Story ID:yPt7XDAB0 氏(43rd take)
水「……(絶句)」
おもむろにテレビを消して立ち上がる水銀燈。手にはエレキが握られていた。
水「こうしちゃいられないわ。私もあの人みたいに…」
部屋を飛び出す水銀燈。その向かう先は…
水「ジュン、ちょっとこのファズボックス借りるわぁ」
ジ「ちょ…それジミヘンモデルのしかも今もう売ってない貴重な…」
水「うるさいっ、弾けないくせにギター集めてる楽器オタクのくせにぃ」
ジ「うわっ痛ぁ。わかった、わかったけどそれだけは、おい、水銀燈ぉぉおおお」
強引にファズを手に入れた水銀燈。早速スタジオでマーシャルアンプに繋ぐ。
水「ここをこうして…それっ」
グワンギィイガァンギョオオオオン
しかしアンプから流れたのはグジャグジャにつぶれた雑音だった。
水「あ、おかしいわねぇ。これが違うの?」
再度トーンを調節するも全くジミヘンサウンドに近づかない水銀燈。
水「なによなによ…なんであの音がでないのよおおおっ」
ヤケクソになってギターを目茶苦茶にかき鳴らす水銀燈。ボリューム大なアンプのすぐそこでそんなことすればもちろん…
ギュアアアアンキィイイイイイイイイイイイン
フェードバック、というよりハウリングの嵐が彼女を襲うわけであった。
水「きゃあああああああああっ」
危うく意識が飛びそうになる水銀燈。何とか音は止めたが…
水「なによなによなによ……つまんなぁぁぁいい!!」
半べそな彼女の慟哭がスタジオに寂しく響いた。
薔「ファイトです。お姉さま」
スタジオの影で見守る(水銀燈が家から出た時から尾行)薔薇水晶だった。
終わり
最終更新:2006年07月12日 19:17