うさぎとかめ

昔々、ある所でうどんげとクッパがどちらが早く向こうの山に着くか競争していました。
しかし足の速さではうどんが圧倒的に有利。彼女は圧倒的リードを保ちながら走っていました。

(う……)

中間地点を過ぎたところで、うどんげは突然もよおしてきてしまいました。
慌てて周囲を見渡すと、幸いなことに近くに公衆トイレが見つかりました。
うどんげは、急いでそちらに向かいます。
すると、トイレの前のベンチにつなぎを着た男が一人座っていました。

(ウホッ、いい男……)

思わず見とれてしまったうどんげに向かって、男は言いました。

「いけないなあ、お嬢ちゃん。ここはハッテン場で有名なトイレだぜ。女が入ってきていい場所じゃない。」
「ハッテン……何でしょうか、それ。とにかく、私はトイレを使いたいだけで……」
「なんだ、何も知らなかったのか? だが、世の中には知らなかったで済まされないこともあるんだ。それを体に教えてやらないとな。」
「ちょっと、何を……アッー!」


クッパがゴールして数時間経っても、うどんげはゴールにやってきませんでした。
観客の一人が、こう漏らしました。
「うどんげは夜空のお月様になったんだ」と。
それから毎年その日は、うどんげを偲んでみんなで月を眺めるようになりました。
これが十五夜の由来だということです。
めでたしめでたし。

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最終更新:2009年04月25日 13:55
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