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Story  nursery 氏
Illust ID:brkPLlyC0 氏(19th take)
ライブ前・・・
翠星石、二ヤつきながらMDに没頭中・・・

雛「うにゅ~、なんか翠星ちゃんの様子がヘンナのぉ~」
蒼「・・・確かに少しおかしいかも・・・」
真「大丈夫よ、今日のライブの幕間・・・」
蒼「あぁ・・・」
雛「『私にドラムソロやらせて!』って言ってたの~☆」
真「イメージトレーニングでもしてるんでしょ・・・
  まあ『妄想』って言ったほうが近いかもしれないけどね。」





ライブスタート。しょっぱなからの強烈なキラーチューンの連発に盛り上がる会場。
しかし、メンバーたちはある異変に気づいていた。

雛「(うにゅ~、なんか翠星ちゃんの様子がヘンナのぉ~)」
蒼「(・・・いつもの爆走ドラムじゃない・・・)」
真「(どっしりと腰をすえた・・・まるで別人ね・・・)」






そして、幕間。

いつもと違う雰囲気ながらも満足げな前列ボーカル&弦楽隊。
そして振り返り・・・目を見開いた。

「 何 な の ? こ の 要 塞 は ・・・」

確かにそこに聳え立つものは要塞としか言いようが無かった――――
いつのまにか倍増したタムにティンパニ、銅鑼、ベルチャイムまで見える。

翠星石はさらっという・・・

翠「驚いたかしら。あなた達はラッキーですよ。今日が初お目見えなんですから。」

(いぇー!・・・)




翠「私はね・・・本当はギターがやりたかったです。目立つから・・・」

ほんの少しだけ寂しげな声で淡々と語る。「でもね―」と語勢を強め・・・

翠「私はドラマーです。ドラマーとして一曲カバーさせて欲しいです・・・」

ここでキーボード、薔薇水晶!とオフマイクで叫ぶ。黙ってうなずく薔薇水晶。

ティンパニの音が転がりはじめた―




初めから存在した違和感が一つに凝縮した。
いつもの凶暴高速ドラムは消え去っていた。

今の翠星石には誰よりも威厳がある。
堂々たる銅鑼、すっくと一筋のメロディを吹き込むベルチャイム。
高速ドラムパートですらいつもの面影は無い。





真「(この曲は・・・)」
蒼「(知ってる?)」
真「(ええ・・・エマーソン、レイク&パーマーの「トッカータ」ね)」

静かに微笑む真紅。

(なるほど、道理でいつもと違うわけね・・・あの娘にはふさわしいわ)


それはライブ前に一人ひそかに聴いていたアルバムの名である。








"Brain Salad Surgery―恐怖の頭脳改革"



Emerson Lake and Palmer - Toccata 
ttp://www.youtube.com/watch?v=LBNc4nxpSHg&search=EMERSON%20LAKE%20%26amp%3B%20PALMER 


最終更新:2006年05月28日 04:59
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