第一章~またベタな……~
護衛依頼ただそれだけの関係?第一章~またベタな……~男は困る。昨夜聞き忘れたことがあったから。だが時刻はもう朝七時を十二分も回っている。(朝のHRで紹介されると思うんですが……昨日依頼の事聞いたからな……てか、早く行かないと……電車間に合いますかね~?)駅到着駅に着き、彼は何かを見つける。(………?短髪栗毛………近づかないと目の色までは………仕方ない、ベタな出会いでも演じてみますか………。)彼が見つけたのは恐らく昨夜聞いた人物の一人 (……確か四女でしたかね?)取り敢えず近づく。更に近づく。そして近づく。終いには………「………あだっ」「………うわっ!」転けてしまい、その人と一緒に薙ぎ倒す。ベタベタな展開。それもラブコメを始める訳でも無し。「すみません。大丈夫ですか?」「ううん、大丈夫。僕もちゃんと避ければ………ってどうしたの?」「ああ、すみません。ちょっと見とれてました。」「………////え、ちょ、いきなり………ふぇ?!」 本当にベタだ。いきなり口説きにかかる男、そして、驚き戸惑う女。「すみませんいきなり。取り敢えず立たないと………」営業スマイルを使って、場を和ませようとする。だが彼女は更に赤面し、余計戸惑うばかり。(取り敢えず立たせたけどこれはちょっと困りましたねぇ。)男は朱髪で朱目。そこに嫌悪感を抱いたのだろうか?「(早く馴染んどかないとやりにくそうだよなぁ………)そういえばうちの制服を着てるみたいですけど、転校生…ですか?」 「えっ……あ、あのその……うん。」「よく似合ってますよ♪」「ふえぇ?!あうぅ………///」(おや、逆効果)次の手を考えていたそのときだった「てめぇうちの蒼星石になにしてやがるですかぁ!!」不意討ち。そしてまた倒れる男(今日はよく転けたり倒れたり…………厄日?)今度は何も倒すことなく顔面と地面で固さ比べ。当然顔面の敗けで額からは血。「結構痛いもんですね。」「あったり前ですぅ!この翠星石が渾身の一撃を放ったんですから!!」(長髪栗毛オッドアイ………)「なにやってんのよぉ……二人とも!騒がないの!!」(銀の長髪………)「翠星石はいつもいつも煩いかしら!」(蔦色………) 「貴女も十分煩いのだわ、金糸雀。」(金髪蒼眼………)「うにゅー食べそびれちゃったのよー」(金髪緑眼………てかロリキャラ!?)「雛菊のイチゴ大福だけでなく私も朝食がたりないですわ……ばらしーちゃんがおいしそうに見える………。」(あのロリ語を理解するとは……この桃色眼帯でき………あれ?この人食人家!?)「………うわーたーべーらーれーるぅー。……ジュン……お助けー」(大根やくゲフンゲフン……薄紫髪に眼帯………) 「全く………ほんとに煩いな………」(眼鏡でちょっと女々しい感じですね。この方が九人目ですよね………?)「えっと……ジュンと呼ばれてましたか……ちょっとこちらに」疑問符を頭に浮かべ、少し離れた所に連れていかれる眼鏡の少年。男と比べると家なり背が低いようだ。「用件なら早目にね、あいつら止めないと……」「ええ、分かってますよ。では本題ですが、あなたの周りに護衛が付く……というのは御存じで?」「ああ、知ってるよ。もしかして………」「そうです。俺です。一応名乗っておきましょうか?」「ああ、呼び方に困るからな。」「藤河 進士です。フジカワシンジ」「分かった。早速だけど止めるの手伝ってくれないか?そろそろ水銀燈……あの銀髪の娘がキレるから。」「御意に。」さあ、主人公は揃った。物語は今、始まる。第一章~またベタな~ 完
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