◆02. 【ジャングルの部族】
冒険もので南の島といえば
浅黒い肌の未開部族が登場するのが定石である。
『グイン・サーガ』では南方大陸にはランダーギアという黒人の国がある。
1981年刊のグイン外伝1巻『七人の魔道師』では、
ケイロニアの豹頭王グインが、
ランダーギアからやってきた、
クトゥルー神ラン=テゴスに仕える
全裸めいた女呪術師タミヤと
恐ろしい死闘を繰り広げる。
『グイン』では南方海域に黒人たちが住んでいるという、
現実世界基準の当たり前の設定になっている。
対してスクウェアの『ロマサガ』では、南方地域にも拘わらず、
なぜか黒人は1人も登場しない。
なお、スクウェアのライバル企業であるエニックスでは、
『ドラクエ2』に登場する、
『くびかりぞく』という黒い肌をしたモンスターが
人種差別ではないかという話があった。
結局このモンスターの肌を
黒から緑に変える事で差別問題を回避した。
また、『ドラクエ3』に登場予定だった
人食い部族の呪術師めいた黒人モンスター・
『マクロベータ』は、存在そのものがお蔵入りとなった。
このモンスターはブラジルの黒人奴隷に由来する呪術者
「マクンベイロ」が名前の元ネタと考えられている。
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最終更新:2020年04月19日 21:50