフトに生涯を通して三度敗れました。
文武に秀で、民を愛し、巨悪であるアベルカインを討つべくその生涯を捧げた老兵です。
1度目は旧王国軍の将としてフェトルの加護を受け戦い、帝都レンにフェトルの呪いを残し
2度目は第一次機兵戦争の折、ユーレリア連合軍の一兵となって参戦し敗れ
3度目は第二次機兵戦争の折帝都レンまで攻め込むことに唯一成功したユーレリア連合軍の将として敗れました。
アベルカインは彼の力を讃え、手厚く遺体を葬りました。
敵ながら、人の力を見せつけた"天雷"は伝説として語り継がれています。

100年たった今、反乱分子は彼の名を掲げることが多くなったため
フェトルは帝都レンではあまり好ましい信仰とされていませんが
"戦神将"を含め、"天雷"に憧れる者は絶えることはありません。

[隠匿されし] エル

種族:ハイマン(?)
性別:女
容姿:美女、儚げ、それなりに大きい
性格:ミステリアス、礼儀正しく静かに導く、たまにハメに外すいたずら好き。

女性となったことで皇位継承権を剥奪され、帝都に投げ出されたノアの元に現れた謎多きハイマンの美女。
(皇位継承権は実質存在しないに等しいのですが、)
女性としてのノアを助けた存在です。
彼女はハイマンでありながら、100年も昔から王国に見かけられており
そのことを尋ねても、静かな笑みを浮かべるだけです。
エルは、ノアが依頼の寄り道で助けた冒険者で、ノアの本性を知る友人です。
ノアの今の服装の殆どは「女の子の服って何が良いのか分からない」という
ノアのためにエルが選んだものです。
また、ノアに「私」という一人称を定着させたり座り方などを矯正したのもエルです。
冒険者としても先輩であったエルは、依頼を何でもかんでも受けるノアを留め、適切な依頼を選ばせたりもしました。
ノアとは対象的に切れ者で、ノアの趣味であるパズルの答えを先に解いたりすることや、あえて露出が高い服を選んだり、占いをして驚かせたりと、いたずら好きな面もあります。
1年ほど前にエルはノアと「人族と蛮族という種族での争いを止めて欲しい」と約束を交わしたきり消息を絶っており
今もなお見つかっていません。
この約束は遠い過去に母親とも交わした事があり、エルがその事を知っていたのか、はたまた偶然だったのかは不明です。
最終更新:2017年11月22日 23:34