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金糸雀ファイルのテーマ 心霊編 ※クリックで演奏開始

Music  ピコピコ 氏
罰と言えば皆さんは何を想像するだろうか? 
幼少の頃の他愛のないイタズラに対しての罰を思い出す人もいれば授業中の居眠りがバレて廊下に立たされた事を思い出す人もいるだろう。
それとも仲間でゲームをしたさいの罰ゲームだろうか?
ひとしきりゲームで盛り上がった後の罰ゲームもまた楽しいものである。
人気ロックバンド、ローゼンメイデンのメンバーもよく遊び感覚で他愛のない罰ゲームをして遊んでいた。


「イッ~ヒッヒッヒッ、それロンですぅ~」
「しまったわぁ~、まさか高いんじゃないでしょねぇ~?」
「高いですよぉ~、緑一色(リューイーソー)ですぅ!!」
「キャー、もう最低ぇぇ~。最悪なのに振りこんじゃったわぁ」
「これで水銀燈はハコね、さぁどんな罰ゲームがいいか決めるのだわ」
「う~とね、水銀燈は全裸になってスタジオ一周なの~」
「それは却下よぉ!!そんなことしたら捕まっちゃうわぁ」
「じゃ、水銀燈らしくどこかの大使館に殴りこみなんてどう?」
「それのどこが私らしいのぉ?それも却下よぉ!!」
「しかたないわね、それじゃ意味なく通行人を殴るのだわ」
「却下よぉ!貴女達はどうしても私を犯罪者にしたいみたねぇ~」

ここは某収録スタジオの一室。
レコーディング中の休憩で始まったマージャン大会に負けた水銀燈の罰ゲームはなかなか決まらない。金糸雀はどんな罰ゲームがいいのか腕組をしながらチラッと窓の外を見てみる。
(あっ、アレがイイかしらぁ~!!)そうヒラめいた金糸雀の提案した罰ゲームに水銀燈はコクッと頷いて了解した。

このスタジオからさほど離れていない場所に経営難で潰れたホテルが建っている。
そのホテルは例のものが出るとの噂。そこに普段から怖いもの無しで通っている水銀燈を行かせての肝試しが始まった。

「じゃ、持っていくのはカメラと懐中電灯だけかしら~」
「このカメラでホテルを撮影したらイイのねぇ、こんなの楽勝よぉ」
「憑りつかれんじゃねぇですよぉ水銀燈」
「残念ねぇ~そんな脅しに私はビビらないわよぉ~」

そう言い残すと水銀燈は夜中の廃ホテルに入っていく。
朽ち果てた建物が出す独特の匂いと、昔は人で賑わっていただろうロビーなどを懐中電灯の灯りだけで奥に進む水銀燈。

「あれ、ライトの電池が切れ掛かっているわぁ~、もう最低ぇ!こんな所で
真っ暗になったら転んじゃうわぁ~、もうかぁ~えろ~」

水銀燈がホテルから出ると不思議と切れ掛かっていたライトの光量が元にもどる。
接触が悪かったのか?そう考えた水銀燈はメンバーのもとに帰り、早速カメラの映像を確認する。

「まぁ、気味の悪いところね、よくこんな所に一人で行けるわね」
「あったりまえよぉ、私を誰だと思ってるの真紅」
「確かに気味悪いですけどぉ~、映っているのは水銀燈の顔ばかりですぅ」
「しょうがないじゃない、こんな暗い所でカメラを見ながら前に進めない
ものぉ~~」
「それもそうだね、別段変わったモノが写ってるわけじゃないし、そろそろ
 僕たちもレコーディング作業に戻ろうか?」

蒼星石の言葉にメンバーはレコーディングに戻った。
しかしローゼンメイデン、いや、音楽業界一のオカルトマニアである金糸雀だけはこの映像に何か異質なものを感じ取っていた。

「この映像いらないならカナが貰っていくかしら~」

そう言うと金糸雀はカメラからDVDを抜き取ると自分のバックにしまった。
そしてレコーディングが終わりマンションに戻った金糸雀は早速あの映像をチェックする。

(ん~、短い映像だからよくチェックするかしら~)
(…えっ、何かしら今の。もう1回見るかしら~)
(ふぎゃぁ~、こ、これは!!す、水銀燈の背後にぃぃぃ!!)

(『 NGワード・心霊 季節外れでゴメンな 』 )


その恐るべき真実を見た金糸雀は日記にこう書いた。

11月25日 
出ると噂される場所にはそれなりの出来事があるのを今日改めて実感した。 
やはり火のない所に煙はたたない。
あの水銀燈の背後に現れた謎の女性はなんだったのだろう?
しかしこれをメンバーで見ている時に発見しなくて良かった。
怖がりの翠星石は次の日から仕事に来なくなるだろう。 
真紅は1週間ほど寝込むだろう。当事者の水銀燈にいたっては…まぁ平気か? 
それよりも明日はあのホテルに隠された過去を調べてみようと思う。 


最終更新:2008年04月05日 13:06