Story ID:zdX6DFGL0 氏(79th take)
真烏賊「やっぱり手足が十本あると安心ね。これなら多少の怪我でも何とも無いのだわ」
水蛸「お馬鹿な真烏賊ぁ…今時十本も手足を持ってるなんて時代錯誤もいいところだわぁ」
「…あら、どういう意味かしら、水蛸?」
「私の姿を見てみなさぁい。無駄の無い八本の手足が美しいでしょぉ?
ま――おマヌケでブサイクな真烏賊には十本がお似合いだけどぉ」
「……言ってくれるじゃないの」
「何よ……文句でもあるわけぇ?」
金目鯛「…あの二人、また今日もくだらないことで言い争ってるかしら……」
【ローゼンメイデン、底引き網漁の見学ロケに行く…の巻】
「――テレビの前の皆さんこんにちは!ローゼンメイデンのリーダー、蒼星石です。
今日は底引き網漁の見学をさせてもらうということで、今まさに船の上に……って、姉さん大丈夫?」
「ぅえっ……気持ちわりーです………ジェットコースターに乗っても酔わなかったのに、
漁船の揺れで酔うとは思わなかったですぅ…………うぷ――!?」
「うわっ!?ほ、ほら姉さん、吐くならカメラの前じゃなくてあっちで……!!
……えー、とまあこんな具合で僕以外にも翠星石と――」
「雛苺です!こんにちはー!ヒナ、うにゅーはもちろん大好きだけどお魚も大好きだから、
今日はとっても楽しみなのー!」
「……薔薇水晶です。好きな食べ物は……シュウマイです………」
「――雛苺、薔薇水晶も一緒に漁を見学させてもらうことになっています!
水銀燈と真紅、あとマネージャーの金糸雀は別の仕事の都合で残念ながら今日は来られなかったんだけど、
そんなことは気にせずに僕達だけで美味しい海の幸を堪能してしまおうというわけだね」
「…正直なところ、翠星石は食べるペースよりも戻すペースのほうが速いかもしれねぇです……ぅ…」
「もう……きちんと酔い止めの薬を飲まないからそういう目に遭うんだよ、翠星石は…」
「――ねえ薔薇水晶、漁師さん達が何かボタンを押してるの!」
「あれは…網を巻き取る時のスイッチ……」
「…お、早くも網の引き上げ作業に入ったみたいだ!
うわ、すごい――!魚だけじゃなくて他にもいっぱい網にかかってる!ほら翠星石、見てごらんよ!」
「ちょ、ちょっと蒼星石…!やめるです、あまり勢いよく引っ張られると吐き気が――」
一方その頃、海中では…
「――大体、骨無しの出来損ないのくせにジャンクジャンクってしつこいのよ、水蛸は!」
「な、何ですってぇ!?胴長の真烏賊に言われたくないわよそんなことぉ!」
「全く……いい加減喧嘩をするのは止めたほうがいいかしら。
それと二人とも、烏賊のアレは骨じゃなくて甲っていうのが正式名称よ。
特に真烏賊は自分の身体のことなんだから、きちんと把握しt」
「「うるさい出目金!!」」
「…金目鯛の大きな目は生まれつきだからそういう言い方は止めてほしいんだけど…って、
何で私が二人に怒鳴りつけられてるのかしらー!?」
「今日という今日は頭に来たわ、水蛸。あなたと決着を………あら、あれは何?」
「え?……あれはぁ―――」
「―――漁船の網かしらーーーー!?」
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「――色々な種類のお魚が獲れたの!えっと、これは…」
「…それは、金目鯛……だね。煮付けにすると、美味しい……」
「魚以外にも、烏賊とか蛸も一緒に獲れてるみたいですぅ……ぅぷ…」
「さあ、この後は港に戻ってみんなで料理を――――ん?」
「……どうしたですか蒼星石?烏賊と蛸と金目鯛をじーっと見たりして……。
早く港に帰るですよ……このままだと、翠星石は今度のライブにまで……うぇ…響いてきそうですぅ…」
「あ、いや――何となく、この三匹が他人とは思えなくて………まあ、そもそも人ではないんだけど……。
おかしいなぁ、何でだろう?」
Closed.
最終更新:2006年09月16日 22:20