Story ID:fmXVvCwN0 氏(111th take)
「あれ?まだ金糸雀は来てないの?」
「そうみたいっすねぇ。」(スタッフ)
「う~ん……珍しいのぉ。」
私は今、雑誌の取材でスタジオに来たの。でも、いつも先に現場に着いてるはずのマネージャー・金糸雀の姿が見当たらない…
「おはよう。雛苺ぉ。」
「おはよーなのー!水銀燈!」
「朝から元気ねぇ……」
今日は水銀燈と二人で取材なのよ。いつもペアになるのは真紅や翠星石がほとんどだから今日は珍しいの。
「あらぁ?そういえばぁ、金糸雀はぁ?」
水銀燈も気付いた。
「それがまだ来てないみたいなのよー。」
「あの子……私にあれだけ言っておきながら自分が遅れてるのぉ?………」
水銀燈………ちょっと怖いのぉ……
でも、確かに朝にカナから電話はあったし、忘れてるってことはないのよ…
撮影のためにメイクを始める。その間もカナは来る気配を見せない……
メイクが終わっても来ないので、カナの携帯に電話してみることに…
「プルルルル…プルルルル……」
全然出ない……
「出ないのぉ?」
「うぃ、留守電とかにもならないのよ。」
「どういうことぉ…………?」
そうだ。そういえば今日の午後、スタジオにJUMがヒナの衣装を持ってくるのよ。
真紅に受け取っておいてもらうように頼まないと……
「また電話ぁ?」
「ちょっと真紅に用なのよー。」
「なら、金糸雀がそっちにいるか聞いてみてちょうだぁい。もしかしたらってこともあるからぁ…」
水銀燈に頷いた瞬間、真紅が出た。
『もしもし、雛苺?』
「あっ、真紅、おはようなのー。」
『おはよう。何か用?』
「あのね、今日の午後にJUMがそっちに来るでしょ?」
『ええ、私の衣装のサンプルを持ってくるのだわ。』
「実はヒナの衣装も頼んだのよ。」
『あら、そうだったの。』
「その時にヒナが居なかったら、受け取っておいてもらいたいのー。」
『分かったのだわ。でも、雛苺。あなたの新しい衣装はもう出来上がっていたのではなくて?』
「ちょっと、前のはキツかったから直してもらったのよ。」
胸がキツかったとは、真紅には言えないのよ……
『そうだったの。分かったわ、ちゃんと受け取っておくから安心しなさい。』
「ありがとーなのー。ところでそっちにカナは来てない?」
『金糸雀?多分来てないのだわ。そっちにはまだ着いていないの?』
「来ていないのよー…」
その時、私達は聞き覚えのある男の人の大きい声を聞いた。
「ぐっもーにん!!エビバディー!!」
「……っ!」
私達はその声を聞いた瞬間、凍りついた…
その男の人は私達の方へ向かって来る。
私は思わず電話を切ってしまっていた……
「Oh!ヒナちゃん!銀ちゃん!逢いたかったyoー!」
槐社長なの~………!
ひっ!…こっちに来るの……きゃあああ!
「むぎゅーっ!……く、苦しいのぉ………」
社長はいきなり私に抱き付いてきた…
な……なんで…社長が……ここにいるのよ~……
そして、数十秒くらいで離れてくれた…
「なんで社長がここにいるのぉ?……」
「フッフッフ……今日は僕がYou達のマネージャーになったのさ!!」
「「は?……」」
…水銀燈と上手くユニゾンしたのよ…
「金糸雀はどうしたの?」
「カナリーには休みを与えてあげたのさ。毎日毎日忙しくて大変だと思って、代わりに今日だけ僕が
Rozen Maidenのマネージャー代役として来たんだyo!」
ど、どういうことなのよ……?
よく分からないまま、撮影は始まってしまった。
「こっち向いてー…はい、はい、いいよー…」
ずっと社長に見られてて気になったけど、順調に進んでいったのよ。
最初は一人ずつ、次に二人揃って。今日は水銀燈もいつもより笑ってるのよ。
それを見て、なんだか嬉しくなっちゃう。
「はい!OKでーす!」
「お疲れ様でした~。」
終わったのー!
「今日はいつもと違う感じで面白いのー。」
「そうねぇ。雛苺とペアっていうのも新鮮だし、衣装もラフな感じだしぃ。」
「おいおい、これで終わりかい?どうせなら、もっとDangerousなことをしようyo!」
「そう言われましても……」(スタッフ)
なんか後ろの方で社長が何か言ってる……
嫌な予感がするのよ…
「ちょっと社長ぉ、何がしたいのよぉ?困ってるじゃなあい皆。」
水銀燈は煙草を吸いながら社長に注意した。
「なんでも、今回のコンセプトは“パンピーなローゼンメイデン"というじゃないか。」
「はい、そうですけど…」(スタッフ)
「だったらもっと、庶民的な画が欲しいと思わないかい?!」
「はぁ……」(スタッフ)
「あのぉ、この人無視しちゃっていいわよ?次、いきましょう……」
「Wait!銀ちゃん。待ってくれ……」
水銀燈は少し怒ってる……ていうより呆れてるみたいだった。
「なんなのよぉ?…いい加減にしなさいよ、社長。」
「そうだ!!いいIdeaを思いついたyo!」
社長は手をポンと付いて声をあげた。
「……な、何よぉ……?」
スタジオにいる皆が社長を見た。
(以下執筆継続中)
最終更新:2006年12月06日 22:57