Story ID:ptLS7kh00 氏(105th take)
「寒いわねぇ~」
「えぇ、本当に寒いわ、このスタジオはどうなってるの?」
「さっき暖房が壊れたって聞いたかしら~」
「最悪ですぅ~こんな劣悪な環境でレコーディングなんかできねぇですぅ」
「そうだね、でも機材は最高のが揃ってるから我慢するしかないね」
「ヒナ、寒いのぉ~」
~~メンバーの後ろで行ったり来たりするばらしー~~
……ゴソゴソ、ガサガサ……
「これから徹夜で収録なのにカゼひいてしまうですぅ~」
「ヒナ、眠くなってきたの~」
~~スタッフを見つけて恐る恐る声をかけるばらしー~~
「…あの……何かいらない雑誌や新聞紙……ありますか?」
「はぁ、階段の下に積み上げているから、好きにして下さい」
「……ありがとう……(ニコリ)」
~~雑誌や新聞紙をかかえて戻ってくるばらしー、真紅達は気付かない~~
「ほぉ~んと寒いわぁ~、ちょっとスタッフに言ってストーブでも
借りてきてよぉ~」
「うぅ、解ったかしらぁ~、ってアレ何かしら~?」
「ん? なんだろう、さっきまでは無かったのに?」
「何、この大きなダンボール箱は?何が入ってるの?」
~~みんなで覗き込んでみる~~
「うわぁ、ばらしーだ!」
「ほぇ~、ばらしーが寝てるのぉ~」
「捨てネコみてぇですぅ~(クスクス)」
「フフッ、ちゃんと新聞紙とか細かく切って敷いてあるわねぇ~」
「よっぽど眠かったみたいね、起こすのはカワイソウだから寝さして
あげるのだわ(クスクス)」
その後、ストーブで暖かくなったスタジオで収録は続けられた、そして
ダンボール箱の中で眠るばらしーに金糸雀はそっと毛布をかけてあげた。
zzz……むにゃむにゃ……エヘッ……zzz……むにゃむにゃ……
ダンボール箱の中で毛布にくるまって眠るばらしーはきっと楽しい夢を
みていたでしょう。
最終更新:2006年12月17日 14:38