Story イギリス人 氏
―――チッ……チッ……チッ……ポーン……
「翠星石と」
「蒼星石の」
「「WEBラジオ!スイソウレィディオ~!」」
「はい、皆さんこんにちは。パーソナリティの蒼星石です」
「同じく翠星石ですぅ!」
「今日から始まりましたこのスイソウレィディオ」
「ムダに発音をよくしてるですぅ」
「それは言わない約束でしょ。禁則事項だよ」
「―――!うかつだったですぅ…以後気をつけるです」
「それでよし。この番組は始まったばかり。だからまだハガキやメールはありません。
しかもウェブ経由だから、通常のラジオとは形態が違うんだよね」
「そうです!ネットさえ繋がっていれば誰でも、世界中の人たちがこの放送を聞くことができるです!」
「今ではめっきりメジャーな方法になったけど、昔じゃ考えられないね。
昔はインターネットはパソコン通信って呼ばれてたんだよ」
「入口脳(陰語です)の雑誌みたいですぅ」
「昔そうだったみたい。昔から略称はああだったみたいだけど」
「私たちの本格始動はいつからになるですか?」
「急に話変えるね…まぁいいけど。とりあえずハガキやメールが来ないとどうにもならないから来週からかな?
あっそれと一応音楽番組です。僕たちの最新情報やお気に入りのアーティストを紹介したり、皆さまからの
リクエストに答えたりの一時間番組です。危ない言うの忘れるところだったよ」
「フリートークにも限界があるですぅ―――おい、これを聞いてるお前ら!早々にメールを送りやがれ、ですぅ!」
「翠星石、言葉が過ぎるよ。落ち着いて」
「……む。そうですかぁ?これぐらい気合入れてやった方がいいかと思ったですが」
「気合を入れるのはいいけど、やり過ぎはダメだって」
「……了解したですぅ」
「うん。じゃあ今日はこのぐらいにしとこうか」
「え~?ようやくエンジンがあったまってきたですのに~」
「いや、別に一人で喋ってて構わないよ?僕は帰るけど」
「うぅ……冷たい妹ですぅ……そんな冷たい子に育てた覚えはないですぅ!」
「はいはい分かったから―――では今日はここまで」
「〆に入りやがったですぅ!」
「また来週のこの時間まで一時のお別れです」
「絶対来週も十分前にモニターに齧りつきやがれ、ですぅ!」
「それじゃまた」
「お、おやすみなさいですぅ!」
「「あなたたちと共に紡ぐ時間……それは夢見る旋律のように」」
こんな感じなラジオだったら毎週聞く。違法な行為で録音もする。
えっ?あなた方誰ですか?
ちょっと止めてくださいよ、何処連れて行くんですか!
止めて止めて!アー――……
最終更新:2006年06月01日 23:44