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…からたちの花が咲いたよ 白い白い花が咲いたよ…

「あら、久しぶりに聞くわね。その曲」

カクテルバー「Angel」水銀燈の行きつけのバーであり、めぐが経営している店でもある。
ちなみに現在、午後2時42分。真っ昼間であるから、当然バーは閉まっている。
この時間にこの店に入れるのはめぐと水銀燈だけだ。

「うん、こうしてお昼に会うのは久しぶりだから…何となく懐かしい気分になっちゃって」

と言って笑うめぐ。その笑顔は心からの笑顔だった。

「で、どうする?まだバーを開けるまでには時間があるけど…」
「そうねぇ、せっかくのオフだしぃ…そうだ、久しぶりにディスクユニオン行くぅ?」

と、水銀燈はこの後の予定を提案してみる。
ディスクユニオンに二人で初めて行ったのは、めぐが全快して退院した頃。
そこで、めぐもまた、ロックの虜になったのだ。
今では知る人ぞ知るロックカクテルバー(ロックコスプレバー)のオーナーである。

「ディスクユニオンかぁ…懐かしいわね。行きましょうか?」
「じゃぁ、レッツゴォー!」

珍しく水銀燈ははしゃぎ(めぐの前では結構こんな感じ)、めぐはハンドバックを持つ。
そして、二人で出かけていった。

どうか、二人の今後に幸多からんことを…
っと、カッコつけて言ってみたが…そんな心配はなさそうだ。
二人は幸せなのだから…

一方そのころ…

「…久しぶりの日本ですね…」

成田空港、そこに降り立った乙女が一人。
白いドレスのような服に身を包み、その姿は見る者を引きつける美しさを持っていた。
右目に薔薇の飾りが付いた眼帯をしている。
それすら彼女にとっては神秘性を強めるエッセンスにしかならなかった。それほど美しい乙女。

「…久しぶりに、お父様とばらしぃーちゃんに会えますわ…」
「あと、お会いしたかった方にも会えますしね」

と言って彼女はポケットから写真を取り出す。
そこにはライブステージの上でギターを弾く乙女の姿が映っていた。
白いドレスの彼女とは真逆の、黒い逆十字の刻まれたドレスを着ている。
水銀燈である。

「あぁ、待っててくださいね…お父様、ばらしぃーちゃん…それに、お姉様」

そして少女は荷物…棺桶型ギターケースを持つと、楽しげに歌いながら歩き出した。
ちなみにその歌は…

「♪Rape me, rape me my friend Rape me, rape me again…」

NirvanaのRape Meだった。


そして、彼女の登場でロックバンドRozen Maidenは更なる進化を遂げる。





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最終更新:2008年03月26日 23:46