◆03. 【太守のハーレム】
グイン・サーガ外伝『ヴァラキアの少年』。
さらわれたスラムの娘ルキアを探していたイシュトヴァーンは、
女装して大人たちを欺き、
ルキアをさらった犯人のもとにたどりつく。
犯人はヴァラキアを支配する公爵の弟である
スケベ大臣オリー・トレヴァンだった。
イシュトは男色家の大臣の部屋に連れ込まれ、
エロい目に遭わされそうになるも、逆にこらしめる。
だがそれが元で公爵の怒りを買い、
ヴァラキアにいられなくなって出奔する。
ロマサガの主役の1人・ジャミルのストーリーは
このエピソードが元ネタになっている。
ジャミルはダウドとともに
さらわれたスラムの娘ファラを探す事になる。
ジャミルは女装して兵士たちを欺き、
ファラをさらった犯人のもとにたどりつく。
犯人はエスタミルを支配するスケベ首長・アフマドだった。
リメイク版ではアフマドの名前は『ウハンジ』に変更されており、
ジャミルはハーレムでウハンジと対峙し、
兵士たちに襲われるが、逆にこらしめる。
だがファラを救出した事が元で怒りを買い、
エスタミルにいられなくなって出奔する。
ちなみにウハンジのデザインの元ネタは、
鍔のない帽子、チョビ髭、小太り、服装と、
『グイン』本編でイシュトヴァーンが誘拐されたアムネリスを
ハーレムから救出する巻に登場した、
アリストートスが化けた偽医者だろう。
(上の絵の右端)
ヴァラキアを追い出されたイシュトヴァーンは
相棒のヨナ少年と別れる事になる。
数年後にパロのナリスに取り立てられたヨナは、
やがてイシュトヴァーンの敵として現れる事となる。
一方『ロマサガ』でも、
エスタミルを追い出されたジャミルの相棒ダウドは、
やがてジャミルの命を狙う敵として現れる事となる。
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最終更新:2020年04月19日 22:55