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歓迎学園編8 - (2005/12/18 (日) 23:19:09) のソース

転送が終わった・・・・。
最初に私が目にしたのは、影鬼の顔のアップだった・・・。

心臓に悪いぞ!

「あぶないぞみんな!咲来くん、熱くん、は壁になって!
 天さんとイノくんはヒットアンドアウェイで鬼女マルヌをたおしてくれ!
 アルさん、エルさん、デスノさん、ポミィさんは前衛を
 回復させつつシャワーで確殺をたのむ!」

りー先生から的確な指示が飛んだ!

画面には通常の数倍の鬼女マルヌと影鬼の数、
魅力1のデスノさんは大丈夫か心配だったが、
ミストとヒールでどうやら生き延びているようだ。

「うふ」

・・・・・・ん?どっからか悩ましげな声が。

「今日も日課の屍完了です」

・・・・・・・・・コイツ、あんだけすばらしいこと言っておきながら
入って即死かよ・・・。

「・・・無様ですね」
「ポミィたんが冷たいよ。・゚・(ノД`)・゚・。」
「そんなことより、りー先生だいじょうぶですか!」
「私の屍が”そんなこと”で片付けられてしまった件について・・・」

あ~~うるさい!
とりあえず、だまらせるためにかかとでおもいっきり
顔を踏んでみる。

「ああ~~~、もっと踏んで~~」

やばい・・・踏んではいけないものだったらしい・・・。

「く・・・ヒールを頼む!」

手持ちの回復アイテムを使っているが、どうやら回復が追いついていないみたいだ。
そんななか、影鬼のAAがダブルで咲来さんをおそった!

「し、しまった!!」

ブレインデッドという技をミスしたがために、2つのAAを直撃する咲来!
HPがぎりぎりの状態まで下がったがヒールと回復アイテムの連打で
危機を乗り切る!

「・・・か・・・回復アイテムが」
「しまった・・・こっちにも影鬼が来た!」

そう、敵を倒すうちに、私たちの立ち位置も微妙に
変わっていき、徐々に中央に移動していたのだ。

「囲まれてしまったですの・・・」
「こうなったら、範囲攻撃しかないですわね」
「派手に散りますかお姉さま。では、私はお姉さまの
 屍を乗り越えて強く生きましょう!」
「散るのは貴方よエル。おとなしく逝ってきなさい」

・・・・・こんなときにも双子の世界を展開させるのかよ・・・。

だが、状況は最悪に近い状態になってきた。
敵は無限にわいてくるが、私たちの魔法回数、スキル回数
には限界がある。

じりじりと囲みが小さくなってくるなか、私の足が奇妙な
破片を踏んでしまい、バランスをくずしてしまった!
そのせいで、円陣が崩れ敵が一気に襲いかかってくる。

「これまでか・・・」

りー先生がつぶやいた・・・。



しかし、私に襲いかかってきた最初の一匹目が見えないなにかに
はじかれた。

「え?」

周りをみると他の敵たちも同じ状況。

「なにが起こっているのですの?」

普段冷静な彼女も、この光景は奇妙にうつっているらしい。

「・・・・呪術師の杖・・・・この破片が僕たちを守ってくれているんだよ」

熱暴 走さんがいった。
「なにを言って・・・」と言おうと彼女を見ると、彼女は泣いていた。

「噂はほんとうだった・・・・おじさまは闇の世界に引きずり込まれていたのですね」

破片をいくつか手にとって握り締める。
とがっていたのか、手から血が流れ出してしまった。

「では・・・私は私の役目を果たしましょう。第157代目供養師 熱暴走まいる!」

涙をながしながらも、力強く立ち上がって敵に向かおうとする
熱暴 走。しかし、私たちは彼女をとめた。

「今、敵の中にいくと無駄死にですよ!」
「ぼくは供養師だ!一族の誇りにかけて仕事は果たす!」

ぱぁん!!!!!!

熱暴走の頬が赤くなった・・・。
いや、私がたたいたのだけどね。

「冷静に判断しなさい。貴方のおじさまがどんな人かしらないけど、
 この杖の破片は貴方に最後をたくしたおじさまの覚悟でしょ。
 多分、あまりにも敵がわきすぎているから、安全圏をあなたのために
 作ったのでしょう!貴方が生きるためにおじさまは作ったのよ!
 それなのに貴方が死にいそいでどうするの!」

熱暴 走さんは悔しそうにうなってその場に座り込んだ。

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