Story ID:Uyk3LJ430 氏(15th take)
今日もローゼンメイデンのメンバーは、いつもどおりサ○ゼリヤのいつもの席でたむろしていた。
雛苺の頼んだストロベリームースが運ばれてくると同時に、金糸雀が無言で店に入ってくる。
金「みんな・・・・ちょっと話があるかしら」
翠「どうしたですか、珍しくかしこまりくさって」
金「いやぁ・・・その、しゃ、社長・・・が。お呼びかしら」
凍りつく空気。
社長。
その単語が出たとたん、その場にいた全員の動きが止まった。
蒼「あの、僕これから老人介護のバイトg
金「 特 に リーダーは必ず来てくれとのお達しかしら」
銀「腹ァくくるしかないようねぇ・・・・」
薔「四文字熟語だと・・・一蓮托生・・・・。」
真「いつの話なの?それは」
金「ついさっきかしら。普通に道を歩いてたら、変なオッサンがいるな~と思ってたらそれが社長で」
各々、頭の中でその情景を想像する。
金「呼び止められて、まず一言『その髪型イイよ~』だったかしら」
全員「・・・・・・・。」
金「で、社長だけどなんか質問ある?みたいなこと言われて、私はマネージャーとして
ローゼンメイデンのテレビ出演とかないのかしら、って言ったわけかしら」
翠「・・・で?」
金「・・・・で。満面の笑顔で、『YOU出ちゃいなよ!』」
6人が金糸雀から顔をそむける。
雛苺だけがストロベリームースをどうやって倒さずに食べるかに頭をひねっていた。
蒼「やっぱコレは・・・行くしかないらしい、ね」
翠「逆に考えるですぅ。バンドの知名度アップのチャンスだと考えるですよ」
雛苺のスプーンは意外にもムースのど真ん中に穴をあけた。
ドーナツ型に食べていけばなるほどムースが倒れることはない。
最後の一口はどうやって食べるのかは考えていないようだった。
ナスのナポリタン
タコのカルパッチョ(ランチセット・ライス)
エスカルゴガーリックソース(ランチセット・ブレッド)
ピッツァ・マルゲリータ
ストロベリームース
プロシュート(ブレッドつき)
トマトソースペンネ
ドリンクバー×7
以上の注文が揃ったテーブルは地獄の釜のような体を相した。
だがメンバーの会話が弾むことはなく、黙々と目の前の料理を食べることだけに集中していた。
翠星石が、ブレッドを蒼星石のエスカルゴを食べ終わった穴に突っ込み
ガーリックソースに浸して食べている以外は、いつものような明るい雰囲気はどこかに消えうせていた。
と、サイ○リヤの店員が話しかけてくる。
「お客様、お待ちの方がいらっしゃいますので・・・・」
要約すると、後が詰まってんだから早くどけということである。
見れば待合席には変なオッサンがひとり座っている。
メンバーは無言で立ち上がると、ぞろぞろとレジに向かった。
そして金を出そうと財布をとりだす、と。
一万円札が、にゅっと先にレジの前に置かれていた。
驚いたメンバーが後ろを振り向くと―――
「Hi!」
全員「えッ・・・・槐社長!!!??」
またしても場の空気が凍る。
銀「な、なんでこんなところにいらっしゃるんですかぁ・・・・」
槐「ん~・・・・・
勘。」
綺麗にずっこける一同。
槐「YOU達のバンド・・・・来週、テレビ出るから」
真「は」
槐「は、じゃないよ~。収録日程はあとでカナちゃんに言っておくから。じゃSee you」
それだけ言うと、社長は足早に消え去った。
会話時間19秒。
それを確認すると、全員その場にへたりこんでしまった。
雛「怖かったのよぅ・・・・」
薔「寿命が縮んだ・・・・」
―――これが、ローゼンメイデンがメジャーへと進出していく第一歩である。
最終更新:2006年04月09日 19:13