少年は剣を…

少年は剣を…
1st Maxi Single CD

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終端の王と異世界の騎士 ~The Endia & The Knights~


→ 此れは…
終端の王と異世界の騎士達との
壮大な戦いの序曲である……

世界を喰らう《終端の王》(エンディア)
継ぎ接ぎされた《偉大な可能性》(グランディア)
太陽の《狂詩曲》(ラプソディア)騎士の名を呼ぶ……

──忌避すべき終端…王を退ける者…
《騎士》(ナイツ)とは即ち刃である

刻を孕む《終端の王》(エンディア)
調整された《偉大な可能性》(グランディア)
生命の《譚詩曲》(バラッディア)騎士の名を呼ぶ……

仮初の空に浮かべた追憶の《追走曲》(カノン)
《地平線を渡る旋律》(物語)を口吟むのは誰の唇?

──異世界を繋ぐ鍵…騎士を戴く物…
《門》(ゲート)とは即ち駿馬である

歴史を呑む《終端の王》(エンディア)
改竄された《偉大な可能性》(グランディア)
運命の《交響曲》(シンフォニア)騎士の名を呼ぶ……

争いの調べて躍る円卓の《円舞曲》(ワルツ)
《支配権の正統性》(物語)を振り翳すのは誰の正義か?

点いて往く灯火を…消えて逝く灯火を…
漆黒の《髪》(やみ)が…緋い《瞳》(ひかり)が…黙したまま見送るだけ…
嗚呼…唯…頁(ページ)をなぞる様に…《戯曲》(ドラマ)通りに《役者》(ドール)は踊り…
残酷な幻想の美しい棘が…仄甘い《陶酔》(ゆめ)を魅せ…
残酷な幻想の華やかな毒が…仄昏い奈落へと《観客》(きみ)を誘う…

願ったこと全てが叶う世界ではない →
だからこそ → 少年は大きく翔たくだろう…
嗚呼…希望も絶望も両手で抱きしめて →
それでこそ → 少年は大きく翔たくだろう…

「嗚呼…どんなに強い向かい風であれ決意という翼を折ることは出来ない!」
「どんなに強い風でも其の翼を折ることは出来ない!」

無限に繰り返す痛みは輪廻の《輪舞曲》(ロンド)
《世界が失った可能性》(物語)を取り戾すのは誰の剣か?

今…ハジマリの空に浮かべた追悼の《追走曲》(カノン)
《第五の地平線の旋律》(物語)を口吟むのは《少年》(かれ)の唇……

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緋色の風車 ~Moulin Rouge~


廻る回る《緋色の風車》(ムーランルージュ)綺麗な花を咲かせて
躍る踊る《血色の風車》(ムーランルージュ)綺麗な花を散らせて

小さな掌に乗せた硝子(ガラス)細工…
其の宝石を「幸福」(しあわせ)と謳うならば…
其の夜の蛮行は時代にどんな爪痕を遣し…
彼等にはどんな傷痕を残したのか…

運命に翻弄される弱者の立場に嘆いた少年は…
やがて「力」を欲するだろう…
其れは…強大な力から身を守る為の「楯」か?
其れとも…より強大な力でそれをも平らげる「剣」か?

何が起こったのか…良く解らなかった…
泣き叫ぶ《狂乱(ルナ)の調べ(ハーモニー)》…灼けた《屍肉(にく)の風味(フレーバー)》…
何が襲ったのか…良く解らなかったけど…
唯…ひとつ…此処に居ては…危ないと判った…

僕は一番大切な《宝物》(もの)を
持って逃げようと → 君の手を掴んだ……

嗚呼…訳も解らず息を切らせて走っていた二人
欲望が溢れだすままに暴れて奴等は追い掛けてくる……

星屑を辿るように…森へ至る闇に潜んだままで…
訳も解らず息を殺して震えていた二人
絶望が溢れだすことを怖れて強く抱き合っていた
不意に君の肢体が宙に浮かんだ →
怯え縋るような瞳が ← 逃げ出した僕の背中に灼きついた…

廻る回る《緋色の風車》(ムーランルージュ)灼けつく《刻》(どき)を送つて
躍る踊る《血色の風車》(ムーランルージュ)凍える《瞬間》(どき)を迎えて

嗚呼…もし生まれ変わったら…小さな花を咲かせよう…
ごめんね…次は逃げずに…君の傍で共に散ろう……

《緋色の風車》(ムーランルージュ)…

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神々が愛した楽園 ~Belle Isle~


神話は生まれ…伝説は語られ…歴史は唯記される──

(ベルアイル)

嗚呼…物語は詠うように紡がれ続ける……

死を抱き眠る冥闇の水面を渡り揺れる焔…
その灯火を生命と呼ぶなら → 言葉は力と成るでしょう…
何時しか其処に奪う者と奪われる者も生まれた…
たっだひとつを天秤に架けて → 争いは廻るでしょう…

故郷を喪った仔らは忘れない…
父の無念も…母の哀しみも…嗚呼…遠き大地を…

少年はやがて剣を取るでしょう…そしてその剣が折れても…
またその仔らへと託すのでしょう…遥かなる《年月》(どき)の祈りを…

(ベルアイル)

平原は荒れ果てて砂漠と化し…海原は立ち上がり大地を呑む…
災厄の根が幾重にも絡み合い…異なる世界を繋ぐ《門》(ゲート)は開かれる…
敵の憎悪は同情を遥かに凌ぎ…侵略ではなく完全なる破壊を望む…
氷と焔の相容れない宿命のように「神々が愛した楽園」は戦場へと変貌した……

屍を積み上げて ← 土台は築かれる…
脆く儚い現実は…瓦礫の城
亡骸の頂きに ← 平和は咲き誇る…
甘く拙い幻想は…硝子(ガラス)の色

恐怖を差し出ぜば…狂気が降り注ぐ…共存の道を蹴って…
猜疑は爪を研ぎ…正義は牙を剥く…定規を捩じ曲げたまま──いずれ…

少年は白き翼を得るでしょう…そしてその翼が折れても…
またあの空へと詠うのでしょう…愚かなる《人々》(かみ)の願いを…
嗚呼…少年は黒き剣を取るでしょう…そしてその剣が折れても…
またその仔らへと託すのでしょう…遥かなる《年月》(どき)の祈りを……

少年は手に『剣』…背に『翼』…瞳に『未来』を──

(ベルアイル)

嗚呼…物語は頁(ページ)を捲るように紡がれ続ける →
最終更新:2008年05月03日 01:46
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