Story ピコピコ 氏
「染まる月」
lyrics 160cm 氏
Music ピコピコ 氏
Vocal あやめ 氏
ここは槐社長所有のプライベートスタジオ。
ローゼンメイデンのメンバーはアルバムのレコーディングに向けて各々が製作した楽曲を持ち寄っていた。ただ一人遅刻者が居る様だが…。
「じゃあ真紅、ここのフレーズはこんな感じでいい?」
「そうね。あとそこは直前に1拍だけブレイクして…そう。」
場を取り仕切るのはリーダーである蒼星石と、ローゼンの楽曲の大半を作っている真紅。
彼女が持ってきたデモを聴きながら蒼星石はベースのフレーズを組み立てていた。
歌録りまで暇な雛苺は控え室で翠星石と遊んで(と言うか遊ばれて)いる。
「この曲はこれくらいで良いかな…。って言うか真紅の持ってくる曲はデモの段階で大体完成してるし…。うん。じゃあ次、ばらしーの曲。」
そう言われて薔薇水晶は「うん……」と、いつもの調子で短く返事をして鞄からCDを取り出し再生した。
「シンプルなイントロね。中々良いのだわ。タイトルは?」
「……『染まる月』……。詩も出来てる……。」
「本当に?珍しいね、ばらしーが詩を書いて来るなんて」
三人が会話を交わす中そこへ件の遅刻者が到着した。
「おはよぉ~」
「遅いのだわ水銀橙。…また泊まりなの?」
「あらぁ、野暮な事は聞くもんじゃないわぁ。……この曲誰の?」
「ちょっと水銀橙!!話はまだ…」
噴火寸前の真紅を蒼星石が抑えている中、
「私…」と薔薇水晶が答える。
「そうなのぉ?じゃとりあえずソロのフレーズ考えなきゃね。この曲キーはなぁに?」
「……C#m。」
「!! そう……(ニヤ)」
「あの笑顔は…!」
「…まずいのだわ。」
真紅と蒼星石は「何か」に気付いてしまった。
ここで説明しておこう。『染まる月』はギターをダウンチューニング(一音半下げ)で弾いている。デフォルトのチューニングでEmのコードを弾くとC#mになる訳だ。
(ただし音は相当ラウドになるが…。)
かくしてバラードとして作られた筈の染まる月は現行のラウドな曲に。
そしてダウンチューニングにはまった銀様はその日の内に『
Don't be.』を一曲仕上げたそうな。
おしまい。
「染まる月」
Lyrics&Music:薔薇水晶 Arrangement:水銀燈
八月二十日月曜日 雲一つない夜を
睨み付ける目は虚しく孤独へと消える
塗り固めた傷は余りにも美しくて
貴方の痕跡さえも今ではもう…
白銀色 染まる月 二人あの場所で眠りたい
贖罪色 現実にすがる事もできないから
涙が流した数だけ優しさになるとしても
二度と目の前の世界は愛せないでしょう
貴方の好きだった線香花火灯せば
散り菊の花揺らめいて闇の中
白銀色 染まる月 二人運命の指す場所へ
再会色 新しい「明日」がきっとそこにある
弔鐘は今も鳴り響く
誰の為の音色でしょうね
漆黒色 霞む空 これでお別れよ・・・
「オヤスミ」
最終更新:2008年04月05日 13:40