裏モカと二人きり
「フン、身の程を知れ」
今回もまた月音の命を狙う妖怪に裏モカの蹴りが炸裂する
ロザリオを外すと同時に気を失った月音
モカはその手からロザリオを取ろうとするが
しばらく何かを考えるとそれをやめ、月音を抱き上げた
「う~ん…」
「気が付いたか?」
月音はその声のほうへ顔を向ける
そこにはいつもの萌香ではなく
銀の髪に紅い瞳、大妖のバンパイアであるモカの姿があった
「……ここは?」
「私の部屋だ。あいつは倒したから安心しろ」
「ありがとう……って萌香さんの部屋?ということは女子寮!?早く帰らなきゃ!」
「大丈夫だ、誰にも見つかってはいない。帰りも私がこっそり逃がしてやる」
モカは起き上がろうとする月音の肩をそっと押して、再び布団へ寝かせる
「ケガをしているようだな…じっとしていろ」
月音の左腕には、先ほど襲われたときに負ったと思われる擦り傷ができていた
モカは小さな救急箱を持ってくると、消毒して手際よく包帯を巻いていく
「細い腕だな。表の萌香に気に入られたいのなら、もっと強くならねばな」
「あはは…モカさんにはいつも助けてもらいっぱなしだよね。ありがとう」
「私は別に構わないのだが…お前は大切な食料だし……」
包帯を巻き終わったモカは、立ち上がって部屋の入り口まで行くと電気のスイッチを消す
外は日が暮れているので部屋は真っ暗になる
「モ、モカさん?」
「…お前と少し話がしたい」
「いいけど…」(どうして話をするのに部屋を暗くするんだろう…)
モカは床に座って壁にもたれかかる
話がしたいと言っておきながら、なかなか言葉が出てこない
しばらくの沈黙のあとモカが話し始めた
「……お前は表の萌香のことをどう思っているんだ?」
「え?…そ、それは…その……俺は萌香さんのこと」
「やはり言うな!勝手にこんなことを聞いたら表の萌香が怒るだろうからな…」
「う、うん…」(なんだ?ビックリした~)
「じゃあ質問を変えよう……わ、私のことはどう思っている?」
「!?」
「…怖いと思うか?」
「そんなことないよ。最初はビックリしたけどさ」
「そ、そうか…」
「モカさんは強いし、カッコいいし、キレイだし」
暗闇に目が慣れてきてモカの姿が見えてくる
赤い月の光に照らされているからだろうか、モカの顔が少し赤く染まっている
照れるように口元を緩ませたその表情は、普段のクールな裏モカとは違っていた
「月音、血を吸ってもいいか?」
「うぅ…」
「ダメか?たまには私が吸ってもいいだろう」
「…わかった、いいよ。助けてもらったお礼に」
「感謝するぞ…」
月音が血を吸いやすいように首を差し出すと
モカは立ち上がってベッドで寝ている月音に近づき、首筋に小さく噛み付いた
ちゅーちゅーちゅー…
「ごくん。やはりお前の血は美味だ」
「…モカさん、今度は俺が吸ってもいい?」
「え?お前が?」
月音はモカの腕を掴んで引っ張る
不意を突かれたモカはベッドに寝かされ、月音はその上に…
さっきまでの形勢が逆転した
「お、おい…お前は血を……んっ!」
モカの口を月音がキスで塞ぐ
月音は唇を噛まれるかと思ったが、突然のことで驚いているのかモカは呆然としている
「んっ…んん……はぁっ」
「はぁ…はぁ…モカさん…」
「……強引な奴だな」
「もう一回いい?」
モカが返事をする前に月音はキスをした
舌を口の中へ潜り込ませると、モカは苦しそうに眉間に皺を寄せる
「んんっ…ん……あむっ……んんん…」
互いの唾液が混ざり合い、ピチャピチャと卑猥な音を立てる
月音の右手はモカの胸に触れ、撫でるように動き始めた
ディープキスを交わしながら頬を赤らめるモカ
その気になれば月音を突き飛ばすことも、強烈なパンチやキックで沈めることもできる
だがモカは抵抗せずに全てを受け入れていた
手の動きは徐々に大胆になっていき、制服の中に忍び込んでブラウス越しに揉んでいる
「もしかして、裏のモカさんのほうが胸大きい?」
「…バカ」
胸を触っていた右手は、わき腹からくびれたウエストへと下りていき脚に触れる
白い太ももを撫でるたびにモカの身体はビクッと反応する
「んっ…」
「綺麗な脚だね」
撫でられる位置は徐々に上がりスカートが捲れ上がっていく
強烈な蹴りを放つ脚は、敏感な性感帯でもあった
「月音…そこは……ひゃっ…」
「脚、弱いの?」
「わからない…お前に触られると変なんだ……身体が…熱くて…あんっ」
月音は敏感な脚にキスを浴びせていく
「ひゃ…あっ……んん……や、やめ…ダメっ……」
モカは声が漏れるたびにスカートの奥がじわっと熱くなるのがわかった
しかし、何かの気配に気づいて理性を取り戻す
「ま、待て!」
「ぐはっ!!!」
モカの脚にキスをしていた月音は蹴り飛ばされ壁に叩きつけられた
モカは慌ててベッドから起き上がり、机の上のロザリオを取る
「押し倒すのは感心しないな」
「モカさん…」
「でも、少し嬉しかったぞ…」
そう言うと静かにロザリオを胸につける
バタバタと大きな足音の後、ドアが激しく開いて
胡夢、紫、みぞれの三人が部屋に飛び込んできた
「つくね~~!」
「無事か!」
「二人とも邪魔しちゃダメですぅ~!」
―終―
最終更新:2008年11月20日 02:04