Story イギリス人 氏
「・・・うわぁ~い・・・うわぁ~い・・・・・・」
「なぁに・・・その泣いてるんだか笑ってるんだかよく解らない赤塚不二夫的嗚咽は」
「・・・うわぁ・・・あ、銀ちゃん・・・」
「銀ちゃんは止めなさいって・・・で、どうして泣いてたの薔薇水晶?」
「・・・あのね・・・PIERROTが」
「PIERROTが?」
「・・・解散したの」
「へぇ・・・解散したんだぁ、あの人たち」
「だから私、私―――うわぁ~い・・・・・・」
「それはもういいって!」
「・・・クスン・・・ズズッ!」
「うわ、汚なっ!もう・・・ほらぁ、チーンして」
「・・・チーン・・・ありがと、銀ちゃん・・・」
「まぁねぇ、お気に入りだったバンドが解散したら悲しくってやり切れないって気持ちもわかるけどぉ。
一応私たちも夢を見せる事してるんだから、いつまでもクヨクヨしてちゃあダメよぉ・・・はい、乳酸菌あげるから元気出しなさいよ?」
「・・・うん」
「いい子ねぇ・・・そうだ!カラオケでも行ってPIERROTの曲ばかり歌ったらどうかしら?
名残惜しむ気持ちに惜別をこめて歌って、歌って、歌い尽くすのよ・・・!
そうすれば少しは気分も晴れやかになるんじゃなぁい?」
「・・・銀ちゃん・・・それ・・・ナイス」
「そぉ・・・よかったわね。それじゃ私はこの辺で―――」
ガシッ!!!
「・・・一緒に・・・行こう」
「いや、私は、これから新しい機材でも買おうと―――」
「・・・来て」
「いやぁ・・・でもぉ・・・」
「・・・・・・来て」
「あの・・・・・・あーもう分かったわよぉ!付き合えばいいんでしょ?
・・・だからもういい加減"某CMに出てくる小型犬"みたいに瞳をうるませないでッ!!」
「(ボソッ)・・・作戦、成功」
こうして水銀燈は不本意ながらも、薔薇水晶と共にカラオケに行くことになったのです。
当然選ぶ曲は――PIERROTしばり――でした。
―――1時間後。
「・・・もっと来いよぉ!」
「・・・・・・誰?」
―――3時間後。
「何か変なリズムでぇ・・・変なリズムでぇ・・・キ(ピー)イになっちまってぇぇぇ!!」
「MCまで再現するのぉ!」
―――5時間後。
「まだまだ足んねぇよ!もっと・・・もっと・・・もっと、頭ぁ振れェェ!!」
「・・・・・・あっ・・・世界が・・・」
―――10時間後。
「・・・えーこれで最後の曲なんですけど・・・」
「(ようやく終わるのね・・・)・・・・・・」
「・・・最後なんでぇ・・・中野サンプラザァ、ブッコワシチマエェェェェッッ!・・・Harken Kreuz!!」
「ここ御茶ノ水なんですけどぉ!?もういやぁ、帰らせてぇぇぇぇ・・・・・・」
「hjをgfんdヴぃあdhgfjづfd~♪」
この宴はまだまだ終わりを見せません。
道化のクラウンが目の下に涙のメイクをするのは、かつて本当に涙を流した人がいるからとか・・・。
ピエロという仮面を脱ぎ捨てて、一体どんな素顔がお披露目されるのか・・・それはまた別のお話・・・。
「何?この締め方!訳わかんないわよぉ!!」
ガシッ!!
「ヒッ・・・」
「・・・銀ちゃん・・・逃ゲチャダメダヨ・・・?」
「だ、だ、れか、助けてェェェ~・・・・・・」
~FIN~
最終更新:2006年07月06日 18:28