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金糸雀ファイルのテーマ 心霊編 ※クリックで演奏開始

Music  ピコピコ 氏
タリズマンという言葉を知っているだろうか?そうタリズマンとは
お守りのことである。交通事故、病気などの災厄から守ってくれる物。
そのように物には時として不思議な力が宿るものである。その物が幸運を
運んでくるか、それとも異質な者を運んでくるかは誰にも解らない。

控え室で水銀燈はつまらなそうな表情でカメラのモニターを見ていた。
「もう最悪って感じぃ~」どうやら前に買ったDVDカメラを所属事務所の車に
置き忘れた際に社員の人が遊びで使用したようで、自分の顔とハンドルを持つ
男を撮った短い映像がモニターに映っていた。
「車に置き忘れる水銀燈がヘボなんですぅ」一緒にモニターを見る翠星石と
金糸雀。その映像はまず、自分の顔を撮り、続いてハンドルを握る男にカメラ
を向けるというこれと言って何の価値もない映像であった。しかしオカルト
探求者である金糸雀はその映像に何やら強い興味を覚えた。
「このDVD借りてもいいかしら?」その映像には何かがある、証拠はなくとも
今の金糸雀の心には断固とした確信めいたものがあった。
「別に要らないからイイけどぉ、そんな映像どうするの?」
「ちょっと調べたいことがあるかしら~ハハハハ」
水銀燈の質問に笑って誤魔化した金糸雀はテレビ番組の収録を終えると急いで
自宅に帰り、じっくりと映像を見る。
「カナの思い過ごしかしら~?」おそらく自分の手で持っているカメラで自分
の顔を撮る、その背後から男の肩に手が見えるが、その手は運転席に座る
男の手である。その後、カメラはハンドルを握る男に向けられる。
そう、この辺りで何か感じる。そう思う金糸雀は何度も映像を見直す。

「こ、これかしらァァァ!!」
ハンドルを握る男に向けられたカメラはあるものを捕らえていた。
車の天上にあるサンルーフに映る者を。
その衝撃の瞬間を見た金糸雀の日記にはこう書かれていた。

8月3日(木曜日) 
これはもはや影や光の加減という説明ではとうてい考えられない。 
走行している車についたゴミなどでもない、これはすぐにでも師であり、 
この分野では一番の専門家である稲川氏に問題の映像を見てもらおうと 
思う。しかしもう一つ不可解な疑問がある。前の映像([[金糸雀ファイル]]2) 
の映像も今回の映像も同じく水銀燈のカメラによるものだ。 
何かイヤな予感がする。このカメラをどこで入手したのか? 
水銀燈に聞かなくてはならない。 

そう日記に書き終えると金糸雀は水銀燈に電話を入れてみる。
「なぁに、こんな遅くにぃ?」
「あのカメラはどこで買ったかしら?」
睡眠を邪魔された水銀燈は少し不機嫌な声で答える。それはある中古電化品を
取り扱う店で、ほとんど新品なのに激安な値段が付いていたのを衝動買い
したことを言いうと明日は5時起きだからといい一方的に電話を切られた。
その後、金糸雀は自分のオカルト情報網を駆使し、水銀燈がカメラを
購入した店を突き止め店員に詳しく話しを聞くと金糸雀の顔色は青くなり
悲鳴に近いような声を上げる
「あのカメラにはそんな秘密があったかしらぁぁぁぁぁぁ!!」
その驚愕の事実を知った金糸雀の日記にこう付け加えられていた。

調査の結果、やはり不可思議な映像を立て続けに撮れてしまう問題は
水銀燈のカメラにあるようだ。
一家心中をした家から引き取られたカメラを水銀燈は知らずに購入して
いたのだ。私は悩む、この事実を水銀燈に言うべきなのだろうか?
ああ見えて水銀燈は怖がりだ、このことを知ったら水銀燈の精神が壊れて
しまうかもしれない、それにあのカメラの存在はオカルト研究者にとって
興味がつきない。水銀燈には悪いがあのカメラはしばらく彼女にもって
いてもらおう。そう、万が一のことがあっても呪われるのは私ではなく
水銀燈なのだから。

金糸雀は愛らしい顔に似つかぬ悪魔的な事を日記に書くともう一度あの映像を見る。

(NGワード・心霊。 ダメな人はスルーして下さいね)




最終更新:2008年04月05日 13:18