Story 60'好き 氏
サイゼリアとかそこら
雛「ふんふん~♪」
真「あら、雛苺ずいぶんご機嫌ね」
雛「うにゅ~い真紅~。ヒナね、今Beatlesがお気に入りなの」
真「いつ聴いてもいいものねBeatlesは」
翠「Beatlesですか…そういえばベスト盤とデビューのから『ラバーソール』までしか聴いてないです」
真「ちょっと、ロックに携わる人間がBeatles聴いてないのはまずいのだわ。雛苺と一緒に聴いてなさい」
翠「…ポールのソロはけっこう聴いてるです。ところでちび苺は何聴いていやがるのですぅ?」
雛「う~んとねぇ…『アビーロード』を聴いてるの。特にこの曲がお気に入りなの」
雛苺はプレイヤーの接続をイヤホンから小型スピーカーに変えた。
真「あら…なんて曲だったっけ?」
翠「のほほんとしてて、いかにもちび苺らしい曲ですぅ。個人的には『へルタースケルター』とかがいいです」
雛「たしか『まっくすうぇるず・しるばーはんまー』ってタイトルなのぉ。曲も歌詞も大好きなの」
翠「マックスウェルの銀の鉄鎚…よくわからんタイトルですぅ」
真「なんか童話っぽい題名ね」
雛「サビの『カン!カン!』ってとこが特にいいの~」
翠「さすがメロディメイカーのポールです。ま、機会があったら聴いてみるですぅ」
そんな感じでその日の会話は終わったのだが……
***
その晩
翠「雛苺がBeatlesにはまってるとは、しらなかったです。やっぱアレです。相手と共通の話題が会ったほうがより愛も深まるものです…って何を言ってやがるですか翠星石…///」
翠「っと…まぁそんなこんなでビートルマニアな蒼星石から借りてきた『アビーロード』ローラーだッ、ですぅ。早速聴くですよ」
翠星石はCDを自室のコンポに入れ、音が流れると同時に歌詞に目を移す。
しばらく聴いていると例の『マックスウェルズ・シルバーハンマー』になった
Jone was quizzical stadeid pataphysical sience in the home
ジョーンは自分の家でヘンテコな科学を勉強していた
Late night s all alone with a test-tube ohh-oh-oh-oh
夜遅く一人っきりで試験管を相手にしてたんだ
Maxwell Edison Majoring a medison Call her on a phon
マックスウェル・エディソンは医学を専攻、彼女に電話をした
Can I take you out to the picture Jone ohh-oh-oh
「君のもってる写真をくれないか?ジョーン」
***
「…ほんとうにどーでもいいような歌詞ですぅ。どーせ出会って嬉しいとかそんな感じですぅ」
曲に合わせて歌詞を追う翠星石。
But as she's getting ready home a knock comes on the door…
しかし彼女か準備をしてると、ノックの音が…
Clang Clang Maxwell's silver hammer came down upon her head
カン!カン!マックスウェルの銀の鉄鎚が彼女の頭に振り落とされた!
Clang Clang Maxwell's silver hammer made sure that she was dead
カン!カン!マックスウェルの銀の鉄鎚で彼女は死んでしまった!
***
後日談
雛苺は相変わらずビートルズを聴いていた
翠「あ、あのー雛苺?」
雛「レディ・マドンナ~♪ん? なーに?」
翠「い、いやなんでもねぇです」
雛苺はいま通称『ホワイトアルバム』にはまってるようだ。あの曲のことはもう忘れたのだろうか。
翠星石は思った。きっと雛苺は歌詞を知らずに聴いていたです。だからあんな無邪気に聴いていたようです、だから、別に…ワザワザ教えることはないです
ま、いつか「その歌詞実は殺人鬼の歌なんですよぉ」とか言ってビビらせてやるですヒッヒッヒ…
***
「たしか『まっくすうぇるず・しるばーはんまー』ってタイトルなのぉ。曲も歌詞も大好きなの」
End
最終更新:2006年09月27日 01:11