老人デイサービスセンター

老人デイサービスセンターは、老人福祉法に規定する老人福祉施設の一つで、身体上または精神上の障害があるために日常生活を営むのに支障がある高齢者（65歳以上の人）等が、日中に通所（日帰り）利用し、入浴、食事の提供、機能訓練、介護方法の指導、生活等に関する相談および助言、養護、健康診査の便宜などを受けることができる施設をいう（介護保険法上は「通所介護事業所」と呼ばれる）。通常、利用者の居宅から施設までの送迎が行われ、また施設によっては、通所方式でのサービスだけでなく、職員が利用者の居宅を訪問して、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練、レクリエーション、介護方法の指導　などを行う訪問事業を行っている所もある。ちなみに、利用料は、介護費用の原則１割と各種実費を負担することになる。

一般に老人デイサービスセンターの実施主体は、各市区町村であるが、事業の一部を社会福祉法人や医療法人、民間事業者などに委託することができる。かつては、特別養護老人ホームに併設で設置されている所が多かったが、今日では単独型の施設も増えている。なお、施設の職員については、利用者が30人の場合、生活相談員1人以上、看護職員1人以上、介護職員4人以上、機能訓練指導員（看護職員等との兼務可）1人以上がサービス提供時間帯に常時配置されることとされているが、生活相談員または介護職員のうち1名以上を常勤とするほか、非常勤職員で対応することも認められている。