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――――ガタガタガタッ


震度3?イヤ、震度4くらいか? とにかく僕が座っているイスは
両脇から真紅と雛苺によって大きく揺さぶられている。


「まだなのジュン。早くコピーとやらを済ませなさい!!」
「みんなもうすぐ来るのぉ~早くコピーしてなの~」
「解ったからそんなに揺らすなぁぁー!!クリックできないだろー!!」


ったく、せっかくお前たちのためにビートルズの譜面を探してコピーしてんのに…
あっ、そうだ!!真紅に聞くことがあったんだ、忘れていたよ。


「ほら、ビートルズの譜面だよ。それとなぁ、真紅。お前きのうnの
 フィールドで力使っただろ~?やっぱり水銀燈とかいうのが来たのか?」
「いいえ、水銀燈はきてないわ。バンドのメンバー上どうしても必要だから
 新たに3体ほどドールに命を吹き込んだだけよ」
「はぁ~?メンバーなら足りてるんじゃないのか?つーかその3体も僕の部屋に来るのか?」
「いいえ、それは無いわ。彼等はnのフィールドからは出られないドール。
 私たちローゼンメイデンとは違うのだわ。あっ、いま窓の外が光ったわね、
 翠星石と蒼星石のカバンが飛んでくるのだわ」

――――ガシャァァーン


あっ、危なかった…真紅が言ってくれなければまだ頭に直撃する所だったぞ…


「おはよーですぅ…(チッ、避けやがったですかぁ!?)」
「おはようジュン君。またガラスを割っちゃってゴメンね」
「あ、あやまるくらいなら姉の行動を阻止しろよー!!」
「まぁ、まぁ、そんなに怒ることないかしらぁ、ガラスは真紅が直してくれるかしら~」
「ま、そうなんだけど…って、お前は金糸雀ぁ!! いつ来たんだよ?」
「ガラスが割れる前からいたかしらぁ」
「そ、そうか。で、ここにはカガミから入ってきたのか?」
「うぅん、カナはいつだって潜入よ!!昨日帰るときにコッソリ台所の窓の
カギを外しておいたかしらぁ~」
「ぶ、物騒な事しやがってー!!ドロボーが入ったらどーすんだよ!!
 早くバンドの練習しにnのフィールドとか言う場所に行けよー!!」


この家は本当に呪い人形に占領されてしまったな。でも真紅達がバンドに
興味をもってくれて助かったよ。練習でnのフィールドに行ってる間は自分の
時間がもてるようになったからなッ…って、そうだ昨日、水銀燈が来たのを
言っておいたほうが…あれ?真紅達はもうnのフィールドに行ったのか!!

ジュンが水銀燈のことを伝える前にカガミからnのフィールドに入った真紅達は
戦闘タイプドールに楽器を守らせている第0080世界にやってきた。


「まぁ、なんてことなの!! ガイアが…マッシュが、オルテガが…黒い三連星の
魂が迷子になっているのだわ!!」
「ヒドイですぅ、このヤラれようは普通ではないですぅ…」
「あっ、見て真紅。ギターが無くなってるよッ」
「だ、誰がこんな事をしたかしらぁ?」
「こんな事をする娘は一人しか居ないのだわ。でてらっしゃい水銀燈!!」
「ウフフフッ、真紅ぅ~、それに雛苺、翠星石、蒼星石、金糸雀ぁ~。
こんな所でずいぶん楽しそうにヤッてるじゃない~?」
「どうしてこんなヒドイことしたの水銀燈?」
「あぁ~ら、ヒドイ事ぉ?ヒドイのは貴女達でしょ~、この水銀燈を仲間外れにしてぇ~。
だいたい貴女達ってロックのこと何にも知らないくせにぃ」
「す、水銀燈はロックの歌、知ってるですかぁ?」
「あったり前じゃない~~特別に歌ってあげましょうかぁ?」
「えっ!!水銀燈は歌えるのかい?」
「まぁ、貴女達でも解るような代表的なロックなら歌えるわよぉ~」


ふふふっ、ここで私が昨日めぐから教えてもらったビートルズの曲を完璧に
歌ったら真紅のメンツを壊せるわぁ~。それにあの娘達より長く生きている
第一ドールである私はギターなんか簡単にマスターできたしぃぃぃ~。

そう思いながら水銀燈は勝ち誇った顔付きで真紅達を見下ろすとギターをかまえた。


「ろぉぉ~こぉ 下ろしにぃ~♪ さぁっそうお~とぉ~♪ 蒼ぉ天~駆ぁけるぅぅ~♪」
「…………な、なのだわ……」
「………ですぅ……」
「おぅ、おぅ、おぅおぉぉぅ~阪神タイガぁぁぁス ふれぇ、ふれぇふれぇふれぇぇ~♪」
「………か、かしらぁ……」
「………なのぉ~……」


ふふふぅ~~、みんなビックリしてるようねぇ。まさか私達ローゼンメイデンが
眠っている時代に人間の間で流行ったビートルズの歌を私が完璧に歌えるなんて
思わなかったようねぇぇ~フフフフッ。


驚きを隠せない真紅達の顔を見て水銀燈は勝者が見せる笑みを顔いっぱいに広げていた。
めぐに間違った知識を吹き込まれた水銀燈と、驚きの表情を見せている真紅達は
この先ロックバンドを正しくヤッていけるのだろうか?

真紅達の前で六甲おろしを熱唱した水銀燈は勝ち誇った表情で空中に浮かんでいた。
そして羽を小刻みにパタパタさせている水銀燈は真紅達を見下ろしながら
さらにニヤリと不適な笑みを浮かべた。

「ほえぇ~、水銀燈すごいのぉ~!!」
「な、なかなかヤルわね。水銀燈!!」
「フフフッ、ど~お?真紅ぅ、貴女達にこの熱い歌が唄えるのかしら?」
「へッ、ヘンッ!!そのくらい翠星石も歌えるかもー? ですぅ!」
「あぁ~ら、そう?じゃ、翠星石はキュンキュンする歌も知ってるのぉ?フフフ」
「うぅ、キュンキュン…ですぅ?」
「ウフフフッ、ほぉ~ら、誰もロックなんて知らないじゃなぁ~い?だいた  
 い貴女達はビートルズのメンバーの名前も知らないんじゃないのぉ?」
「うッ………ですぅ」
「かッ………かしら」

予測すらしていなかった水銀燈のロックに関する知識に真紅達は言葉も出ない。
ただ蒼星石だけはアゴに手をやり、何か思い出している様子である。

確かジュン君のパソコンとかいう情報のたくさん入った機械の箱で
ビートルズを調べてもらった時にメンバーの名前が書いてあったかな………。

「ん~~、確かビートルズって4人組だよね?ポール・マッカートニー、
ジョン・レノ……」
「ウフフフ、蒼星石のおバカさ~~ん。ビートルズのメンバーはそんな
名前じゃないわぁ~」

蒼星石の答えを笑い声で遮ると水銀燈はつまさきからストンッと地面に着地した。
そして困惑する蒼星石の目に顔を近づけながら水銀燈は昨夜めぐから聞いた
ビートルズの知識を披露する。

「ほぉんと、貴女達はバンドをするってイキまいてるクセに何にも知らないのねぇ~。
いい、ビートルズのメンバーはデューク更家、つんく、長州小力、そして
 テリー伊藤の4人よぉ~ウフフフ」


もはやこれだけ自信たっぷりに言われるとくんくんしかしらない真紅達は
水銀燈の言葉に何も言えなかった。
くやしがる真紅達の表情を見ながら水銀燈は心の中で少しだけめぐに感謝した。

(以下執筆継続中)


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最終更新:2006年11月15日 23:25