Story ID:QypkPS7d0 氏(276th take)
「じゃ、お疲れ様だわ」
「お疲れぇ~~、ばいばぁ~~い」
「お疲れですぅ~~」
テレビ番組の収録を終えたローゼンメイデンはそれぞれ家路に向かう。
水銀燈は愛車のフェラーリーで帰り、翠星石、蒼星石は同じ家なので1台のタクシーに乗った。
真紅と雛苺は同じマンションの隣同士、薔薇水晶はそのマンションから5分も離れていない場所に住んでいる。
よって真紅、雛苺、薔薇水晶の3人は1台のタクシーで帰ることにした。
「お疲れなの~」
「お疲れ様、ばらしー明日は早いから夜更かしはダメよ」
「…うん、分かった…お疲れさま……真紅、雛苺、ばいばい」
2人を乗せたタクシーを見送った後、暗証キーを押してマンションに入って行く。
ガチャガチャ……鍵をあけて部屋に入る、誰もいないマンションの部屋は真っ暗だ。
パチンと電気をつけて一人ばらしーは疲れた足取りでキッチンへ向かう。
「ただいま……」
「…おかえり……お風呂にする?……それともご飯?」
「…ご飯がいい…」
「じゃ…ご飯だね…今日はチャーハンだよ、えへへ」
冷凍食品のチャーハンをレンジで温める。チ~~ン!!
ホカホカのチャーハンが出来上がった。
もぐもぐ
「…美味しい?」
「うん…美味しい……むぅ…むぅ~…うっ、うっ………えっ、えっ」
誰も居ない部屋で1人2役で話していた薔薇水晶は泣けてきたようだ。
暖かいチャーハンの上に大粒の涙がポロポロこぼれる。
ピンポ~~ン、ピンポ~~ン!!
連続でドアのチャイムが鳴り続ける。お風呂から出たばかりの真紅は
ドアフォンを手にする。
「誰なの?」
「うぇぇ~~んうっうっ、うえぇぇ~~~ん」
「あら、ばらしー、どうしたの?」
ドアの向こうには泣きじゃくる薔薇水晶がいた。部屋へ入れるとすぐさま抱きついてくる。
「うぇぇ~~……寂しいよぉ…うえぇ~~ん」
「どうしたの、ばらしー。泣いてばかりだと分からないわ」
「…あのね、あのね……私が私と話しして…えっ、えっ…チャーハン…えっ…えぇ~~ん」
薔薇水晶は泣きながら説明するが、いまいち話に脈絡がない。
だが涙をこぼす薔薇水晶の言わんとしていることは理解できた。
「いいわ、今夜わたしの部屋で寝るのだわ」
「うぇぇ~~ん…うっ、えっ、えっ」
その後、真紅に暖かい紅茶を煎れてもらい、落ち着いた薔薇水晶は真紅のとなりで眠ることにした。
そして眠りについた2人のベッドから小さいが楽しい寝言が聞こえてきた。
「…むにゃむにゃ……えへへ…暖かい……大好き…えへへへ…むにゃむにゃ……」
淋しがりやで泣き虫な薔薇水晶は、きっと今夜は素敵な夢をみているでしょう。
最終更新:2008年01月09日 23:56