銀「ふふふっ、じゃぁね~」
紅「待ちなさい!水銀燈!」
今日も今日とて、薔薇乙女達はアリスゲームを展開していました。
そんなある日、水銀燈は一冊の絵日記を手に入れました。
それは名前を呼ぶとその人物の心が絵と文章になるという、不思議な絵日記でした。
水銀燈は、早速真紅達の心を覗くために桜田家に急行しました。
銀「うふふ・・・相変わらず馴れ合ってるわねぇ・・・・」
水銀燈は窓から室内の様子を窺っていました。
リビングでは真紅達がいつもの日常を過ごしていました。
銀「それじゃあ、早速始めようかしらぁ」
そう言って、水銀燈は絵日記を開きました。
銀「真紅・・・真紅の心を映してちょうだい」
水銀燈がそう言うと、絵日記に文字や絵が浮かんできました。
紅茶の入ったカップに入浴する真紅の絵と
『紅茶が飲みたくなってきたのだわ・・・。そろそろJUMに命令しようかしら。』
という文が浮かんできました。
絵はクレヨンで可愛らしく描かれています。
銀「ふふふっ、真紅ったらおばかさぁん。自分で紅茶を淹れられないんだもの」
水銀燈は大笑いしました。
銀「翠星石・・・翠星石の心を映してちょうだい」
水銀燈は面白くなって、翠星石の心も覗いてみることにしました。
JUM追いかける翠星石の絵と
『待つですチビ人間!!この翠星石に向かって性悪なんて言うんじゃないです!・・・翠星石にはもっと優しい
言葉をかけてほしいです・・・。』
という文が浮かんできました。
銀「翠星石ぃ・・・あんな情けないミーディアムのことが・・・・・。これは特ダネねぇ」
水銀燈はクスリ、と邪悪な笑みを浮かべました。
銀「雛苺・・・雛苺の心を映してちょうだい」
最後に雛苺の心も覗いてみることにしました。
笑顔で苺大福を差し出す巴の絵と
『トゥモエまだなの~?うにゅー持ってきてくれるかしら?トゥモエ~トゥモエ~♪』
という文が浮かんできました。
銀「ふっ、相変わらずのお子様思考ねぇ雛苺」
水銀燈は嘲笑しました。
全員の心を覗いて満足した水銀燈の頭に一つの考えが浮かびました。
銀「水銀燈の心を映すとどうなるのかしら・・・?」
水銀燈は早速やってみることにしました。
銀「水銀燈・・・水銀燈の心を映してちょうだい」
絵日記に絵と文が浮かびました。
それを見て水銀燈は一瞬驚き、そして大粒の涙を流し始めました。
絵日記には水銀燈とその他の薔薇乙女達が手を繋ぐ絵。そしてこう書かれていました。
『みんなと仲良くできたらいいなぁ・・・・』
姉妹との絆を一番想っていたのは、皮肉にも一番お父様を愛し、アリスゲームを望む水銀燈だったのです。
『ホントの気持ち』END