Story 小指 氏
真「・・・歌唱法を増やしたいのだわ」
銀「唐突ねぇ。何かあったのぉ?」
真「大したことではないのだけれど・・・昨日ちょっと聴いた曲が頭から離れなくて」
銀「真紅にそこまで言わせるボーカルぅ?どこのバンドよそれぇ」
真「・・・・・・・・・・System of a Down・・・・・・・。」
銀「・・・・・・・。」
雛「さーじたんきあんのこえってなんしゅるいもあってすっごいのよ!!」
翠「サージ・タンキアンの喉の使い方は大体4~5種類あるですよ」
雛「な・・・なんでおなじようなこというの!?」
翠「全部ひらがなで言われっと読みにくいったらねーッつってんです」
雛「すいせいせきのしゃべりのほうがよみにくいの・・・」
蒼「でもやっぱり声質でバンドのイメージも変わるものだよね」
銀「ハイトーンの男、どっかに転がってないかしら」
真「転がってはないでしょうに。・・・ハイトーンって、例えば?」
銀「当然ロブ・ハルフォードに決まってんでしょぉ」
真「私に鋲打ち皮ジャン着ろって?www」
薔「・・・・・ハーレーに乗るのも忘れちゃダメ」
翠「ハイトーンってもっとクリアな声を言うんじゃないですか?」
蒼「AnglaのCarry Onを初めて聴いたときは驚いたよね」
銀「そういえばNitoroのボーカルは超音波でグラスが割れる、って伝説があるわねぇ」
翠「マイケルがアンジェロラッシュで大暴れして、テーブルひっくり返しただけじゃねえんですかwwwwww」
銀「そwwwwwwwwれwwwwwwwwwはwwwwwwwwwwwwwwwwww」
真「だからそういうのじゃなくて!・・・もっと感情のある声が欲しいのだわ、私は」
薔「っていうか・・・・ウチにも・・・・デス声出せる人いるし」
全員「あ」
雛「ぅゅ?」
真「雛苺はどこでデス声を覚えたの?」
雛「・・・・あれは寒い冬の日のことだったの」
銀「なんか語り始めたぞオイ」
雛「ヒナは行くあてもなく神田の坂を歩いていたのよ」
翠「さだまさしかお前」
雛「だまれ。・・・御茶ノ水までふらふらと辿りついたヒナの目に飛び込んできたのは、真っ黒い看板だったの」
蒼「御茶ノ水って言ったら、じゃあ・・・」
雛「そう、ディスクユニオン・メタル館だったのよ。でも反射的に店に入ったけど、なんとなくしっくりこなかったの。
それで、よく見ると3階もあって。なんだろうなーって思って階段を上がったら―――
V E N O M の歌に、心の準備もないまま犯し尽くされちゃったの・・・」
真「ちょ、あの」
雛「その時はなんか怖くなって帰っちゃったけど・・・次の週、またユニオンに行っちゃうヒナがいたの」
銀「あの、危ない臭いがす
雛「あんな汚くて血生臭くてドロドロの感覚を、身体が覚えちゃったのね。
デス声を聴くと、膝ががくがくしてね、お股のとこがキューンってして・・・・」
蒼「雛苺?あのね、今ホラみんな引いてr
雛「その暴力がッ!!ジャケットの死体写真が!!!ヒナの全身をブチ犯してくれるのよ!!!
デス・ドゥーム・グラインドコア・ブラック・デスラッシュの洗礼をこっここっこの世界にf
翠「ちょwwwwwwwwwやめえwwwwwwwwwwwww危ねえだろうがwwwwwwwwwwwwwww」
雛「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさいなの」
全員「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。。。」
―――――――私達はスゲェのを飼ってるのかもしれない。一番敵に回してはいけないのが誰か、再認識するローゼンメイデンであった。
終
最終更新:2007年10月29日 01:57