「ちょ、ちょっとみぞれちゃん。 くっ付き過ぎだって……」
「なにを照れてるんだ月音……私とお前の仲じゃないか。 恥ずかしがることなんてないんだぞ? ふふふ……♪」
月音が困っているのがわかりながら、私は更にその二の腕にプニュプニュと胸を押し付けていく。
放課後……。 いつもよりも人の少ない部室で、私と月音は愛を確かめ合っていた。
もっともそう思っているのは私だけだろうが……それでもこんな機会、滅多にないんだ。 今日こそ月音に私の気持ちをわかってもらうぞ……♪
「なぁ月音。 私達こうやってふたりきりになるの、すごくひさしぶりじゃないか……?(グイグイグイ)」
「そ、そうだね……ああ、そ、そんなに胸を押し付けないでみぞれちゃん……うぅぅ」
「何のことだ? あの乳女じゃあるまいし、私はそんなはしたない真似なんてしないぞ月音ぇ?(グニュグニュグニュ)」
「あ、当たってる。 おもいっきり俺の腕にむにゅむにゅしちゃってるってば、み、みぞれちゃ~ん!」
「ふふふ……♪ そんなに真っ赤になって、月音はほんとにかわいいな……♪」
……そう、ほんとにかわいい。 このまま家に持ち帰って、氷漬けにしたくなるぞ……?
こうしてお互いイスに座りながら腕を組んでいると、まるで本物の恋人同士になったような気分になる。 月音が顔を赤くさせるのも当然だろうな……。 だって私は、わざとお前の二の腕にここを押し付けているんだから。 ふふふふ……♪
今この新聞部の部室には私達しかいない。 おまけに誰かが部屋に入ってくることもないだろう。
萌香も胡夢も紫も……。 ついでに銀先輩も、私の氷人形でしっかり位置を把握している。
しょせん同じ校舎内ではあるけれど、すぐには誰も来れないはずだ。 当分の間、大好きな月音とふたりっきり……。
こんなチャンス滅多にない。 普段影から覗いているだけの私でも、そりゃあ大胆になるってもんだぞ、月音……?
「そ、それにしても遅いねぇ萌香さん達。 銀先輩でもいいけど、だ、誰か早く来てくれないかなぁ……?」
「むぅ、ひどいぞ月音。 私と二人っきりになるの、そんなにイヤか?(むにむにむに)」
「そ、そういうわけじゃないよ。 ただなんとなく場がもたないっていうか……きょ、今日のみぞれちゃん、まるで胡夢ちゃんみたいに積極的だし、俺、困っちゃって……」
「あ、あんな乳だけの女と一緒にするな。 私はあくまで純粋に、一途にお前を愛してるんだぞ? 身体を使って誘惑するなんて、そんな卑怯なことは絶対にしない。(むにゅむにゅむにゅ~)」
「いや、胡夢ちゃんも結構純情だと思うけど……って、そ、そんなに潰れるほど胸を押し付けながら言われても、ぜ、全然説得力ないんだけどなぁ~?」
月音が困っているのがわかる。 けど私は更に大胆に自分の胸を押し付ける。
言ってることとやってることがちぐはぐなのは自分でもわかってる。 けど私だって他の子に負けないくらい月音を愛してるんだ……。
「ふふふふ……♪ 好きだ月音、大好きだぞ……♪」
二の腕に抱きつきながら、おもわず告白してしまう。
幸せだ。 今の私は最高に幸せだ……。 放課後の部室で好きな人とふたりっきり。
おまけにこんな仲むつまじく腕を組んでいるなんて、萌香たちが知ったらきっと羨ましがるだろうな……♪
このときの私はあまりに幸せすぎた。 だから気づかなかったんだ。
私の見ていないところで、月音の様子がすこしづつ変わり始めていることに……。
「好きすきスキだ月音。 ああ、もうどうなってもいい。 お前の言うことならなんでもきいてやりたい……♪」
「……ほんとに? 本当にみぞれちゃん、俺の言うこと何でもきける……?」
聞いたことないようなほど、ドス黒い声。 それが抱きついている『上のほう』から聞こえた。
最初は聞き間違いかと思った。 けれど上を見ると、たしかにそこには私の知っている月音の顔があって……間違いなくそれは月音が私に向けた言葉なのだとわかった。
「あ……ああ、だ、大好きだぞ? 私は月音のためなら、な、なんでもできる……」
「…………そう。 みぞれちゃん、俺のためならなんでもしてくれるんだ。 そっかぁ……」
月音の瞳が……少し赤く染まったように見えた。
背筋がゾクゾクする。 こいつは人間じゃない……そう思えるほどすごい殺気を感じた。
……知ってる。 こんな表情をする月音を見るの、きっと私は初めてじゃない。
普段女の子に囲まれているせいか、オドオドした態度が目立つ月音だけど……。 彼は時折、こんな別人のような顔つきをすることがままあるのを私は知っていた。
ここからは聞いた話になるが、その時の月音は『すごい』らしい。 ……誰から聞いたって?
萌香や胡夢……それに紫からも聞いたんだ。 彼女達も『この月音には色々されている』らしいんだ。
そしてそれを聞くたびに、どうして私にはしてくれないんだろう……? と、彼女達にたまらない劣等感を感じていたのも憶えている。 私は選ばれてないんだと……ずっとそう思っていた。
「そんなに俺のことが好きっていうならさ……ちょっと、耳を貸して?」
……言われたとおり、月音の口元に耳を近づけていく。
本音をいうと少し怖かった。 今の月音には触れたら壊されてしまいそうな……そんな危ない何かを感じたから。 これはたぶん、妖としてのカンだろう。
けれどこの時の私はそんな恐怖より、自分が求められているという喜びのほうが強かったんだ。
ようやく私も求めてもらえる……萌香たちと同じように。 どうしてもその誘惑に勝てなかった。
だってもうたまらないほど好きだから。 いますぐ私はお前のモノになりたいんだ……。
月音の悩ましい唇が耳元に添えられる。 そしてゾクゾクするほど色っぽい声で、そう囁かれた……。
「いま、この部室でさ。 俺の前で…………に、なれる?」
「…………!?!?」
…………びっくり……した。
おもわず顔が真っ赤になっていく。 まさかそんなことをお願いされるなんて、夢にも思ってなかったから……。
もっとこう……キスしていいか?とか、抱きしめさせてくれとか……そういうムードのあるものを期待していたんだ。 それも甘い考えか……。
け、けどこれはさすがに恥ずかしい。 いくら月音の頼みとはいえ、そんなこと……。
でもここで拒んだら、きっと月音は私のことを嫌いになる。 少なくとも萌香達よりは距離をとられることになるだろう……。
だから私の答えは決まっている。 大好きな月音が望むのなら、し、してやるまでだ。
「……い、いいぞ。 月音がそうして欲しいなら、喜んでしてやる……♪」
にっこりとした笑顔でそう答える。
ほんとはまだ悩んでいるけど、お前がそういうのが好きなら……やってやるぞ。
やっぱり月音も男の子だったんだ。 いつも抱きついたり胸を押し付けたりしてもまるで襲ってきてくれないから、てっきりそういうことが嫌いなんだなと思ってた。
でもちゃんと女の子に……私の身体に興味をもってくれてたんだ。 そこは素直に嬉しいぞ……。
「じゃ、じゃあ……するぞ月音? ……ん……」
イスから立ち上がる。
なるべく座っている月音から見やすいような位置を探すと、念のため月音に了解をとってから……私は自分の上着に手をかけていった。
多少手が震えてはいるが、こんなときこの服は脱ぎやすくて助かる。 両手をうまく交差させながら……スルリとそれを頭の上に脱いでいく。
少し寒くなるけど問題ない、だって私は雪女だからな……。
「んぅ……ぷはぁっ……」
「……かわいいよね、みぞれちゃんのその服。 肩出しパーカーっていうの? 切れ込みがすごいから、胸の谷間まで見えちゃう時があってすごく色っぽいなって思ってた」
「ん……そ、そんなことない。 私なんかより、月音のほうがずっとセクシーだぞ……」
「えー、俺のほうが? おもしろいこと言うねぇみぞれちゃん。 だって俺、男だよ? 冗談がうまいなぁ」
「じょ、冗談なんかじゃない。 遠くから眺めていると、いつもこう……すごくドキっとさせられることがあるんだ。 うまくは言えないけど……」
「もうみぞれちゃんってば。 いくら俺がちょっと男らしくないからって、そんなにからかわないでよぉ。 あはははは♪」
「あう……ほ、ほんとなのに……」
事実を言っているだけなのに、こんなにも笑われてしまう。 ちょっと寂しいぞ……。
けど、本当なんだぞ月音。 自分ではわからないかもしれないが、お前はすごく魅力的なんだ。
男の子にも色気がある。 そんなロマンチックな事実を、私はお前に出会って教えられたんだ。
……ほら、今も。 その私の身体を見る目なんかすごくセクシーに感じる。
熱っぽくて甘くて、おまけにすこし危険な香りもして……。
その瞳に見つめられるだけでゾクゾクしてくるぞ。 呼吸も荒くなってしまう……。
「あぁ月音……んん……」
…………まずい。
体温が上がってきてる。 頬もこんなに火照って……。
まだ上着を脱いだだけだ。 これじゃあ全部終わるころには溶けてしまうぞ……?
口の中のキャンディーを必死にねぶりながら、今度は下のスカートに手をかけていく……。
「はぁ、はぁ……んん……」
「……ふーん、そっちからいくんだ? てっきりまず上を裸になっちゃうのかと思ったけど」
「あ……そ、そっちの方がよかったのか? す、すまない、すぐに……」
「あ、いいよいいよ、みぞれちゃんの好きにして。 自由に脱いでいいから、そのまま続けて?」
「……い、いいのか? 月音がそうして欲しいなら、これから脱ぐぞ……?」
「ううん、いいよブラは後で。 いま気づいたんだけど、ちょっとおもしろいものが見えてるし……。 そのかわりと言ってはなんだけど、スカートはちょっとゆっくり脱いでくれる? できるだけでいいからさ……」
「…………? わ、わかった……」
とりあえず返事をする……が、月音の言葉が微妙に理解できなかった。
おもしろいものが……見えてる? いったい私の身体の何が見えているんだろう……。
いくら布地の薄いこのタンクトップブラでも、さすがに中が透けて見えちゃうなんてことはないはず……な、ないはずだ。
……気になる。 もし見えちゃってたら……。
一応スカートに手をかけながら、自分の胸を確かめてみる。 そしてすぐにそれに気がついた。
「…………っ!?……あぁ……こ、これは……」
黒い布地に包まれ、こんもりと大きく盛り上がっているバスト……。
その二つの膨らみの真ん中あたりに、ちょうど一つずつ……ああ、なんてことだ。 いつのまにこんなにエッチな反応を……。
肌にピッチリと張り付いているタンクトップ。 そこにハッキリと形がわかるほど……ツンと尖った二つの乳首が浮かび上がっていた。
……ようやくわかった。 月音はこれを『おもしろいもの』と言っていたんだ。
私のピンピンになった乳首がおもいきりブラに浮かんでいることに気がついて……それでスカートもゆっくり外してくれと頼んできたんだ。
そうすればできるだけ長く、私の布ごしの勃起乳首を眺めていられるから……。 これじゃあまるで、月音に見られて興奮しているみたいじゃないか……。
「あう……つ、月音……あ、あの……」
「どうしたのみぞれちゃん、そんなに真っ赤になって……。 あ、やっぱりやめたい? そうだよね、いくらなんでも男の前でハダ」
「や、やめないっ!!! やめない、けど……こ、これは……」
ど、どうしよう。 さすがにこれは恥ずかしい……恥ずかしすぎるぞ白雪みぞれ……。
ああ、で、でもこんなことくらいで恥ずかしがっててどうするんだ。 私はこれからスカートも下着も脱いで、そのままを月音に見せるんだぞ? ち、乳首が立ってるくらいで嫌がってちゃ、まるでダメダメじゃないか……。
ど、どうせ後でこのブラも脱いでしまうんだ。 その時には直接おっぱいを見られるんだから、ちょ、ちょっと浮き出ちゃってるくらい……へ、平気だろ?
雪女はいつもクールに、冷静に! がんばれがんばれ……負けるな私!
月音に全部見てもらうって決めたんだろ? 私の生まれたての姿を、だ、大好きなこの人に見てもらうんだ……。
「すぅ……はぁぁぁ……」
深呼吸をして心を落ち着ける。 これ以上体温が上がるのもまずい……。 ああ、なんて不便な身体なんだ。 今だけは雪女である自分が恨めしい……。
月音に言われてる。 なるべくこのスカートを時間をかけて、ゆっくり脱いでいかないと……。
「み、見ていてくれ月音。 いまショーツも見せるから……スカート、ゆっくり脱ぐからな?」
「うん、しっかり見てるよみぞれちゃん。 そんなにブラの布を押し上げて、いやらしくピンピンに勃起しちゃってる。 みぞれちゃんのおっぱい乳首、ものすごくエッチだよ……って、ああそっちのことか。 うん、ちゃんと脱ぐとこも見てるよ~?」
「………………」
……月音の視線がいやらしい場所に向けられている。 あきらかにこれから脱ぐスカートではなく、『上』を見ていた。
やっぱりそうなんだ。 月音は私のいやらしくなった乳首を視姦してるんだ……。
は、恥ずかしいけど続けないと。 あんまりモジモジしてたら月音に嫌われちゃうぞ……。
震える手を腰にゆっくりと運び、スカートの金具を外していく。 そしてなるべく月音が喜んでくれるよう、焦らして焦らして……焦らしぬいてそれを降ろしていく。
「うわぁすごい、ビンビンだ……。 あー触りたい吸い付きたい、おもいっきりつまみあげたいなぁ……」
「んぅ……はぁ……はぁ……」
月音の独り言が妙にいやらしい。 まるで言葉責めされているようで、もう身体がバターみたいに溶けそうだ……。
スカートをパサリと床に落とす。 そして私は完全に月音の前で下着姿になる……。
上には乳首を浮き立たせたタンクトップブラ。 下はしましまのストライプショーツ……。 なんていやらしい姿を月音に見せているんだ……。
「ぬ、脱いだぞ月音、ちゃんと見てるか……? 上ばかり見てないで、こっちも見てくれ……」
「え……あ、ああ、見てるよちゃんと。 うん、かわいいショーツだね。 ニーソとお揃いなんだ?」
「うん……お、お気に入りなんだ。 こんな子供っぽいの履いてるなんて、おかしいか……?」
「そんなことないよ。 たしかにあんまり履いてる子いないかもしれないけど、みぞれちゃんにはすごくよく似合ってる。 赤でも黒でも縞々でも、君にはなんでも似合うと思うよ。 あ、でも俺は履いてない女の子が一番好きだけどね?」
「!? つ、月音のエッチ。 履いてないなんて……それこそそんな子、妖にもいないぞ……」
「あははは、そうだよね。 サキュバスの胡夢ちゃんですらちゃんと履いてるのに、そんな女の子いるわけないよねぇ? あはははごめんごめん♪」
「…………………」
……そう、絶対にいない。
いるわけがないけど……月音が望むなら、私がそうしてやってもいいんだぞ?
家に引き篭もっていた頃、ネットで男の子はそういうのが好きだというのを見たことがある。 最近彼女を調教してますってタイトルで、好きな子にいやらしいことをしている人の書き込みがあったんだ。
毎朝むりやり彼女の下着を脱がせて、スカートの中をスースーさせながら登校させたり。 学校でもそのままノーパンで授業を受けさせたり……。 彼女にそういういやらしいことするの、人間の男は大好きなんだろ?
見たときはあんまり興味がなかったが、もしそれで月音が興奮してくれるのなら……わ、私は別にかまわない。 月音になら、どんなエッチなことをされても平気なんだ……。
「はぁはぁ……あぁ、つ、月音……あ、あの、あのな……」
「……大丈夫みぞれちゃん。 すごい顔真っ赤。 身体も熱くなってきてるみたいだし、平気なの?」
「へ、平気。 少しくらいなら自分で調節できるから、心配しないでくれ……」
「そうなんだ。 便利だねぇ雪女って。 じゃあそのまま、最後まで続けられるよね?」
「……………うん」
月音の赤い瞳がまた妖しく輝いた。 私にそうしろと命令している……。
わかってる。 私もこんなところで止められない。 もしこのまま溶けてしまうと言われても、私は絶対にお前に見てもらうぞ……。
こんな下着姿だけじゃ物足りない。 このまま全部、生まれたての姿をお前に見てもらいたいんだから……。
ブラに手をかけていく。 さっきからずっと見られているけど、ほんとはこんな布ごしじゃなく、直接私の胸を見てほしい。 手をクロスさせながら、スルリとブラを脱いでいく……。
下でプルンと乳房が揺れる。 ずっと月音に視姦されていた乳首が外に露出され、私は上半身を裸になった……。
「ん……ぬ、脱いだぞ月音。 ど、どうだ?」
「…………………」
「ど、どうしたんだ月音、そんな黙っちゃって……。 私の胸、よくないのか……?」
「あ、ああごめん。 あまりにみぞれちゃんのおっぱいが綺麗だから、つい見とれちゃったんだ。 すっごく魅力的なおっぱいだよ。 大きいのにちゃんと形がいいし、おまけに乳首なんてピンク色で……すごくそそられちゃう」
「……そ、そうか? う、嬉しいすごく……ありがとう月音」
「……でも、ちょっと残念だね。 そんなに乳首がピンピンに立ってると、みぞれちゃんがすごくスケベな女の子みたいに見えちゃうねぇ?」
「あぅ……つ、月音のイジワル……」
恥ずかしい……やっぱり言われちゃったぞ。 こんなになってたら仕方ないけど……。
でも、綺麗だとも言ってくれた。 形がいいとかそそられるとか、そこまで褒めてくれるなんて……。
普段萌香や胡夢みたいに巨乳な子のそばにいて、あまり自信がなかった。 でもちゃんと月音は私を見てくれるんだな……すごく嬉しい♪
じゃ、じゃあこのまま下も見せて……いいのかな? ほ、ほんとに脱いじゃうぞ……?
月音は私に『裸になって』とお願いしてきた。 この誰が入ってくるかもわからない部室で、全裸になって欲しいとお願いしてきたんだ。 だったら私はそれに応えてあげないといけない。
どのみち後はもうこのショーツだけ。 ニーソは……付けたままの方がいいんだろ?
わかってる。 全裸にニーソックスだけなんて、ある意味何も着けないよりも恥ずかしい。 でも月音が望むなら……そんなマニアックな要求にも答えてやる。
ショーツに手をかける。 ここが一番恥ずかしいところだけど、もうそんなことは関係ないんだ。
月音の視線が痛いくらい集中してきているのを感じながら、私はその薄い布をスルリと脚に通していった……。
「うわ、すごい……みぞれちゃんの、丸見えだ……」
月音がゴクンと唾を飲みこんだ。 ああ、ズボンの前をあんなに膨らませて……。
見られているのを意識しながら、片足を上げてショーツを脱ぎ捨てていく。 指の端にかけたそれをポトリと床に落とすと、ああ、ようやく……ようやく私はハダカになった。
月音の見ている前で全部脱いでしまった。 パーカーもスカートも。 ブラもショーツも脱いで……全てを月音の前にさらけ出したんだ……。
「ああ、なっちゃった……。 月音の前で、ハダカに……」
「すごい……すごいよみぞれちゃん。 俺の前で雪女の君がハダカになってくれるなんて、ものすごく興奮するよ……」
……月音の息がものすごく荒くなっている。
ああ、あんなにおちんちんをおおきくさせて……『私とシタい』って思ってるんだ。
どうしよう。 いま抱きつけば襲ってくれるかな? で、でもそんなのはしたないか……?
「ど、どうだ月音。 私のハダカ……こ、興奮するか?」
「うん……ほんと、たまらないよみぞれちゃん。 前々からスタイルいいなとは思ってたけど……ハダカの君はほんとに綺麗だよ。 こんなの見たら、萌香さん達もきっとビックリするんじゃないかな」
「そんな……わ、私なんてあの二人に比べたら全然だと思う。 たいしたことない……」
「そんな謙遜することないのに……。 好みにもよるだろうけど、俺は萌香さんや胡夢ちゃんよりも君の方がスタイル良いと思うな。 胸もお尻もちゃんとバランスが取れてるし、体の線もとっても細くて素敵だよ。 あ……ま、まあ紫ちゃんは別枠としてね? はは、ははは……」
「!?……ほ、本当か? ほんとにあの三人よりも、か、かわいいか……?」
「……うん、絶対かわいい。 他の子には悪いけど、俺はみぞれちゃんが一番いいなって思ってる。 ほら、その肌だって真っ白ですごく綺麗だし、お化粧とかしなくても十分だよね。 君のお母さんもそうだったけど、雪女ってみんなそんなに綺麗なの? だったら人間の女の子は損だよね~」
「あぅ……い、一番。 私があの三人よりも……かわいい……」
…………嬉しい。 もう、今まで生きてきた中で一番幸せな言葉だった。
私はあまり自分に自信が持てなかった。 人前に出るのがそもそも好きじゃなかったし、だから余計に人との接し方もわからなくなって……。 生まれて初めて好きになった人にさえ、ストーカー紛いに見ていることしかできない始末。
だって月音の周りには、いつもあんなに魅力的な女の子がいたから。 私が入り込む余地なんて絶対ないと思ってたんだ……。
新聞部に入部してからもそれは変わらなかった。 その女の子達の中に混ざれるだけで私には十分だったし、お前の傍にさえいられれば幸せだった。 私は『四番目』でもよかったんだ……。
けど、そうじゃないって……。
月音は私の身体が誰よりも綺麗だって言ってくれた。 萌香よりも胡夢よりも紫よりも、私が一番好きだって言ってくれたんだ……。
「ありがとう月音……私、ほんとに嬉しい。 すごく嬉しいぞ……♪」
「お礼を言うのは俺のほうだよ。 こんな綺麗なものを見せてもらったし……。 でもほんとすごいねみぞれちゃん。 いくら俺しかいないからって、こんな学校の部室でハダカになってくれるとは思わなかったなぁ……」
「こ、こんなことべつにたいしたことない。 私は月音のためなら何でもするって言ったじゃないか。 し、信用してないのか……?」
「あ、ごめん、そういうことじゃないんだ。 ただ萌香さん達がいつ部室に来るかもわからないのに、よくそこまでできたなぁって思ってさ。 もし今みんなが入ってきたら、なんて説明する? ……って、この状況じゃあ男の俺にむりやり脱がされたってことになるのが当然か。 あはははは♪」
「そ、そんなことさせないぞ。 もし見られたら、私が自分から服を脱いで月音に迫ったって言う。 みんな月音を信頼してるから、そうすれば私の方を疑うさ……」
「そうかなぁ……。 あ、でもそんなこと言ったらみぞれちゃん、みんなに男の子の前で裸になる変態だって思われちゃうよ?男の子にむりやり裸で迫る悪い子だって……。 たしか女の子同士って、そういう身体を使って男を落とそうとする女の子、すごく嫌うんじゃなかったっけ?」
「…………………」
「ん~、そういう子なんていうんだっけ……痴女っていうんだっけ? あ、でもみぞれちゃんは服を脱ぐだけだから露出……うん、露出狂だね。 萌香さん達にそんな卑怯でスケベなことする女の子だって思われちゃって、いいの?」
「…………うん、いい。 月音にさえ想われてるなら、私は他の子に何と思われてもかまわない。 ろ、露出狂でもいいんだ……」
「……そこまで言ってくれるんだ。 俺のために萌香さん達に嫌われてもいいなんて、そこまで言ってくれるんだぁ……♪」
月音の顔が……また歪んでいく。
初めに服を脱げと言われたときと同じ、私を肉人形としてる目だ……。
ああ、まただ。 きっと私は、また月音に何かを命令される……そんな気がした。
言われたとおり服を脱いだ。 恥ずかしい下着姿も充分に見せたし、今も誰にも見せたことがない裸を存分に見せてやっている。
たくさんいやらしい言葉を言わされたように思うし、『言われもした』。 萌香達に嫌われてもいいなんて、一番残酷なことも言わされてしまって……。
これ以上、一体何をされるんだろう。 私はどんな恥ずかしいことをされてしまうんだ……。
「あのさぁ、みぞれちゃん。 最後にもうひとつだけ『お願い』があるんだけど……聞いてくれるかなぁ……♪」
イスから立ち上がり、月音が私に近づいてくる。 そのまま抱きしめられたら、なんてロマンチックなお願いだろうなとドキドキするが……きっとそれはちがうんだろうな。
だって月音は私をはずかしめるのが大好きだから。 そんな普通の女の子が喜びそうなこと、絶対にしないんだ……。
そして私も大好きだから。 月音に辱められることに、もうたまらない喜びを感じてしまっている変態だ……。
だから私はコクンとうなずく。 まだ月音がどんなことをお願いしてくるかも知らないのに、迷わずその言葉を口にしていく……。
「月音が望むなら……なんでもするぞ……♪」
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最終更新:2008年11月15日 00:28