ニコロワ社会主義連邦共和国編2

(BR230/05/phase:03) ニコロワ社会主義連邦共和国
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『ニーッコニッコどーが!
やっほー!今日はこの私、ORが午後7時をお知らせすると共に、柿手茶徒(書き手チャット)召集を行うよ!
どこぞにいる五人囃子は早急に相談所に集まってね~!』

午後7時、塔のアンテナから発信された時報が全国土のニコ動によって報道される。
高く聳え立つ塔。それは国のできる以前よりあったもので、ニコ連の象徴ともされている。
かつてはこの酷寒の地に近づく者などいなかった。
ただここには、それより前に他の大陸から来た者によって創られた塔があった。
大陸には長年『動く大図書館』という伝説の話で伝わっていた、ニコ動の前身となる動画館である。
他の国には一切素性が知らされていないこの国は、いかにして建国されたのか。

話は少しだけ昔に遡る。
北の地にとっての短い夏、その終わりに塔の頂上で建国を宣言した3人がいた。
この大陸の大国から新天地を求め、同志を連れて旅をしていた人々の先導者ー―OZ、OR、qwである。
その時ORが宣言した言葉、「少数派による運命の打開」は、今でもニコ連の目標であり結束の証となっている。
また、それが由縁で、国外から『愛媛』と呼ばれる彼女はニコ連では『塔の人』として親しまれている。
今では国の中枢に城が建てられ、閣下率いる「四天王」とその下の「五人囃子」という称号があるものの、
元々皆で創ってきた国であるせいか、連邦政府と国民との仲の良さに定評がある。
勢いに任せたお祭り気分な政治でも、彼らまでノリノリなので今の体制に不満はないということ。
法律も「シリアル禁止」、「レーザービーム禁止」と一見おかしいのも特徴だ。
そんなニコ連の噂はいつしか毒吐き神殿にも届き、時々話題にも上るようにもなる。
他の国はその未知の国の体制に驚き、皆がこう言ったそうだ。
"フリーダム" と。

彼らは皆ある物に魅せられていた。大国にいた時に見た、旅行者の土産物に。
"ニコニコ動画"という不思議な本に。
そして彼らにとっての桃源郷は、有能な技術者によって大きな機械国となる。
今では"ニコ厨"と呼ばれるその多民族集団が作り上げた国、それが謎多いニコ連の正体である。


(BR230/05/phase:04) ニコロワ社会主義連邦共和国
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「――それで、その旅行者が持ってきた本の内容が『陰陽師』に『魔理沙』、『庭球劇』だったのか?」
「まあ他にも色々あったけど、そこらへんが中毒者続出だったみたいね」
「本に書いたコメントが動画と一緒に流れるなんて、初めて見た時は衝撃的だったなー」
「今ではニコ連が独自に改良して機械化に成功、通信機能も転移(ジャンプ)機能も付いている――っと。
私が纏めたのはここまで。しっかしあの技術者達の頭の構造ってどうなってるのかしら、今の私には理解できない」

ところ変わって放送後の城内。
風変わりな真っ赤な帽子を被り青のオーバーオールを着た男と、これまた風変わりな真っ赤なリボンを着けて
紅白の巫女服を着た女が、茶徒の行われる相談室でだらだらと話している。

「そういや聞いたか?最近南の国の奴らが何かおっぱじめてるってよ!今日呼ばれたのってそれなのか?」
「もう、ここの歴史も詳しく知らないばかりか、向こうで戦争やってるのも知らなかったわけ?」
「いやー魔利男動画に夢中でさー。この前それのバチが当たったせいか、大量に消えた時は泣いたね。いやほんと」
「あの日は国民全員で葬式だったわね……。全自動や友人魔利男カテゴリの本が焼失だっけ」
「うおおおおおあああーーー!!! 思い出したらまた涙がっ!!」

男は始終にやけ顔だが、彼自信は大真面目らしい。その名は◆jVER、「ニーKAS」とも呼ばれている。
引きこもって自宅警備員をしているかと思えば、突然飛び出してきて大きな改革を成し遂げる
そのファンKASティックな行動が呼称の由来だ。最近評価され始めた男だ。
女の方は一見まともだが、その腕にはいつも生首を抱えているという奇妙な性癖を持つ。
こちらは◆jU59、またの名を「ゆっくり饅頭」。生首のほうも"ゆっくり萃香"というペットだという。
少し電波が入っていて意味不明な言葉を口走ったりするが、普段は秘書として真面目にゆっくり仕事をしている。

「複製品があるからもういいだろ、引きずらずに仕事しろって事だ」
「働きたくないでござる!絶対に働きたくないでござる!…って、qw!いつの間に!」


さっきまで空席だったニーKASと饅頭の隣に2人の人間が現れる。
四天王の1人であるqw(裸になってすぐアッー~殺意のqwglOGQwIk~)とORだ。
青いツナギを着ているqwはCOOLないい男であり、冷静に物事の決定ができる程度の能力を持つ。
国を創るにあたって自ら汚れ役を買ってでた、頼れる皆の兄貴であり副首相(副閣下?)である。
しかしその裏で、男は掘って女は脱がすという凄まじいエロシーンを作り出せる『オヤシロ様モード』の顔も持つが……
それはまた別の話。
「そりゃ、ジャンプ機能があるからな。知らなかったのか?まだ国内線と毒吐き神殿線しかないが」
「やっほー! それはいいけど全然集まってないのは何でよ~」
「あら、久しぶり。おはよう」
「今、午後7時だが……。まあいいか」
「あぁ……ハヤシライス食いてぇ~」
話が噛みあってるようでバラバラなのはいつものこと。
ちなみに人数不足でも2時間遅刻でもてんで気にしないのもいつものこと。

「ん、SEの人とドリラーさんはまだ造船所だって。あんなに爆弾積んでどうすんだか」
「寄生ジョーカーは毒吐き神殿に潜入中だ。昨日のスネークごっこな通信は楽しかったぜ」
五人囃子の他の面子は3人いる。それぞれ重要な役割を果たしている才能の有効活用な人々だ。
まずこの国きっての優秀な技術者の◆irB。人呼んで「SE(システムエンジニア)の人」。
寒冷の地を楽園に変えた建設者の◆wC9。地下の抜け道をたくさん作ったことで「ドリラー」と名づけられた。
そして携帯型ニコ動、"ニコモバ"を駆使しスパイ活動を行う◆KJJ。その仕事ぶりから「寄生ジョーカー」と呼ばれる。
ニコ連五人囃子は、この国には欠かせない縁の下の力持ち的な存在なのだ。
「ああ!Nice boat. の造船をしてたんだっけ。そういや魅砕流(ミサイル)と田代砲積んでたね~」
「ところで今日は何が議題なんだ?俺はMUGENな阿部さんの続きを見たいから簡潔に頼む」
議題と聞いてORがまってましたとばかりににやりと笑う。

「この前漫画国が、かの有名なギャルゲ国とアニロワ国に進攻を始めた……それは知ってるよね」

2人は首を縦に、1人は首を横にせわしく動かす。
ORのいつになく真剣な表情に、いつも騒がしい相談室までもが沈黙する。
そしてゆっくりとORの口が開かれた。

「昨日閣下と話し合って決めたのは、『ニコ連はGR・漫画の戦争が次の段階になるまで静観。三国の動向に注視する』
ってこと。国外に全然情報が漏れてない五人囃子には期待してるよっ。で、それはいいとして――



             今日の議題は"ニコ連の国歌を決めよう" だよっ!」


椅子の崩れる音と、納得するような相槌と、いぇーいという歓声が同時に上がった。

「南に進攻できたら国土も広がるわけだし、そしたらニコ連(仮)はニコ連(β)になるんだよ!だから今必要なのは!」
「統率力を高める"みんなの歌"ってわけだな!」
「ちょwww確かにニコ厨は音楽好きだがwww」
「戦争もいいけどまずそれね。ゆっくりした結果が国歌無しだもの、寂しい」
どう見ても政府としてベクトルがぶれているのだが、彼らのノリはこうなったら止まらない。
閣下・OZがいないだけで会議が祭りになる。それまでいつも通りなのだから。
「よーし!皆、もう分かってるよね!一斉にニコニコっぽいと思う歌を歌うのだ!」
3人が頷くのを見てからORは大きく息を吸った。

「せ~のっ――」

「きっみがーああああああ~↑よぉぉ~~おおおわぁ~……」
「消えるひこーきぐもー 僕たちはみおーくった~……」
「ニートがいっぱ~いにっこにっこどーが……」
「もっと たーかめてはてなくこ~ころ~の~お~くま~で……」


「「「「…………………」」」」


「何でよ?! 国歌と言ったらそこはFFDQな曲でしょ!?」
「それはFFDO国に訴えられるだろ常考……国崎最高の歌じゃないのか?」
「それはギャルゲ国っぽくね? 歌詞にニコニコが入ってるのこそ至高だ!」
「ニートの歌が国歌なんて世も末ね」



~ニコニコ連邦会議議事録~
  • 皆で考えよう著作権



かくして、今日もニコ連は平和であった。

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最終更新:2009年04月24日 21:41
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