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萌香と

雨が降りしきりる中、オレは萌香さんの手をしっかりとにぎり、繁華街の通りを走っていた。

月音「萌香さんこっちだ!」

オレ達は裏路地に入り、すぐそこにあった雑居ビルの入口の内側で足を止め、後から来るであろう追手達の様子を伺った。

「何処にいった?こっちには居ないぞ」「この辺にいるはずだ、徹底的に探せ!」

追手の一人がオレ達が曲がった裏路地に入って来るのが気配でわかった。
オレは萌香さんを抱き寄せ、壁の回りこんだ部分に体を押し込んだ。
追手の足音が近づき、オレ達のそばで一瞬止まった。

 ・・ドクン、ドクン、ドクン・・・

自分の心臓の音とだけが耳の奥に響いた。オレは守りたい一心で萌香さんをさらに強く抱きしめた。

    タッタッタッタッ

相手はオレ達に気付かずに、路地の奥へと通り過ぎて行った。


そもそも今回の発端は、オレが理事長に呼び出され、あるものを人間界のとある教会に届けるよう依頼されたことだった。
しかも、危険が伴うかもしれないので、萌香さんも一緒に人間界に行くようにとの指示だった。
オレは久しぶりに街に出られて嬉しかったし、さっさと仕事を終えて萌香さんとデートができると期待していたんだけど、
目的の近くの駅まで来た処で、なぜかはぐれ妖達にからまれてしまった。
理事長からは、人間界では騒ぎを起こさないようにと注意されていたので、安易に裏萌香さんに登場されて騒ぎになって
も困るので極力逃げて来たという訳だ。

月音「まだこのあたりをウロウロしているようだから、暫くここに隠れていよう」
萌香「うん。」

雨に濡れた萌香さんの身体は芯まで冷えて、子猫のように震えていることに俺は気がついた。

萌香「つくね、私少し、寒い」

このままでは、萌香さんが体調を崩してしまうかも知れない、どこ安全な場所はないか
と冷静に周りを見る。
あれ?なんと、いま隠れているビルはラブホテルの入り口じゃないか!

月音「あの、萌香さん。下手にいま出て行くと見つかるかもしれないし、、少しだけここで休んでいこうか?」

オレは恐る恐る萌香さんに聞いてみた。

萌香「・・・・うん」

萌香さんは頬を赤らめながら小さくうなずいた。

うううっ、オレこんなところ入るの初めて!緊張するぅぅ。

萌香さんの肩を抱きながら、ホテルに入った。システムがよくわからずおろおろしちゃったけど、
なんとかフロントで選んだシックで小奇麗な部屋に入ることができた。

月音「萌香さんまだ寒い?」

オレは部屋の入り口にあったエアコンのリモコンを操作し、設定温度を少し高めにした。

月音「服、雨でぬれているからバスローブに着替えたほうがいいよ。オレ後ろ向いているから、、」

そう言ってと萌香さんに背中を向けたとき、萌香さんはそっとオレの背中に抱きついてきた。

萌香「つくね、、脱がせて」

月音「えっ?えええっ!」

オレは全身の血が逆流し、心臓が飛び出るかと思うぐらい緊張した。

萌香「月音に、、、月音だけに私を見てもらいたいの。。」

そう言って、萌香さんはオレ背中にさらに抱きついてきた。
ううう、萌香さんのやわらかい胸が背中に!何か未知の突起が当たってるぅぅぅ!

ぷちっ!!!!

心の中でオレの理性の糸が切れた音がした。

月音「萌香さんっっ!」
オレは振り向いて、萌香さんの身体を抱き寄せ、やわらかい唇を奪った。

萌香「ん、んんんっ!」

萌香さんも俺の唇を激しく求め、自らの舌をオレの口の中に入れてきた。

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最終更新:2009年03月16日 17:16
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