Story ID:vb//Jqcg0 氏(8th take)
Illust 845 氏
(image song:08th0459)
Music ID:Mqp+ALUG0 氏(8th take)
Lyrics ID:sWoPPiNGO 氏(9th take)
Vocal ID:GrmLO7ET0 氏(25th take)
○月×日
全国五大ドームを巡るローゼンメイデン世界ツアー最終公演in東京ドーム百回目の区切りのライブを終えて控え室に戻ったメンバー達の耳にはアンコールを求めて止まないファン達の大きな声が届いていた。
銀「さぁて、最後のアンコールよぉ。頑張りますかぁ。」
紅「そうね。今回のツアーもこれでラストだわ。皆、準備をして頂戴。」
翠「合点承知ですぅ!見に来てくれた奴らに翠星石の熱いビートを刻み付けてやるです!」
蒼「・・・なんか物騒だよ?また興奮しすぎて途中でステッキ折ったりしないでね・・?」
雛「がんばるのー!ヒナヒナヒナヒナー!」
金「負けないかしら!カナカナカナカナー!」
薔「・・・蝉がいる。」
銀「あら、皆まだ準備できてないのぉ?お客さん待ってるわよぉ?」
紅「そうね。もう三分と二十五秒もたってしまっているわ。急ぎなさい!」
銀「じゃあ、皆の準備ができるまで私と真紅でMCでもしてるわぁ。」
紅「ちょ、水銀燈!?私はやるなんて一言も・・・」
銀「あら、真紅は準備できているのでしょう?ならいけるわぁ。」
紅「ま、待ちなさい!くんくんが!私の会場限定くんくんタオルが楽屋に置いたままなのだわ!離しなさい!」
銀「問答無用でごーごごーよぉ」
大歓声で迎えられる水銀燈と真紅。
二人は本番中の衣装ではなくTシャツにハーフパンツといったラフな格好だったが、普段みられないカジュアルな姿にファンは喜んでいたようだ。
紅「東京の皆、今日は私達の為に来てくれて本当にありがとう!」
銀「今回の世界ツアーの締めくくりにふさわしい場所だったわぁ。ありがとうねぇ。」
紅「前回のツアーも満席だったわ。そして今回も。今回のツアーでは一番最初にSoldした場所がここ東京。」
真紅の一言に大歓声で答える観客達。
前の方では泣き出してしまっている若い女性ファンも見られる。
銀「でも正直いって沢山見た事ある人達が多いって感じたのも事実ねぇ。」
銀「だからそんな人達の期待に答え切れなかった所も沢山あると思うわぁ。」
銀「色んな会場に足を運んでくれているという事は、自ずと今まで以上の演奏(モノ)を期待されるという事。」
銀「それは私達にとってとても喜ばしい事。まだまだ上を目指す私達にとっては無くてはならないもの。」
銀「でも時に私達はその期待に答える事が出来ているのか―不安で不安でしょうがない日もあったわぁ。」
水銀燈の思いがけない一言に静まり返ってしまう観客。
隣にいる真紅も静かに水銀燈を見守っている。
準備が終わった他のメンバー達もいつの間にか揃っていた。
水銀燈の言葉が序々に熱を帯びてくる。
銀「私はこの子達と出会って音楽を始めるまでとても荒れた生活をしていたわ・・・。」
銀「学校にもいかず、ただ友人の病室で過ごして家に帰って寝るだけの毎日。」
銀「そんなジャンク同然の私に音楽を始める切欠を与えてくれたのが―」
銀「今はもういない親友のめぐ。そして真紅―。」
紅「水銀燈・・・貴女・・・・・・。」
銀「この子達と出会っていなかったら今の私はいないし、どうなっていたかもわからない。」
銀「普段じゃ照れ臭くてこんな事絶対言えるわけないけど・・・皆、本当に有難う・・・。」
翠「なーに水臭ぇ事いってるですか!そんな事誰も気にしてないですよ!」
蒼「うんうん。僕達皆はそんな水銀燈が好きだから一緒にいるんだからね。」
感極まって泣き出してしまった水銀燈に優しく声をかける姉妹達。
雛・金「「ヒナヒナー!カナカナー!」」
薔「銀ちゃん・・・。」
紅「水銀燈・・・。」
真紅からそっとタオルが渡される。
紅「貴女の気持ち、確かに受け取ったわ。有難う。貴女がいなければ私達はここに立つ事もできなかった。」
紅「私達はこれからも貴女に頼るだろうし、支えあって生きていくのだと思うわ。」
紅「水銀燈。この世界で生きていくという事は―。」
銀「・・・戦う事。」
紅「そう、偉いわね。たまには家来らしく素直な所を見せるのね。」
そう言って優しく微笑む真紅。
紅「これからも生きていく為には戦わなければならない。戦う事を辞めてはいけないわ。」
紅「私達を・・・貴女を見に来てくれた人達に無様な姿を見せるわけにはいかないのよ。」
翠「そうです!ちゃっちゃと一戦終えてパーっと皆で騒ぐです!」
蒼「勿論週刊誌に騒がれない範囲でね?」
雛「ライブが終わったらー!みんなでいっぱいうにゅーたべるの!」
金「次のライブも決まりつつあるかしら!」
薔「・・・銀ちゃん愛してる。」
銀「皆・・・そうね。最後まで頑張らないと笑われちゃうわねぇ。」
その姿に大歓声で答える観客達。
―彼女にもう迷いは、無い。
紅「さあ、演くわよ水銀燈。久々に貴女と初めて作った曲を歌いたい気分だわ。」
姉妹達の最後の"戦い"が今始まる―。
Lyrics:真紅 Music:水銀燈
Vo:真紅・水銀燈
こんなに入り乱れた道の中で会うなんて
何かがある見たい
みんな違うのに・・
真っ直ぐに伸びたり 曲がっていたり
矢印がある訳でもない
たまたま交わっただけなのに ここまで来れたんだ
あれからね 共に進む事になったんだよね
広がってゆく事二人噛みしめて
つながっていくのがわかるこの思いだから
それをこの歌にのせていく
Illust 845 氏
最終更新:2008年04月05日 10:12