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Story  ID:9vRerMNx0 氏(84th take)
“今日は…負ける気がしねえ……"

朝、起きた時……何となく……そう思った…

意味は…分からかったけど……今日は…負けないんだと……どこかで…確信した……

                *

ピアノを……奏でながら……作曲中………

今、私達……Rozen Maidenは…(中略)

今日は……不思議と…メロディが……次から次へと……降りて来る…

その旋律に……自分…まで……酔いしれてしまう……

やはり…今日は……何かが違う………

いつもより……速く…作業終了………

詩は…またあとで…

…最初に…銀ちゃんに……聴かせたい……

では…これから…何を…するべきか……

…そう考えて…いると…目の前に……トランス…もとい…トランプを……見つけた……


何故…トランプが……あるか……説明してあげる……

最近……私の銀ちゃんが……トランプのスピードに…ハマってて…いつも…付き合っている……

ギターだと…速弾き、単車も…飛ばす都バス……
銀ちゃんは…速いものが…好きみたい……

「…そうだ……」

トランプなら…本当に…今日は負ける…事が無い…のか……確かめられる……

トランプを…持って……部屋を出る……

「……カモ発見」

テーブルで……昼食を摂っている…金糸雀と……詩を書いて…いたはずの……蒼星石が…いた……

「あ……蒼星石……詩は出来た…?」

「あ、あぁ……まだなんだ、翠星石が僕の詩を乙女ちっくに書き直すって…仕事を奪われたよ(笑)」

では……大人しく…カモになってもらおう……

「じゃあ……トランプしよう……」

「は?」

「あ、カナも仲間に入れて欲しいかしらー」

スピードを…やろうと……思っていたけど……勝負なら……何でもいい……

「じゃあ……7ならべから……」

手札を見て……衝撃だった……

「7持ってたら出すかしらー」

「僕は無いよ」

私は…場に…7を4枚出した……

「なっ!全部持ってるかしらー!」

やっぱり………今日は…何かが違う…………

「………………」

これは…凄い……!

パスなど……不要

手札…残り……2枚…

「う~ん……」

蒼星石が悩み…あぐねて……1枚出す

「……ありがと…蒼星石…」

ついに…残り…1枚……

「はい、かしら」

「ぱ、パス…」

ふっ………

「…上がり……」

ハートの5を出す……

今日は…負ける…気がしねえ……

余韻に…浸って……いると……

「蒼星石ーっ!」

翠星石が…やって来た……

どうやら……蒼星石の……代わりに……書いていた詩が……完成した…みたい……

「どんな詩が出来たか見せるかしらー」

「ふっふっふっ……見てみやがれですっ!」

そう言うと……翠星石は……目の前に…これでもくらえ…と言わん……ばかりに……突き出した……

それを…3人で……覗き込む…


※蒼翠編「愛のLOVEトマーホク」参照

こ、これは……イイ!
TMネットワクを……入れてるあたり……翠星石も……ただ者ではない……
たまには……こんな詩に曲を…つけたい…

「却下」

「なんでですかぁ!?」

なんで……ですかぁ?…

「こんなの今回のコンセプトに全く合っていないし、僕の詩じゃないじゃないか」

「じゃないじゃないと言われても……」

「意味不明な所ばっかだよ。タイトルもトマホークじゃなくてトマーホクになってるし……」

「他にも突っ込み所満載かしらー」

そこが……またイイのに……

「とにかく却下だよ」

「私が…曲…付けてあげようと…思ったのに……」

「いや、いらないって」

あれ?………これは負け?……蒼星石に負けた……ということ?………

にはならない事にしておこう…

その後…翠星石も…加わって……トランプ再開……
私は……連勝記録を…重ねていく……


「おはようございまーす…」

Rozen Maiden専属の……衣装デザイナー・JUMが……訪れた……

「あっ!JUMですぅ。」

「おはよう、JUM君。」

「おはよう……って、トランプなんかしてるのかぁ?…」

「JUMもトランプやるかしら?」

「やらないよっ!……あれ?真紅はどこにいんの?」

「多分、向こうの部屋にいると思うよ」

「そっか。ありがと、蒼星石」

そして……JUMは…去り際に……こう言った……

「仕事しろよ、お前ら」

………ごもっとも

そして……ついに……

「ただいまなの~……」

「お疲れ様ぁ……」

私の…銀ちゃんと…雛苺が……取材を終えて……戻って来た……
何故……疲れきっている…のかは…知らないが……

「銀ちゃん……おかえり」

「ただいまぁ……」

「あ!トランプしてるのよー」

「トランプぅ?…」

銀ちゃんは……テーブルに……散らかった……トランプを…見た…瞬間…表情を変えた…

「……あなた達……」

しかし…私は…そんなこと……お構いなし…

「銀ちゃん……こっち来て…」

私は…銀ちゃんの…服の裾を…引っ張りながら……言った…
1番最初に…銀ちゃんに……あの曲を…聴かせたい…!

「え?ちょっとぉ…待ってよ、ばらすぃー…」

「来て……」

銀ちゃんは…何か皆に……言いたそう…だったけど……私は強引に……部屋へ…連れていった……

「どうしたのぉ?…」

「曲が…出来たの……聴いて欲しい……」

「…分かったわぁ……」

私は…ピアノの……前に座る…

銀ちゃんは……目を閉じて……既に…音を聴く…体制に…入っていた…

私も……軽く…精神統一して…鍵盤に手を…置いた……

演奏終了………
私は…鍵盤から…手を離す……

ふと……銀ちゃんを見ると……涙を流していた………

「銀ちゃん……」

「……凄いわぁ…」

パチパチパチ…

銀ちゃんは……拍手をしてくれた……

まさか……ここまで…感動して…くれるなんて…

銀ちゃんは…涙を…拭うと……

「この曲、私が詩を書いてもいいかしらぁ?」

「うん……銀ちゃんに…書いて欲しい…」

「ありがとう…好きよぉ、ばらすぃー」

銀ちゃんは……そう言うと……私を…引き寄せて……ほっぺに………

「ちゅっ……」

って……キスをした…

「銀ちゃん……大胆……」

私は…思わず……顔を紅潮…させてしまう……

銀ちゃん…かっこよすぎだよ……



私も……好き…だよ……銀ちゃん……

その夜……


私と…銀ちゃんは……トランプで…スピードを……していた…

「銀ちゃん……まだやるの?……」

「当たり前よぉ!このまま負けて終われないわぁ……もう一回よぉ」

なかなか……諦めない…銀ちゃん…

ごめん……銀ちゃん…
今日は…負けてあげる…ことが…出来ないの……

「あぁ!また負けたわぁ……もう一回よ!!」

銀ちゃん……何回やっても…同じ……

「やっと勝ったわぁ!!」


あれ?……何故?……
今日は負ける…ことは無いはずなのに……

「うふふふ…これでスッキリして帰れるわぁ」

銀ちゃんは…身体を伸ばし……あくびをする…

……どうして?

“今日は…負ける気がしねえ……"という…お告げは…何だったの……

私は……少しテンション……が下がった…

そして……銀ちゃんが…時計を……見て言った…

「あらぁ……もうてっぺん過ぎてたのねぇ…」



あ…日付変わってた……


最終更新:2006年09月29日 13:33